第八十二話
その日の昼過ぎに送信したメッセージの返信は全員から返ってきて夜にギルドへ集まることは可能だと確認した。
レベリングも切りのいいところで切り上げてギルドに帰ってきた。
ユニークモンスターも、プレイヤーキラーも出現しなかったので特に目立ったイベントもなく少しつまらない。
最初に出会ったスライムとか面白かったしいろんな属性の耐性の微上昇をしてくれる仮面とかユニークな装備はもっと欲しいと思っている。
それに新大陸に行ったら絶対にイベントが興ると思うからその前に自分の強化のためにユニーク装備がほしいなって思っていたんだけどね。
ギルドの前に転移完了したので扉を開け入ると、既に全員が揃っていて椅子に座って待っていた。
「みんなお待たせ。さっそくだけど作戦会議に入るよ。下僕一号説明よろしく。」
ルイスに向って顎をくいっとさせて説明することを促す。
嫌そうな顔を向けてくるが新しい情報とかに一番詳しいのはお前だってことは決まっているんだ。
あと、リーダーはどっしりと腕組みをして見守るだけがこのギルドのはず。
「わかりましたぞ。
今日の昼過ぎに発表されたのが前々からプレイヤー間で期待されていた新大陸について、新大陸渡航イベントが開催されるとのことですぞ。
このイベントはクリアすることで新大陸へ向けて渡航する船団の乗組員として参入が出来るもので、新大陸にすぐに行けるものではないですぞ。」
「ええと、このゲーム内のNPCに新大陸に向かう船団があって彼らの船旅にご一緒するための許可を得るクエストって認識で合ってます?」
ソフィアちゃんの質問にルイスは首を縦に振り肯定する。
「今回はその乗船許可を得るためのクエストが解放されたということですぞ。現在わかっている情報はどこでそのクエストを受注可能なのかのみですぞ。
場所は第六の街の港町で、船団が停泊しているドッグで指揮をしているライネル・ヴァルクスという名前の副船長で、彼からの3つの依頼をこなすことで船団の乗組員に慣れるということですぞ。
このクエストは個人でも受注は出来ますし、ギルドとして受注も出来ますぞ。ギルドのように人数が多いと簡単そうに見えますけど、3つの依頼の難易度はその人数分だけ高くなってしまいますぞ。
」
なるほど。
麗香などから聞いたゲームの話とかではこういった大規模なイベントはギルドの人数がものをいうことがほとんどでランキング形式などであれば大規模ギルドが基本的に上位を占めているらしい。
けど、今回はどのプレイヤーに対しても平等な難易度となるような調整を試みているということだ。
それなら、この少数ギルドでもイベントは十分にクリアすることが可能である。
「3つの依頼について、これは難易度調整もあるということでいくつもあるということらしいですぞ。けど、受ける種類については別々ということらしいですぞ。」
「別々ということはアイテムの採取をするものだったり、何かしら対象のモンスターを討伐するものだったりするってことね。」
ヒビキちゃんが依頼の種類について補足を入れてくれた。
そういえば、依頼ってほとんど受けていなかったけど小説で薬草の採取が冒険者の第一歩て書いてあったのを思い出した。あとはドラゴンを討伐することを目標としたゲームも合ったっけ?
