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ユートピア・オンライン〜ゲーム初心者の私が世界最大級のオンラインゲームに誘われたら〜  作者: 森の番人
第二章「Welcome, Gathering Place」

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第六十九話

 ついさっきまではあまりダメージが通らずにどうしようか悩んでいたけど、火属性の付与(エンチャント)によって今まで以上にいい攻撃が出来るようになった。

 ソフィアちゃんも自分だけターゲットをもらい泣き目になりながら逃げ回っていたけど、私が参加したことによって少しだけ余裕が出来ていそうだ。

 青のボスモンスターは背中に攻撃を受けてご立腹なのかより一層、眼光が鋭くなったような気がする。


『激高・疑竜化』


 突然、システムの音声でスキル名のようなものが聞こえてきたと思うと、ボスモンスターの体、鱗が徐々に鋭く大きくなっていく。

 変化が終わったその姿は四足歩行の獣のような姿をした恐竜だ。

 血の涙が垂れるたびに鱗の色が赤色に徐々に変化していく。このまま全身の鱗が変わってしまうと何かが起きてしまいそうな気がする。


「ソフィアちゃん、残りのMPを気にせずにガンガン攻めていくよ!早く倒さないと危ない感じがする。」


「わ、わかりました。再度魔法で支援します!」


『戦乙女の天幕ヴァルキリーヴェール

『フォース・ストレンジ』

『ウィンド・フット』


「攻撃力と速度を強化して、受けるダメージ軽減する効果です!ないよりはマシだとは思いますが。」


 ボスは強化されたであろう身体能力で私より危険だと思ったのかソフィアちゃんに狙いを変えて体を丸め突進する。

 さっきまで私がターゲットを取っていたので油断していたソフィアちゃんは避けれる体勢ではないのですかさず攻撃の直線状に出てカバーに入る。

 忍者のスキルではなく以前手に入れたけどあまり使ったことがないもう一つのスキル。


『ジャストパリィ』


 相手の攻撃に対してタイミングよく武器で弾くスキルで相手の体勢を崩すことが出来る。

 恐竜はスキルの効果によって頭を上へと弾かれて顎をむき出しにした。そこにはすでに頭から体の半分にかけて鮮血に染まっているなかで鱗一枚だけが銀色に輝いているところがある。

 その時、高校生時代のフレイヤのゲームうんちくの話が突然思い出した。


「美桜、話を聞いている?」

「聞いてるよ。竜は元気がいいって話でしょ。ファンタジーの話はどうも頭に入ってこないんだよね。」

「元気じゃなくて逆鱗よ。某モンスター狩りのゲームではレアアイテムとして扱われるけど、VRゲームではドラゴンの弱点部位になるんだよ。」

「へぇ~それがどうしたって話。」

「だからね、その逆鱗の部分がね、、、、。」


「逆鱗は弱点であり、見つけにくく最も守られている箇所。全身がガッチガチでもそこを攻撃されたら困るでしょ。『アサシン・バイト』!!」


 弱点は目視でしっかりと確認ができ相手の体勢もかなり悪いので回避・反撃は出来ない。

 パキンッと何かが砕けるような音と同時にボスモンスターは咆哮を上げ仰向きで倒れる。

 先程まではお腹の部分などは全く確認をしていなかったが、そこは鱗で覆われてはいなかった。つまりは、攻め時でトドメを指すチャンスになる。


「お前を倒すのに何話かけていると思っているんだ。柔らかそうなそのお腹から捌いてあげる!」


「私も残りの魔力をレイピアに込めて加勢します!(何話って何の話かしら?)」


『風の魔力よ、敵を穿つ一撃をこの身に。『ウィンド・ピアス』」


 ソフィアちゃんは魔力を自身のレイピアの刀身に纏わせると目に見える小さく細い竜巻が刀身を中心に発生。それを敵のお腹に目掛けて疾風の突きを繰り出す。

 風はかまいたちなのかお腹に風穴とその周辺に切り傷をつける。

 穴を開けるほどの威力なのかいいダメージが入っていそう。

 それを見て再度腰の柄に短刀をしまい


「ソフィアちゃんに続いて私も、『アサシン・バイト』からのルイスからこっそり盗んでおいた爆弾を風穴へ、そして止めの投擲!」


 弱点部位に加え風穴が空いているのでクリティカルが必然的に発生、さらにルイスがこっそり懐に忍ばせていた前イベントで使用していた爆発アイテムを投げ込み、すかさず投擲(投げ)の忍者の職業(ジョブ)で装備していた短刀も少しだけ遅れさせて投げ込む。

 そして、ボスのお腹の中で大爆発を発生させて爆散!


『『慈悲の短刀』の耐久値が0になりました。修復するまでは装備することは出来ません。』


 、、、メイン武器が壊れちゃったよ。カインに無茶苦茶嫌味を言われながら修理を頼む必要が出ちゃったよ。めんどくさいな。


『「古代種の夫婦討伐」に伴い最終ステージクリアとなります。』


 今後の展開が読めてうんざりしていたところに無機質なアナウンスが響き渡った。

 ボスモンスターの取り巻きたちは親分が倒されたことによって統率を失い一斉にこの場から逃げるように去っていった。

 視界に入る範囲だけでも何匹かはすごい動揺していたのか度々転んでは起き上がりを繰り返してしたのは見なかったことにしよう。


『他のプレイヤーはイベント中のため、終了次第ポイントの集計に入りますので今しばらくお待ちください。』


 思ったより時間がかかったけど、今の私たちの実力だとベストだと思う。

 周りを見てみてもNPCの兵士たちも多くは傷ついてはいるが、そんなに減ってはいないので良いスコアになりそう。ギルドもいいところに、、、フヘへへ。


「おっと、とりあえずはソフィアちゃん。」


「はい!お疲れ様です。」


 まず、ボス攻略完了をハイタッチで喜ばないといけないね。

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