第六十話
少し離れた位置にある橋からはNPCやモンスターたちの戦闘音が鳴り響いている中でリーダーの声も無視していったメンバーを除いたものたちは私が考えた作戦にじっくりと耳を貸してくれた。
「ってことで私がボスに辿り着くまでの経路をどうにか確保してほしいってこと。まぁ私のHPがMAXの状態でなら無事に作戦は成功するはずだから。」
「今更ながらなんだけど、オタクらのリーダーってかなりぶっとんでいるよね。けど、作戦すら一つも出せずにメンバーを制御できていないから何にも言えないけど。」
イベントでパーティーを組むことになったもう一つのギルドのリーダーのハヤトにやばいやつ判定を受けてしまったのはおかしいと思う。けど、彼のメンバーは頭のネジが何本か抜けた猪突猛進野郎ばっかりなので制御できなくても仕方はないと思う。
「拙者になぜ渡した爆弾をつけたのですぞ!?モンスターの攻撃で瓶が割れて爆発でもしたらと思うと足がブルブルと震えてきましたぞ。」
「ルイスなら爆弾でもなんでも身につけているだけで輝いて見えるぞ。その足の震えも武者震いにしか見えないし、キャーカッコイイー(棒)。ちらっ。」
「ほんとーカッコイイですよー(棒)ちらっ。」
「あら〜百貨店クラスの装飾品みたいで綺麗よ。さぞ芸術を見せてくれるのよね楽しみだわー(棒)ちらっ。」
「え、俺!?ええと。」
「ハヤトくーん。ノリが悪いですよ〜。」
いきなり身内ネタのようなものを振られて応えられるわけもないのに自分が悪いと言われるのは可哀想だけど、ルイスをみんなの身代わりにするために話をそらすのに必須な行動なので仕方がないと思わせておこう。
今回の作戦は私自身が実行までに目立たないことだから、この作戦で1番どうでもいいルイスがどうなろうとかまわない。
「さて、ノリにのれていないハヤトくんは今も統率されたモンスターに突進しか脳がない身内を暴れさせてあげてね。その結果によってルイスを爆死させるかどうかも関わってきているし。」
「本当に頼みますぞ!!拙者身内からも爆破されてしまうとこれから自慢の作成アイテムに恐怖を覚えてしまいますぞ。」
ルイスは身内以外からも同じアイテムで爆死させられてことがあるとは驚きだな。
いや、そんなことをルイスにやろうと思うのはフレイヤぐらいしかしらないし、彼女以外にはおもいあたらないけどもしいるのなら仲良くなりたいな。ルイスを可愛がる会を結成できるかも。
「よし、俺はさっそくあいつらに端っこあたりで思いっきり暴れてもらうように指示してくる。」
ハヤトはそういうと仲間の元に向かっていった。
そういう私も装備をもっとも耐久値のあるものに変更していき作戦のために整えていく。
「ルイスはとりま次のステージに挑めるぐらいはアイテムを使って兵士たちのアシストに勤しんで。サボったりすると爆破させるからね。」
「了解ですぞ。ばりばりと働きますぞう!」
ルイスは顔を引きつらせながらせっせと慣れた手つきでアイテムを腰のホルスターに装着して戦闘の準備を進めていく。もし何か不穏な動きを見せたりしたらホルスターを攻撃すれば抹殺が出来そうだから覚えておこう。
「ヒビキちゃんとソフィアは兵士たちを先導して薄くてもいいから壁のように波状攻撃を仕掛けるようにして。私に注意がいかないようにすること。」
「了解。兵士を先導する兵士長を少し説得してくるわね。ソフィアちゃんも付いてきてその可愛い顔で一緒におじさんを落とすわよ。」
「え!?わ、私は魅了などとかとは縁のない話なのですが。腕を掴んで連れて行かないでください。」
ヒビキちゃんは嬉々としてソフィアちゃんを連れて橋から少し離れた位置で指揮をしている先程見た顎髭とは違いちょび髭を生やしたまた別のおやじ兵士長のところに向かっていった。
何か交渉ごととかになるとヒビキちゃんのモチベーションが上がっているのはリアルでの仕事が商談とかするようなことをしているからなのだろうか?ただ、ゲームの中でリアルのことを詮索するのはタブーってフレイヤから教えられているから考えないけど。
ソフィアちゃんのリアルについては事故のようなもので知ってしまったのは仕方がないけどね。
「さて、私の方も準備が出来たから作戦のタイミングを間違いないようにするだけだね。」
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