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ユートピア・オンライン〜ゲーム初心者の私が世界最大級のオンラインゲームに誘われたら〜  作者: 森の番人
第二章「Welcome, Gathering Place」

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第五十九話

 橋には全体的に味方モンスターを均等に散らばらせて圧倒的な一点の力を持ったバケモノでもない限り突破に時間がかかってしまう。

 後ろの広野から続々と援軍がやってくるモンスターに時間をかけてしまうと援軍すらないこちらとしてはあまり選択したくない作戦の一つ。

 それはNPCの兵士たちも気が付いているのか左右に兵力を割いてモンスター達の波が分断されたら後方に備えている少数精鋭が切り込んで連携を崩そうと考えていた。

 しかし、リーダー格のモンスターもその作戦に気が付いているようで後方に十分な余力を持たせているため穴の出来そうなところに的確にモンスターを割り当てていくため突破できない。


「このままだと長引きそうな感じですね。かといって私たちがあの中に入って加勢しても今の状況から変わりそうにないですよね。」


「そうだな、橋全体で戦闘が行われているから隙間とかをなんとか進んでいくとかは出来そうにないな。これって少人数で挑んだら物量でやられておしまいのつみゲーじゃん。」


 ハヤトの言う通り橋を素直に渡ることは兵士とモンスターとの戦闘でこのメンバーだけだと無理に等しいことがわかる。

 しかし、このままこの場にいたところで事態は悪化するだけであり何かしら突破口を見つけ出さないとここの防衛は失敗してしまう。

 何かいい手はないかとみんな色々と意見を出していくがいい案は出ずに焦っている。


「流石にステージ2に入ったばかりで人数が足りないからて終わりってことはないはずよね。時間がないから焦るのもわかるけど一度落ち着いて今の状況を考えて見ましょ。」


 流石この中で一番の年上っぽい感じで頼れる人物のヒビキちゃんがみんなを落ち着かせる。

 確かにこれがゲームである以上は何かしら攻略方法が用意されていて気が付けばそれほど難しいものではないはずだ。

 まずこのメンバーについて。

 今回のイベントはギルドもしくはパーティー単位でしか参加が出来ないので人数が足りていない人たちはランダムで他の人とパーティーを組むことになる。

 一応は知っている人が1人いるだけで連携を取ることは、スキルなども知らないので取りようがない。そんな状態であの中に向かって行っても簡単に物量に押しつぶされてしまいそうだ。

 私たちの中にも今この場を打開するようなアイテムやスキルを持った人はいない。


「私たちだけではやっぱり打開法がない。そもそもスキルとか人が多ければ千差万別で必要なスキルを持っていないパーティーもいると思うし。なんだろう。」


「ねぇ!ここで悩んでいても何も始まらないから私たちは橋に向かっちゃうよ。いいよね、行くから!」


 私たちのギルドとハヤトは頭を抱えて考えていると、魔法少女とその仲間たちは武器を高く構えて彼女たちのリーダーにも了解を取らずに橋に向かって走りだしてしまった。

 魔法少女は出会った当初から我慢できない人だと思っていたがその周りもそんな感じだったとは。

 ほとんど会話に参加してこないのでどんな人物かと思えば彼女と同類だったとは。


「すまん、俺の仲間が勝手に行ってしまって。すぎに連れ戻してくるから待っていてくれ。」


「そのままでいいと思いますぞ。彼女らが敵と遊んでいる間にこちらは頭を使おうではないですか。」


 ルイスの言う通り彼女たちは遊ばせておこう。その間にこちらで対策を考えておこう、彼女たちの相手をするのは時間の無駄ってことは考えなくてもわかるし。

 さて、私たち以外のことでなにかボスを倒すための糸口はあるのか。


「モンスター達は対岸から一匹一匹とこちらに繋がる橋に向けて迫ってきている。川はかなりの幅があるけど流れ自体は速くはない。橋から攻撃されてしまうと上からなすすべなくやられてしまうよな。ん?」


 今のこれが人と人同士であるならば自然ではある。橋から弓矢や岩を落とされたりしてそのまま川の中で絶命、もしくは陸に上がる際に無防備になるところ狙われるだけ。

 けど、今こちらに攻めてきているのはモンスターであり、賢いモンスターは一匹だけで他はそれほど賢い動きをしているわけでもない。

 さらに、奥からやってきたモンスターは川手前まで来てから踵を返すように橋へと急旋回している。


「ねぇ、あいつらって水が苦手なのかな?ほら見てよ。」


「確かにそうね。それを活かしてみるのはいいと思うけどどうやるかって話よね。ボスの所まで辿り着いて落としたりしないといけないけどどうしようもないわ。辿り着けないし。」


「そうですぞ、あんなところまで行くのはバケモノ以外には無理ですぞ。」


 最近何かと私に対して当たりが強いルイスはこの後必要なものを渡してもらったら私の手でボコしてからイベント終了後にフレイヤと楽しい遊びでもしようかな。こういった手合いは調子に乗り切る前に精神をズタボロに折り曲げてあげないといけないからね。


「ふふふ、大丈夫だよルイス。君がイベントのためにせっせと作っていた瓶詰めの爆弾を渡してくれれば問題はないよ。」


「なぜそのことをですぞ!?今回は爆弾なんて危ないものを作ってきているとはメンバーには誰にも伝えてはいない最後の切り札なんですぞ!?」


「アイテム屋の人と最近仲良くなっていてねルイスが何を買ったのかを教えてもらっていたんだ。そしたら前のイベントで作った爆弾と似た素材を買っていることがわかったからね。で、早く出せ。」


 ルイスはこのイベントのためにこつこつと作っていた爆弾を泣く泣く渡してきたが、数が異様に少ないからフレイヤ顔負けの形相で睨んであげたら倍のほどの数を渡してきてくれた。

 そのうち2個をルイスが装備しているローブの装飾に瓶を引っ掛けることが出来そうなのを見つけたのでもらった爆弾をしっかりとくくりつけてあげる。


「さて、ルイス爆弾と手持ちの爆弾、フィールドをうまく使えばあいつを倒すことが出来そうだね。」

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