第四十一話
「授業中に寝たから脳みそと精神のエネルギーの充電もよし!まずは、あのスライムがユニークの階級がどれぐらいだったのかを確認でもしようかな。あと、ついでに職業の性能でも試してみようかな。」
授業が終わったら麗香と少しだけ話したら即帰宅。
そして、ベッドに飛び込んでゴーグルを取り付けてゲームを起動し、ユートピアの世界にログイン。
降り立ったのは第六の街の路地裏。あの甘味たっぷり食べて頭がドロドロになっておかしくなっているんじゃないかと思わせるくそババアの特訓が終わってからトラップハウスの前に出てからログアウトした。
何故かトラップハウスはダンジョン、フィールド扱いのためかログアウトが出来なかったので、再度罠を回避しながら入り口まで行かなければならなった。
行きと違うのは、罠に何度か被弾してしまってHPが0になっているかなっていないかわからないぐらいまで減ってしまった。
そんな罠を仕掛けたくそババアは恐らくだけど自分だけが知っている裏道を利用して特訓後に逃げたに違いない。それか罠を起動させずにあの道を進んだってことになる。そうだとするとNPCにしては高性能すぎで会話までにその性能を回さないでほしい。
「あの野郎『この程度にもついてこれないなんて老い先短い年寄に無駄な時間を使わせているじゃなかろうね。』とか、『儂に勝とうなんてろくに喧嘩すらろくにやっていないくせに100年早い、早い。ほら、小娘さっさと立ちいや。』とか、もろもろ言いたいこと色々言いやがって。喧嘩なんて大学入る前までならそれなりにやってるわ‼あと、くそババアのこっちの攻撃を色々といなしてはカウンターばっかりだし。」
彼女は、冗談抜きで強すぎて一発も攻撃が当たりはしなかった。さらに煽り性能も十分に高い。
全く嫌なもんだよ。リアルでも年寄りは苦手だし、私のことを小学生ぐらいに扱う人もいるし。
「うお‼誰かと思えばサイレント殿ではないですか。こんな路地裏でどうしたのですぞ?ん?そういえばこここは職業クエストの『忍』になるための場所でしたぞ。」
「なんだルイスか。でも、あなたの顔を見ると少し落ち着くわ。」
「けなされているのか、褒められているのかわからないですぞ。。。」
「まぁ気にしない気にしない。で、ルイスはこんなところで何をしているの?こっちって何もないはずだけど。」
「拙者はちょっと会いたくない人から逃げているのですぞ。出会えば同じことを何度も言ってくるので少々うんざりしているのですぞ。」
ルイスは肩を落としてため息をついて本気でうんざりしているようだ。フレイヤのこと以外であるのことであるならこの様子は理解が出来るが、他にもそんな人がいるとは面白いな。
彼の様子を見るとやっぱり犬のようでなんだか面倒を見たくなってしまう。
「そんなに困ってるのなら手を貸せることなら助けてあげるけど。」
「本当ですぞ⁉なら、」
「見つけたぞルイス‼今度こそ俺の頼みを受け入れてもらうぞ。」
人が全くいない路地裏にやかましい野太い男の声が響いてきた。
声の主は、体格がよく筋肉ムキムキで昔絵本で読んだことのあるバイキングのような装備を身に着けている。顔もバイキングのようにいかつい上に、少し怖い感じどこかのお嬢様を守るようなSPのようである。
「嫌ですぞ。拙者はヒロトのいう事は聞きたくないですぞ‼」
「ちょ、おい!本名を言うんじゃねぇよ!こっちじゃヒートってプレイヤーネームで呼べよ‼」
ヒロトってことは日本人なのかな?あと名前が真ん中のロを伸ばし棒に変えただけのひねりも何もないな。
そういえば、このゲームって外国人もいると思うけど会話とかってちゃんと成り立つのかな?私は日本語しか話すことが出来ないけど。
「そ、そんなことより、お前なんでそんなに拒むんだ‼理由もなしに拒むのは誘っている俺に対して失礼じゃないか。ただ俺たちのギルド『クレイジーパイレーツ』の一員になってくれってだけじゃないか‼」
(。´・ω・)ん?
「拙者はもう既に入るギルドは決めているんですぞ‼このサイレント殿という方がリーダーのギルドに。」
(。´・ω・)ん?
あれ?困ったことがあれば助けるとは言ったけどギルドに入るなんてのは初めて聞いたけど?しかも、私のギルドってどういうこと?
ルイスの顔を見ると、「勢いに任せて言っちゃいましたぞ。でも、助けてくれるんでしょ?」とでも言いたい顔をしている。
今の所ギルドには入らないとフレイヤに言ったばかりでありながらそれが嘘になろうとしている。ギルドなんてそんな話はないよと言いたいけど助けると約束している。
「おい!そこの女。こいつの言っていることは本当なんだろうな。そもそもお前のような奴がルイスを使えるとは思えないが。」
今、ルイスをモノのように扱うような言い方をしたな。この子犬をバカにでもしているのだろうか?
「ああ、半裸の変態がどの口で言っているのか知らんがうちのメンバーに変な勧誘してるのなら今すぐやめてもらおうか。」
「サイレント殿〜。」
ルイスが泣き目でこちらを天使であるかのように見てくるが今後はメンバー以下の扱いでもしてやろうとこっちは考えているけどね。
「変態だと舐めた口聞いてると痛い目見るぞ、女。」
「それはこっちのセリフだ三下。お前のギルドにうちの筋肉ダルマのオカマとこの世全ての悪を詰め込んだ魔王のフレイヤをけしかけるぞ?」
「ふ、フレイヤってあの人の不幸で生きてるような歩く災害のことか!?お、お前みたいな奴がそんなやつと知り合いでもあるまい!」
「彼女が言っていることは本当ですぞ。リアルで親友でもありますぞ。」
ヒープ?ひ、ひ、なんだっけ?
変態バイキングはルイスの言葉を聞くと顔が心配になるほど真っ青になっていき口をパクパクさせると急に土下座をしてその体勢で後ろに下がっていきながら
「す、すみませんでしたぁ!」
どこかへと逃げていった。
そんなものを見るより私にはやるべきことがある。
「いや〜、サイレント殿には感謝しかぁ、、、あのこの顔の鷲掴みはどういうことですぞ?」
「決まってるじゃんルイス?これから私の気が済むまでボコるだけじゃん。宣言したことを嘘にしないためにもこの後はギルド作らないといけないしさ。」
「ギルドを作ることと拙者を殴ることとは結びつかないですぞ。いや、目が本気なんでぞぅ!!!」
元はルイスだったものを見ていると日頃のストレスがすっかりとなくなっていくようでスッキリとしたわ。
さぁ、これから第一の街でギルド結成のクエストを受けに行かないといけないから、この腫れ上がった塊もコキ使ってあげないといけないね。
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・Dear Labyrinth_親愛なる迷宮_漆黒の影と神の使徒
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・少女は魔法を夢見る
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