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ヘタレ魔王の英雄烈伝!  作者: 雅敏一世
新章第一幕 東共奪還作戦編
26/124

新章8 勇者邂逅




NO.24勇者邂逅


「ほらどうした。そんなものか?」


 どうしてこうなった?


 ギルド入隊認証式とやらに呼ばれた俺は今。ギルド内で最強と言われている勇者の1人に決闘を挑まれていた。


時は遡り10数分前……


「何やってんだ! 雷刃!!」


 勇者とか言う、ギルドで1番強いらしい奴らが舞台上に続々と上がっていたのだが……その中の1人に、ものすごく見慣れた顔を見つけ、俺は思わず叫んでいた。


「ん? んんん? …………あっ! マサじゃねえカ!!」


 人をかき分けながらステージの真下に着いたタイミングで、雷刃がこちらに気づいた。


「お前そんなとこで何やってんだよ。今は勇者とかいう偉い人らの紹介だろ? 俺も一緒に怒られてやるからさっさと降りろ」


「おいおい、久々に愛する兄ちゃんと再会して最初の言葉がそれかヨ。兄ちゃん泣くゾ?」


「会って早々変なこと言うな。気持ち悪い」


 それを聞いた雷刃が泣きそうな顔をしていたが、今はそれよりもさっさと降りないと怒られそうで怖い。この際だ雷刃を引きずり落としてでも……


「それに、俺がここにいることなら何にも問題なんてないゾ」


 やばい、この間からは嫌な予感しかしない。


「俺は勇者になったからナ!!」


 と、雷刃がドヤ顔で言ってくる。

 やはり俺の嫌な予感は的中していたらしい。そうだよなぁ、この兄貴が何かしらやらかさないわけがないんだよなぁ。


「ごほん! そろそろ話を進めてもよろしいでしょうか?」


 また厄介ごとに巻き込まれそうな予感がして、呆然としていると、司会のお姉さんが我慢の限界だと、こめかみをピクつかせながら話を戻そうとしてくる。

 その言葉で、俺が式を中断させてしまっていることに気づいた。


「ご、ごめんなさい! すぐ退きます! おい雷刃、後で話は聞かせてもらうからな?」


「ああ。また後でナ!」


 そう言って雷刃は最初に立っていた勇者達の列へと呑気に口笛を吹きながら戻っていく。


「それでは、辺境からいらっしゃった方々もおられると思いますので、一応各勇者様の紹介を軽くさせていただきます」


 そうしてお姉さんの説明は続く。


「まずは――」

「待て」


 かと思われたが、説明はステージ上に登っているうちの1人。つまり勇者によって遮られた。


「そこの黒髪の貴様。先程から雷刃と馴れ馴れしく接しているが、自分の立場をわかってやっているのだろうな?」


 やけにゴツい30代後半くらいのおっさんから、そんな風に詰め寄られたら結構怖いんですけど……


「いや、雷刃とは兄弟なんで馴れ馴れしくて当然なんじゃ――」


「そんなもの言い訳にもならん!」


 話聞かねえなおい! じいちゃんと同レベルで話が通じねぇぞこの人!


「あの! そろそろ話を進めさせてください! せめて勇者様方の紹介だけでも!」


「う、うむわかった。ではさっさとしてくれ」


 司会のお姉さんの「頼むから面倒ごとは後にしてくれ」と言わんばかりの剣幕に流石の勇者も気圧されたらしく若干引いていた。


 あの……結局俺置いてけぼりなんですけど。


「えー。まずお一人目! 『憤怒』の勇者であらせられるレオン・リヴァイスト様!」


 そう言ってお姉さんが初めに紹介したのは、一次試験の前に説明をしていたやけに背筋の伸びた細型のおっさんだった。


 くすんだ赤髪でスーツを着こなしている姿は勇者というよりもどこにでもいる商人のおっさん。的なイメージを与えてくる。


「続きまして、『強欲』の勇者様! ヒュート・ロズベリア様!」


 次は……っと多分並び順的にあのやさぐれてるというか……いや、眠そうなだけか。うん。むしろもう寝てるね。 ほら首カックンってなったもん今。


 そんな感じの青年だった。多分歳は俺より少し上、20前後くらいだろう。金髪でこの人も割と痩せ型だな。けどレオンだっけ? あのおっさんよりはいくらかがっしりしていて、どう見てもパジャマとしか思えない服を寒そうに着込んでいた。


「あ何見てんだよガキ」


 やばい。ジロジロ見てるの気づかれたか?


「んだよ。俺の顔になんかつ……すーすー」


 そこで寝んのかよ。せめて最後まで言っての。


「ご、ごほん! では気を取り直しまして。続いては『色欲』の勇者様。シーシャ・マルス様!」


 おっと、ここに来て初めての女の人だ。歳は多分20代。髪は紺色でスタイルは抜群でもなく普通。ピンクのワンピースが少しあざとい子供っぽさを演出している。


 ひと言で言えばあまり特徴のない人だな。ただし超美人。もう本当びっくりするくらい美人。少なくとも俺の語彙では表しきれないくらいには。


 にこやかに手を振るだけで、その辺の男どもが失神して倒れていく。女の人って怖い。


「では次の方は、『暴食』の勇者様。セリカ様です!」


 ほうほう。2連続女の人か。セリカと呼ばれたその人は、綺麗な薄緑色の髪をしており、服装は他の勇者達がそれぞれ個性のあるものなのに対して受付の人たちが来ていたような制服だった。


 少し……いや、かなりぽっちゃりとした体型で、正直強そうには見えない。人前に出るのは慣れてないのか、ルナほどじゃないがおどおどしている。


 特別目を引かれる部分なんてないはずなんだが


「なぁんか気になるんだよなぁ」


 まあ気のせいか。


「続きまして、『傲慢』の勇者様。大和雷刃様!!」


 まじだったか。兄弟で魔王と勇者やってるとかどんなやばい家族だよ。……いや、じいちゃんが魔王の時点でそれはもう今さらか。


「そして、()()()()()()!」


「『怠惰』の勇者グリムだ。さて。これでこの場にいない『嫉妬』以外の説明は終わったな。では、先ほどの勇者に対する不敬。このグリムが制裁を下す!!」


 そして冒頭に戻るのであった。




 ……もう泣きそう。


………………………………………………………………

To be continued












どもども、1500pvの男雅敏一世です!

本日もヘタレつを読んでくださりありがとうございます。

今回はグリムとの戦闘シーンになる予定だったんですが、思ったより人物紹介が長くなってしまいました。てへっ!

ではでは、もう遅いですし今日はこの辺りで!

また会いましょー

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