第六十五話
「攻撃じゃなく防御陣形を崩すな!数も拮抗しているうえに相手の方が力は上だ。下手すると簡単にこちらが押し込まれてしまうからな!」
夫婦のボスモンスターとは対極に位置するところで大声で兵士たちに命令をしている、よく陽に焼けていて先ほど会ったちょび髭とは違い豪快に顎髭を生やしたマッチョな男の声が広場に響き渡る。
ソフィアちゃん以外は既に兵士たちに紛れて取り巻きのモンスターとの戦闘を開始している。
「ソフィアちゃん、何か派手な範囲攻撃とか持ってる?私の忍者で持っているスキルはほとんど単体攻撃だからみんなの注意を引くものはないんだよね。」
「攻撃のスキルは持ってはいないです。けど、補助スキルなら持っていますよ。範囲は私の周囲7.5mにいる人にダメージを軽減する魔法障壁を回数制限ありで付与するものですけど。」
「ま、いいか。戦闘が始まったらそれをお願い。」
「わかりました。」
片手剣を鞘から抜いて広場に突入をした。その後ろからソフィアちゃんも続いてから彼女はスキルを発動する。
「勇壮な戦士たちに戦乙女たちの加護を与えたまえ『戦乙女の天幕』」
ソフィアちゃんが簡潔な詠唱で発動したスキルは淡い光で私と周囲のNPCの体を包み込んだ。
その時目の前の兵士がモンスターの爪で体を引き裂かれそうだったが当たる直前に薄い膜のようなもので勢いをそがれて当たり致命傷にはなっていないようだ。
兵士はモンスターの攻撃で死んだと思っていたようで目を点にして驚いていたが、すぐさま後方の味方に襟首をつかんで引き下げられた。
「聞け、兵士たちよ!ここに防御陣形を崩すな!数も拮抗しているうえに相手の方が力は上だ。下手すると簡単にこちらが押し込まれてしまうからな!」
夫婦のボスモンスターとは対極に位置するところで大声で兵士たちに命令をしている、よく陽に焼けていて先ほど会ったちょび髭とは違い豪快に顎髭を生やしたマッチョな男の声が広場に響き渡る。
ソフィアちゃん以外は既に兵士たちに紛れて取り巻きのモンスターとの戦闘を開始している。
「ソフィアちゃん、何か派手な範囲攻撃とか持ってる?私の忍者で持っているスキルはほとんど単体攻撃だからみんなの注意を引くものはないんだよね。」
「攻撃のスキルは持ってはいないです。けど、補助スキルなら持っていますよ。範囲は私の周囲7.5mにいる人にダメージを軽減する魔法障壁を回数制限ありで付与するものですけど。」
「ま、いいか。戦闘が始まったらそれをお願い。」
「わかりました。」
片手剣を鞘から抜いて広場に突入をした。その後ろからソフィアちゃんも続いてから彼女はスキルを発動する。
「勇壮な戦士たちに戦乙女たちの加護を与えたまえ『戦乙女の天幕』」
ソフィアちゃんが簡潔な詠唱で発動したスキルは淡い光で私と周囲のNPCの体を包み込んだ。
その時目の前の兵士がモンスターの爪で体を引き裂かれそうだったが当たる直前に薄い膜のようなもので勢いをそがれて当たり致命傷にはなっていないようだ。
兵士はモンスターの攻撃で死んだと思っていたようで目を点にして驚いていたが、すぐさま後方の味方に襟首をつかんで引き下げられた。
「聞け、兵士たちよ!ここにおわす乙女は他の砦でモンスターの親玉から兵士たちを守護された戦乙女ソフィアである。このお方がいらっしゃったということは勝利は確約されている。この戦場にも将軍様から要請によるもの。死を恐れるな!我らには勝利の女神がついている。戦え兵士たちよ!」
今適当に考えた口上だが兵士たちとモンスターたちの反応はどうだろう。
となりのソフィアちゃんは抜剣した状態で赤面して固まっている。NPCとはいえこれだけの視線を一気に集めているとなるとそうなってしまうのは仕方がないだろう。
少しの間をおいて兵士たちは一斉に声をあげて自分とその周りを鼓舞し始めてモンスターたちに果敢に挑みだした。
「よし!成功したね。」
「何が成功したですか!?一番目立つ必要のある人がなんで二番目の私を担ぎ上げる必要があるんですか!」
「気にしない気にしない。これでボスに向かいながら取り巻きを倒していけば自然と計画通りでしょ。ほら、モンスターたちも私たちが厄介な存在だと思ってこっちに向かってきているし。」
小型の恐竜型のモンスターがこちらに一直線に向かってくるので右に向けて避けてから方向転換したばかりで硬直して動けないところに首を『スラッシュ』で斬りおとす。
弱点部位に相手の防御力を超えていて強力な攻撃を受けると武器によってはいろいろ効果を得ることがわかった。
剣のような斬属性では切断。ハンマーのような打属性では潰れるなどといったものだ。
この効果で変化したものはアイテムなどの特定の回復手段で瞬時に、もしくは時間経過で回復するらしいが、頭と胴体が分断されれば基本的には死ぬことには変わりない。
「一匹目討伐完了。次!」
二匹目は既にこちらに嚙みつく寸前であったのでその大きな口に盾を差し出して自分の代わりにする。耐久値のことを考えるとあまりやりたくはなかったが仕方ない。
『シールド・クラッシュ』
スキルを使用して盾を地面に叩きつけてモンスターの頭ごと地面を砕く。あぁあと少しで壊れちゃう。
「たぁああ、えい!」
ソフィアちゃんはレイピアによる刺突をまるで舞うかのように攻撃を繰り出しモンスターを倒す。
リアルで剣、いやフェンシングなどでもやっていたのだろう。元々いいとこの娘だからだろう。
これは否応なしに目立つだろう。
私は私で聖女様を守る女戦士として目立つことが出来るだろう。
ボスモンスターの夫婦もこちらに気が付いているようでこちらに視線を向けている。この調子ならあと少しでいけそうだ。
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