四条大橋を渡れない
京都の花街は5ヶ所あります
祇園甲部、祇園東、宮川町、先斗町、上七軒という地域に分かれています
それぞれに歌舞練場があり芸妓さん舞妓さんは修行されておられます
最近は地元京都ご出身でこの花街に芸妓さん舞妓さんを目指される方も少なくなったとか
地元京都ご出身の方がいると珍しいと言われる時代も不思議ですね
さて、花街5ヶ所のうち鴨川より東側にあるのが祇園甲部、祇園東、宮川町です
さらに四条通りを挟んで北側が祇園東、南側に祗園甲部と宮川町があります
宮川町の知り合いの舞妓さんにこの花街のしきたりの一つを聞いたことがあるんです
舞妓さん修行に入られて一年未満の人は舞妓さんの姿のまま西の河原町方面へ四条大橋を一人で渡って行ってはいけないというしきたりです
今でも守られているそうです。
河原町と言えば京都の繁華街の中心地です
鴨川より東側からは四条通りを通って河原町へ行くには必ず四条大橋を渡ることになります
それをしてはいけないということです
河原町方面へいくには、舞妓さんが暮らしている置屋のお母さんやお姉さんと一緒でないといけないというしきたりです
これは諸説あるらしいのですが、舞妓さんへの入門は中学校を卒業してすぐに入られる方がほとんどです
世間の高校一年生と同じ年の少女が一人で実家を離れて生活しているのです
楽しいことにも心を奪われるでしょう
河原町という繁華街へそんな少女が一人で行くなんて誘惑も多いでしょうし里心がついてしまうかもしれません
そしてやはりどんな異性と出会うかもしれません
年頃の娘さんを預かっている置屋のお母さんとしてはやはり責任がありますから危険な目に合わすことはできないからという説
そして花街の掟では上下関係が厳しく挨拶もきっちりできなければいけません
修行一年目の舞妓さんはまだ世間知らずなので、どこかの置屋のお母さんやお姉さんと道端で偶然でも逢った時は礼儀を尽くさねばならないのに、その方が私服を着ていたらその人が誰か解らない可能性もあります
それで挨拶もせずに通り過ぎると礼儀を欠いたということで大問題になるそうです
何でもその礼儀を欠いた舞妓さんの暮らす置屋のお母さんと全ての同業社さんへ詫びの行脚にいかないといけなくなるとか
だから先輩が同行していないといけないからという説
どちらも頷けますね
置屋のお母さんがこの舞妓さんたちに河原町へ行くか?と聞くと本当に嬉しそうに一緒についてくるそうです
ほんと幸せな人生を送っていただきたいと願います