第八十三話
「次の希望者、前へこい。」
天幕の中から野太い声の漢のNPCの声が聞こえたので、みんなで進んでいき天幕の中へと入っていく。
中は長机に積み上げられた本と品質がよろしくない紙、その中央にいかつい顔とぶっとい腕を組んでこちらの商品価値を見定めるかのように一瞥をして鼻をならされた。
何人ものプレイヤーを見続けてきて疲れた様子をみせているのかと思ったがただめんどくさそうな態度であった。
「お前ら、ギルド名は?」
腕組みをしたまま尋ねられたので代表して答える。
「ギルド名は『色彩の集い』、私はリーダーのサイレント。お前たちの船団の一員となり新大陸へ共に向かわせてもらいたい。」
「ふん、手前から名を名乗るぐれぇの度胸と礼儀はあるようだな。俺たちはお前たちのことはひとつも知らん。名の知れたギルドではないことは間違いない。俺の一存で勝手に船団の一員にするわけにはいけない。」
物語上の船団の幹部みたいなことを言ってくる。
なるほど、ここはロールプレイをしていけばクエストを受注できるようになるのかな。
「私たちの力をあんたらに示せば船団の一員にしてくれる者、前へこい。」
天幕の中から野太い声の漢のNPCの声が聞こえたので、みんなで進んでいき天幕の中へと入っていく。
中は長机に積み上げられた本と品質がよろしくない紙、その中央にいかつい顔とぶっとい腕を組んでこちらの商品価値を見定めるかのように一瞥をして鼻をならされた。
何人ものプレイヤーを見続けてきて疲れた様子をみせているのかと思ったがただめんどくさそうな態度であった。
「お前ら、ギルド名は?」
腕組みをしたまま尋ねられたので代表して答える。
「ギルド名は『色彩の集い』、私はリーダーのサイレント。お前たちの船団の一員となり新大陸へ共に向かわせてもらいたい。」
「ふん、手前から名を名乗るぐれぇの度胸と礼儀はあるようだな。俺たちはお前たちのことはひとつも知らん。名の知れたギルドではないことは間違いない。俺の一存で勝手に船団の一員にするわけにはいけない。」
物語上の船団の幹部みたいなことを言ってくる。
なるほど、ここはロールプレイをしていけばクエストを受注できるようになるのかな。
「私たちの力をあんたらに示せば船団の一員にしてくれるってことでいいのか?」
「早い話がそういうことだ。この船団の副船長ライネル・ヴァルクスが依頼するクエストを全てこなすことができれば一員として船に乗せてやろう。」
よし、クエストの受注はこれで問題なし。
まさか目の前のいかつい男が今回乗っていく(予定)の船団の副船長だったとは、ここで好感度を上げておけば後々の船旅で便宜を図ってくれる可能性があるかも。
「よしわかったクエストを受けよう。何を私たちに要求するでしょうか?」
「お前さんたち冒険者に頼むクエストは今回の大陸の渡航で使うものの調達になる。
1つめは討伐クエスト。船の帆やバリスタに使う素材となるモンスター『ロック鳥』の討伐だ。討伐した素材は知り合いのドワーフに渡せ。
2つ目は採取クエスト。長い航海の間には海中のモンスターとの戦闘もあるだろう。それらに着けられた怪我を癒す薬の素材となる『生命の水』を取ってきてもらう。
3つ目は輸送クエスト。わしら船団が依頼した荷物を商業ギルドにここまで輸送を依頼しておるのだが戦闘面が頼りなくてな。そこでお前さんらに護衛を依頼する。
この3つじゃ。」
ルイスから聞いていた情報通りのクエストを依頼された。
それなら『ロック鳥』がどんなのによるけど分散する案が採用される可能性があるかもしれない。
「その3つですね。討伐の場所や採取物の納品場所とかは?」
そう言うと副船長は山積みになっている書類から一枚の紙きれを抜き取りこちらに差し出してきた。
受け取り内容を確認すると先程言い渡された依頼についてのことの詳細が書かれていた。読み終わると紙は燃えるように消えていきメンバー全員に先ほどの内容が書かれたダイアログが出現した。
「それじゃ頼んだぞ。」
依頼の受注も完了したのでそこから立ち去りギルドに戻ることにした。
帰路につく間に港の様子はより多くのプレイヤー達でごった返していた。
その中で黄金の獅子のマークを装備に付与したすごく強そうな集団がいて、道行く人はその人達が発する強者のオーラに思わず避けて歩いている。
心の奥底にある刃のような感情が今すぐあいつらと戦いたい欲求が溢れてきそうだったが蓋をして我慢。
ギルドに戻って作戦会議を始める。
「さて、ルイスの説明通りの依頼の種類となったわけだけどさっそく分担わけといこうかな。まず私は絶対に討伐に参加します!ロック鳥って伝説とかに出てくる強いやつでしょ。」
「「戦闘狂」」
「けどあれよサイレントちゃん。私もそこそこゲームやっているけどロック鳥て名前のモンスターは聞いたことがないの。つまりは今回のイベントで初めて追加されたモンスターよ。ギルド全員で挑む方が確実でしょうしかなり強いと思うわ。」
ヒビキちゃんが馬鹿2人のノリに付き合わず自分の情報をしっかりと伝えてくれる。
伝説とかに出てくるモンスターとかは色々出ているかと思ったけど以外と出ていないのは驚きだ。
いや、新大陸とか新しいマップを追加していくのであれば代表的なモンスターとかもまだまだ出てきていないのかもしれない。
それにあの強そうなプレイヤーの気迫に当てられてそろそろ強敵と戦いたい。だから、人数が多くなって戦闘の難易度が下がるのはごめんだ。
「いや、多くのプレイヤーがクエストを受けていてもしかすると被りがあるかもしれない。そうなると依頼場所がごった返すような感じがする。なら、3つの中で比較的少数でクリアできる採取はさっさと終わらせておいたほうがいいと思う。」
「ま、俺はさっさとクリアして新大陸へいくための準備がしたいね。」
ハルも私の作戦には同意している意を示す。
私自身もまだまだ弱いのでもっとレベル上げとかも色々としたい。
「拙者は文句ありませんぞ。それと採取は拙者が行かせてもらいますぞ。生産系の友人たちが同行しないかというメッセージをもらいましたので一人でも大丈夫ですぞ。」
「オッケー。それならルイスに採取を任せる。護衛系のクエストは人数が多い方がいいから後回しにするよ。残りは討伐にいく。いいでしょ?」
みんな首を縦に振って了承したのでさっそくクエスト詳細について確認していく。
討伐対象は『ロック鳥』。
場所は名もなき高山。その麓にある名工であるドワーフの小屋で話を聞くことになる。
ドワーフの名前はバルガンという木工職人で船の部品の作成をしている一人。良質な木材が取れる山の麓で作業をしているとロック鳥が現れ邪魔され仕事ができないということ。
そのためロック鳥を討伐かつ、おまけに素材を船の強化するために使用するということ。
推奨人数は5名以上。
非常に強力な掴み攻撃があるため身軽な装備をすすめると記載があった。
「基本的には私とハルが先頭に立って敵の攻撃を避けつつひきつける役をする。ヒビキちゃんはソフィアちゃんに敵がいないようにすることとチャンスがあれば攻撃してほしい。ソフィアちゃんは私たちの援護をしていってね。ルイスは他のプレイヤーから情報収集もついでにしてきて。」
「「「了解!!」」」




