プロローグ 神童だった男
この世はまさに不平等だ-
何かにおいて優れている能力を持つ[天才]と何もかもが普通な[凡才]。この二つは対の意味となっている。
じゃあ自分をこの二つのどちらかに分類するなら?と聞かれたら、答えは断然一つだ。
-天才だったと-
[だった]。この部分が最も重要となっている。天才というのは普通の人が努力していてもそのレベルにいけるとは限らない。生まれた時から持っている宝のようなものだ。その中でも俺は全ての分野において実力・結果を発揮する[神童]と呼ばれるほどだった。
-しかし、俺はその宝と等しいものを中学二年生の頃に捨てた。-
いや、正確には引き出しの奥にしまったようなものだ。持っていても意味がない。だから俺はその力を捨てた。その結果、俺は[天才]から[凡才]いや[廃人]というほどに落ちぶれた。
別に天才だから生活が楽しいとかなかった。むしろ逆だ。俺が何かで賞を取るたびに他の子たちの努力を無駄にしたような感じで日に日に恨みを買っていた。
[あいつといると不幸になるらしいから遊ぶのはやめようぜ]
と仲間はずれにされたり、
[いつもあの子が賞を取るなんてありえない!不正してるに違いないわ!]
と冤罪をきせられたり。これが幼い頃の俺のいつもの毎日だった。それでも俺は嫌な気持ちになんて分からなかった。
[翔また賞を取ったの?すごいじゃない!]
[翔は将来有名人だな!]
なぜなら、俺の親が褒めてくれるだけでそんな嫌な気持ちはなくなるからだ。当時の俺は家族さえいればその他なんてどうでもいいという不良に似た思考をしていた。だから、愛する家族のために頑張れればいいと思っていた。あの日までは...
─────
[...っ!]
太陽の光がカーテンの隙間からさしてくる中、俺─早瀬 翔(はやせ/かける)は勢いよくベッドから飛び起きた。
(何か嫌な夢を見た気がする...)
なんの夢か思い出せないが俺は学校にへと行く準備を始めた。
だが、この日を境に俺の人生は少しずつ変わっていく─
しかも、多くの人を巻き込んで─
皆様初めまして!夜桜るーなと申します!
まずはここまで読んでくださりありがとうございます!基本的にはカクヨムで最新話を更新しているのでそちらも是非読んでいただけると嬉しいです!