「別々の依頼はどんな種類ってもうわかっているものはある?あとその依頼は全員が全部こなさないといけないの?」
「いいえ、依頼はギルドであるのなら3つの依頼を誰がこなしても問題はないですぞ。あと種類で分かっているのは討伐、採取、護衛の3つ。一番難しいのは護衛系で敵を排除だけでなくて護衛対象に危害が及ばないようにしないといけないんですぞ。その次に討伐系で対象のモンスターを討伐すればいいのですが、難易度によっては鬼畜なギミックがあって護衛系より難しくなる場合もありますぞ。」
なるほど、みんなで散らばって依頼を一度に終わらせるのもありだし、一つ一つに人材を集中させて確実に終わらせていくなども出来るってわけだ。
けど、ギルドで挑むとなると難易度が上がるわけだから分散するとその分だけ失敗する確率があがる小学生でもわかることだ。
「3つのクエストは一度分散してやってみようか。」
「そのこころは?」
ハルがけの日の昼過ぎに送信したメッセージの返信は全員から返ってきて夜にギルドへ集まることは可能だと確認した。
レベリングも切りのいいところで切り上げてギルドに帰ってきた。
ユニークモンスターも、プレイヤーキラーも出現しなかったので特に目立ったイベントもなく少しつまらない。
最初に出会ったスライムとか面白かったしいろんな属性の耐性の微上昇をしてくれる仮面とかユニークな装備はもっと欲しいと思っている。
それに新大陸に行ったら絶対にイベントが興ると思うからその前に自分の強化のためにユニーク装備がほしいなって思っていたんだけどね。
ギルドの前に転移完了したので扉を開け入ると、既に全員が揃っていて椅子に座って待っていた。
「みんなお待たせ。さっそくだけど作戦会議に入るよ。下僕一号説明よろしく。」
ルイスに向って顎をくいっとさせて説明することを促す。
嫌そうな顔を向けてくるが新しい情報とかに一番詳しいのはお前だってことは決まっているんだ。
あと、リーダーはどっしりと腕組みをして見守るだけがこのギルドのはず。
「わかりましたぞ。
今日の昼過ぎに発表されたのが前々からプレイヤー間で期待されていた新大陸について、新大陸渡航イベントが開催されるとのことですぞ。
このイベントはクリアすることで新大陸へ向けて渡航する船団の乗組員として参入が出来るもので、新大陸にすぐに行けるものではないですぞ。」
「ええと、このゲーム内のNPCに新大陸に向かう船団があって彼らの船旅にご一緒するための許可を得るクエストって認識で合ってます?」
ソフィアちゃんの質問にルイスは首を縦に振り肯定する。
「今回はその乗船許可を得るためのクエストが解放されたということですぞ。現在わかっている情報はどこでそのクエストを受注可能なのかのみですぞ。
場所は第六の街の港町で、船団が停泊しているドッグで指揮をしているライネル・ヴァルクスという名前の副船長で、彼からの3つの依頼をこなすことで船団の乗組員に慣れるということですぞ。
このクエストは個人でも受注は出来ますし、ギルドとして受注も出来ますぞ。ギルドのように人数が多いと簡単そうに見えますけど、3つの依頼の難易度はその人数分だけ高くなってしまいますぞ。
」
なるほど。
麗香などから聞いたゲームの話とかではこういった大規模なイベントはギルドの人数がものをいうことがほとんどでランキング形式などであれば大規模ギルドが基本的に上位を占めているらしい。
けど、今回はどのプレイヤーに対しても平等な難易度となるような調整を試みているということだ。
それなら、この少数ギルドでもイベントは十分にクリアすることが可能である。
「3つの依頼について、これは難易度調整もあるということでいくつもあるということらしいですぞ。けど、受ける種類については別々ということらしいですぞ。」
「別々ということはアイテムの採取をするものだったり、何かしら対象のモンスターを討伐するものだったりするってことね。」
ヒビキちゃんが依頼の種類について補足を入れてくれた。
そういえば、依頼ってほとんど受けていなかったけど小説で薬草の採取が冒険者の第一歩て書いてあったのを思い出した。あとはドラゴンを討伐することを目標としたゲームも合ったっけ?
