第八話
新緑のダンジョンのボスを倒して「Congratulation」と頭上に表示がされた。
ボスが爆散したせいでお尻から落ちてしまって少しだけダメージを受けてしまったのは少し屈辱。
「お疲れさん、これでダンジョン攻略終了だ。」
ヴァンが尻もちをついたままの私に手を差し伸べてくれているので、それを使って立ち上がる。
すると、目の前にresult画面が表示されて部屋の奥に光る魔法陣が出現した。
「お疲れ、あの魔法陣はボスを倒すと現れるんだけど上に乗ったらダンジョンの入り口までワープできるのよ。」
「へー、便利なのね。まぁこれでダンジョンをクリアってことでひと段落だね。レベルも上がったね。」
result画面を見るとレベルが上がっていて、ドロップアイテムも少しある。
・LV. 5→7(UP)
・匂い袋・・・とっても嫌なにおいがする。一応袋に入れているから匂いはもれない。(はず)
・ラフレシアンの丈夫な蔓・・・火に強い。武器の素材として加工するもよし。
・ラフレシアンの蜜・・・臭くなく甘い。調理に使うのもよい。
・ラフレシアンの花弁・・・臭い。調合に使うのもよい。
ラフレシアンのアイテムが手に入った。
臭いものばかりなのでちょっとうれしくないがいいアイテムがあれば少しだけ嬉しいかな。
「よし、ドロップアイテムもいいのが出なかったな。ここってあまりレアドロップを落とさないし、うま味は少ないからな。帰ろうぜ。」
「私も同じくいいのは出なかったな。サイレントはどう?」
「よくわからなくて臭いものばかり。今の私には使えないものばかりだし。」
「まぁラフレシアンのドロップアイテムは元になっているものがものだからね。まぁ、これで多少レベルが上がったから次の街にも行きやすくなっているはずよ。」
このモンスターより強いモンスターがいる場所まで行きやすくなったということは少しは強くなれたということなのだろう。
いつもの2人はこんなダンジョンを余裕でこなしてアイテムとかお金稼ぎをしていると考えると昔からゲームをしている人達はすごいってことだね。
「そろそろ、ダンジョンから出ましょ。いつまでもここにはいられないし、後からここに来るプレイヤーもいると思うし。」
「ほかにもこのダンジョンに入ってくることがあるの?ダンジョンについて調べてたらダンジョンはパーティそれぞれに作られるって聞いたけど。」
「違うわよ、このゲームはダンジョンも基本的にはどのパーティも共通なのよ。特殊なクエストではパーティーだけの別の専用空間に飛ばされるのよ。」
そういうと先に魔法陣の上まで行ってダンジョンの入り口にワープしていった。ヴァンも私に声をかけてから行ってしまった。2人を入り口で待たせるわけにはいかないので向かおうとしたけど、地面に何か落ちている。
拾ってみると銀色で何も装飾もしていない指輪であり、シンプルだからこそ美しさがある。
・祝福の指輪・・・効果なし。今後の活躍を祝福してくれる。
「これって何もないただの装飾品ってことなのかな。見た目は綺麗だから後で装備しよう。臭くはないよね。」
指輪は粒子となって消えていった。
後は、魔法陣に乗ってダンジョンの入り口に変えるだけ。乗ってみると急に光ったと思うと入るときにみたダンジョンの入り口に辿り着いた。
「おかえり、それじゃ街に戻ろうぜ。アイテムを換金したいしさ。ていうか、もう12時回っているじゃん。」
「そうね、明日は1限目から授業もあるからね。サイレントは1限目の物理学を取っていたかしら?」
私は大学一年生であるので授業は必須以外は選択式であり、物理学は選択授業である。単位を稼ぐために選択しているので行かなければ出席日数が足りなくなってしまう。先週は用事があったので欠席しているのでこれ以上は増やしたくない。
「いつも教室の前にいるフレイヤの後ろ頭を眺めているよ。今日のゲームはここまでにしておこうかな。」
その後は、第二の街まで何事もなく辿り着いたらお開きとなった。
ログアウトをするといつもの見慣れた天井に少し落ち着いた。最近の小説ではゲームの世界から出られなくなるって話があると聞いたことがあるので少し怖かった。
「さてと、お風呂に入って明日の準備をしたら今日は寝ようかな。」
ただ、ゲームをしていただけなのにこんなに疲れるとは思っていなかったけど、何をするのも集中すれば体力は削られる。今日は、新たな趣味が出来たことだしぐっすりと眠れそうだね。
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