1/123
拝啓、いつかの君へ
本編は次からです。こんな重い話じゃないのでご安心ください。
また、同じ場所で目が覚める。昨日と同じ今日。今日と同じ明日。ただその繰り返し。でも、今はそれすらも心地よい。
この腐った世界で君だけが希望だった。
君だけが救いだった。だから挫けない。何度でも何度でも……
この世界は狂っている。終わっている。今まで何度諦めかけたか。それすらももうわからない。そのくらい、心は擦り切れて疲れてしまっている。
ただ一つの希望のためにここまで歩いてきた。
そしてきっとこれからも。いや、これがきっと最後になる。
いつかきっと君だけは――