第三十九話
『シールド・クラッシュ』
『スラッシュ』
『豹変しろ‼』
「、、、スキルの補正なしだと破壊出来ない木材ってなんですか?上から降ってくるのって天井だと思うけど、炎まで降ってくるとか天井落ちるより早いから焦ったわ。」
入ってすぐのまっすぐの通路であったので進んでみると、背後から紐で繋がれた大きな丸太がスイングしてきたのを壁にぴったりと張り付くことで回避。
進んでいくと折れ曲った通路に廊下に小さな穴が無数に空いている廊下に辿り着いた。罠がどんなものかはゲームをあまりしてこなかった私でも想像が出来たが、またも背後からの罠が発生というどこから罠がくるのかは想像を裏切られた。地面からの竹やりが次々と迫ってくるなかで最高速度で走れない廊下を走り回ってどうにか逃げ切ることに成功した。
次は、大きな部屋に入ると同時に入り口が閉じられて横から壁が近づいてこちらを押しつぶそうとしてきた。逃げ場がないと思って焦っていると、押し迫ってくる壁とは反対に何やら無造作に張り付けられた木材があった。それを手ではがそうとしてもびくともしないので、スキルで攻撃することでなんとか壊したと思うと、壊した先で無数のお札があり『爆破』と書かれていたのですぐさま仮面の能力で『爆破耐性』を上げると、小爆破が引き起こされた。
「盾で防いだのにも関わらずHPの7割も減らされたし、耐久値もかなり減っちゃったよ。まったく、このクエストが終わったらカインの店にまた行かないといけないじゃん。」
爆破と壁が迫ってきた部屋の壁は一度押しつぶした後はまた元の位置に戻るのかと思うと奥の方まで戻っていき新たな扉が現れる。
あそこが次の部屋ということになるらしい。
「まったく優しい老婆とか思っていたけど、とんだくそババアじゃないか。HPも回復させていかないと。」
ハイポーションをイベントリから取り出して一気に飲み干す。
「はぁ、もっと楽かと思ったけど違うし、ヒビキちゃんの嘘つき。」
そう思いながら次の部屋に向かうことに。
色々と動きまわったりすると頭も冴えてきたし視界も普段以上に広がって見えて良好だ。今はこのトラップハウスを攻略して、くそババアの顔面をぶん殴らないと気が済まない。
次の部屋。床が45度になって岩が何個も落ちて来るのを避けながら登っていった。なんか昔の番組で見たことあるようなものをゲームの世界で体験できた。面白かった。
次の部屋。歩くたびに金属製のたらいが降ってきた。偶に色々な角度からクナイが飛んできた。たらいはとても痛かったです。
次の部屋。もう酷かった。女の子に対してすることではないと思う。
最後の部屋。なんか機械仕掛けのモンスターが数体いた。倒したそばで他のモンスターがそれを修理して戦線復帰させていた。ふざけろ。癖が色々とあったのでそれを利用してなんとか倒した。怒りゲージがふつふつと溜まってしまう。
「あら、ちゃんとたどり着くことが出来たのね。途中でやられているかと思ったのだけど。」
「おい、くそババア。いくらなんでもトラップもりもり過ぎて温厚な私でも怒ってしまうぞ。一発でいいから殴らせろ。いや、一発どころじゃなくてHP全損直前までで許してやろう。」
『「職業クエスト その10」の特殊条件を達成しました。派生クエストの「職業クエスト その10ex」が発生しました。受注しますか?』
なんか新しいクエストを受注することが出来るらしいけど、exってなんなの?特別ってことはわかるけど。
「あ、フレイヤがexってつくのは特別なものって言っていたっけ?この職業クエストでも特別なものがあるのね。このトラップ屋敷から想像出来るのはこの職業は忍者のためのクエストだってことは想像出来るけどexが付くとどうなるのかな。」
「殴るなんて物騒なこと言うんじゃないよ。これから色々と教えてやろうとしてるのにさ。」
「ん?どういうことなの?」
「もし死んでいたらいぱ一端の忍びとして育てようとしたけど、ここまで来たのなら上忍として鍛えてやろうってことさ。ほら、ぼぅとしてないで奥の部屋についてきな。今から鍛えてやるよ。」
『クエストを開始しました。』
勝手にクエストを受注されてしまったが、美味しいクエストっぽいのでまぁいいけど。
「それじゃあ、鍛えてくれるのならこの怒りを抑えてやろうかな。頼むよ、ええと名前は?」
「今は『あんみつ』とでも答えておくよ。」
「ババアの好物かよ。」
「よし、決まった。特別にきつく鍛えてやろう。」
くそババアをいじってやろうと思ったけど、なんだか選択間違ったみたい。
今日は時間には余裕はあるけど、生きて帰れるのだろうか。このババア普通にステータスもプレイヤースキルも私よりもかなり上らしいからやばいかも。
結果、日付が変わっても特訓は終わることもなく朝六時までずっと休むこともなく続いてしまった。酷い特訓に対して悪口を言ったらより酷い目にあわされた。
絶対にこの特訓が終わったらやっぱり殴ってやりたいと思う。
終わった時に隙が出来たら狙ってやろうと思ったが終わった瞬間クエスト完了と同時に煙幕で逃げられた。本当に忍者っぽいことをして逃げるなんて卑怯ものすぎて今度あったら迷わず一発入れることだけを考えて攻撃をしようと本気で思った。
「昔の自分に戻りそうになるとは。けど、まあこれで職業を習得出来たから結果的にはよしとしよう。」
職業『忍者』:忍の上位互換の職業。一流の忍者に鍛えてもらうことで成ることが出来る特別な職の一つ。戦闘以外でも活躍することが出来る可能性を秘めている。
短いけど・・・
この世界はスキルゲーであり、レベルもその次には重要である。スキルとはキャラクターが使えるスキルとプレイスキルなどのことである。
さらに、世界としてはいくつかの大陸が存在しており現在プレイヤー達がいる大陸が別の大陸に移動しようとすると船以外には存在しないが、数年前の大嵐でほとんどの船が大破しており、残っているものはプレイヤーには使用できない。