「別々の依頼はどんな種類ってもうわかっているものはある?あとその依頼は全員が全部こなさないといけないの?」
「いいえ、依頼はギルドであるのなら3つの依頼を誰がこなしても問題はないですぞ。あと種類で分かっているのは討伐、採取、護衛の3つ。一番難しいのは護衛系で敵を排除だけでなくて護衛対象に危害が及ばないようにしないといけないんですぞ。その次に討伐系で対象のモンスターを討伐すればいいのですが、難易度によっては鬼畜なギミックがあって護衛系より難しくなる場合もありますぞ。」
なるほど、みんなで散らばって依頼を一度に終わらせるのもありだし、一つ一つに人材を集中させて確実に終わらせていくなども出来るってわけだ。
けど、ギルドで挑むとなると難易度が上がるわけだから分散するとその分だけ失敗する確率があがる小学生でもわかることだ。
「3つのクエストは一度分散してやってみようか。」
「そのこころは?」
ハルが怪訝な顔を浮かべながら聞いてくるので答えよう。
「こちらがいくらギルドといえども人数は5人。小規模の中でもさらに小規模なギルドだから難易度は跳ね上がることはない。あとちょうどクエストがどんなのかを情報を手に入れるために向かわせるいい捨て、、、プレイヤーが入ってきてくれたからね。」
「捨て駒って言いかけましたよね?プロゲーマーを捨て駒にするほどこのギルドは人材が豊富なんですか!?」
うるさいやつがいるけど放っておいて後々厳しい試練と称した罰を与えよるようにしよう。
何がいいのかはあとでじっくりと考えておこう。
「それでクエストはみんなで受けに行くとして、そのあとの振り分けはその時に依頼される種類によって人材をわけることにしましょう!では、ルイス港の依頼場所まで案内して。」
「了解ですぞ!(拙者にとばっちりがこないように従順になっておきますぞ、ハル殿には申し訳ないですが盾になってもらいますぞ!)」
意気揚々と立ち上がってギルドホームを出ていこうとするルイスをみると何故だか加虐心が成長し始める。今は別のおもちゃがいるから我慢しておこう。
さて、港にいくのは久しぶりだからいいご飯が出る店を探してみたいけど今回は我慢しなくちゃ。
ルイスを先頭にみんなが立ち上がってついていきギルドメンバー全員で港のある第四の街へと転移した。
降り立ってから驚いた。
「ものすごく人が多いわね。イベントになるとここまで人が多くなるのね。」
「ほんとすごいですね。ヒビキさんは街の中にこんなにプレイヤーがいるのは見たことがないんですか?」
うちの中でもゲームの中でも古参であるヒビキちゃんにソフィアちゃんが街の様子について尋ねた。
「私自身イベント開始日はリアルで仕事だったりして参加したことがないけど、すごく人が多いとは聞いていたわ。けど、これは見たことはないわね。こんなのでイベント受注できるNPCに会えるのかしら?」
確かに街を見てみると様々な装備を着ているプレイヤー達や、同じ紋章とデザインが同じ装備につけた集団などそこら中にあふれている。
今もすぐ近くでこの街に転移してくる人もいる。
これは早めにイベントクエストの受注に行かなければ。
「あれ?み、サイレントじゃない。あなたもギルドでクエスト受けにきたの?」
前から歩いてきたパーティの一人に声をかけられた。
麗香じゃなくてフレイヤだった。すぐ後ろで脱兎のごとくこのギルドで一番でかいヒビキちゃんの後ろに隠れたルイスを見て鼻で笑ってしまう。トラウマに対して瞬時に身を隠すのはいいけど、ヒビキちゃんの後ろは格好がつかないな。
「フレイヤ数時間ぶり。そっちはラブラブデートの後にクエスト受注したの?」
「らら、ラブデートだなんてそんな大きな声で言わないでよ!!」
全く大きな声では言っておりません。周囲もプレイヤーが多いから足音や話声でちょっとやそっとの声は雑音にかき消されてしまうっていうのに。
自分から大きな声を出すとは冷静なフレイヤが簡単に動揺するのは面白い。
「全くあんたは、、、。クエストなら受注したわよ。あんたたちも行くなら港で一番大きな船が止まっているところに行ってみなさい。そこで船団の一員になるクエストの受付があるわ。列になっているけどそこまで時間がかからないから。」
「うん、わかった。ありがとうフレイヤ。」
腕と腕を打ち付けあって別れる。
ルイスは顔面蒼白の状態でゆるゆると出てきた。
「、、、あの女はかなり怖い人ってことはなんとなくわかった。とりあえず俺たちもクエストを受けに早く行こうぜ。列になっていて時間はかからんとはいうけどこれから時間が経てばもっと時間かかるだろうし。」
ハルは遠くになっていくフレイヤを見送りながら足を進めていく。
今は夜といってもまだ夜になったばかり、週末でもあることで学校終わり仕事終わりであるので家への帰路についたものたちがログインしてくるだろう。
そうなると時間はフレイヤに聞いていたのよりも格段に遅くなる可能性がある。
「そうだね、さっさと行ってクエスト受注してこよう。ルイス先頭GO!」
街の奥の方へと人ごみをかき分けながら進んでいくとすごく大きな船が見えた。
周辺にある建物は20メートルを超えているのだがそれすら簡単に超えている超巨大な船がそびえたっている。船の中に小さな町が詰まっているのか荷物が次々と出し入れされている。
その船の付近ではプレイヤー達が長蛇の列をなしているのでそこが目的の受注場所だろう。
何名もの船団のNPCが列の整備をしているので彼らの指示に従って最後尾から並んでいく。




