序章 夢の案内人
異世界なんてない。
そう思っているパソコンをみているそこのあなた!
え?パソコンじゃなくてスマホ?
そんなこと知るか。
この46億年の地球の歴史から見たら、君がスマホで読んでいることなんて小さいことだ。
えぇっと、どこまで話したっけ。
君が余計なこと言うから分からなくなっちゃったじゃないか。
「……そこのあなた、までです。」
あぁそうそう。
おっほん。
異世界なんてこんな三流小説の中でしか存在しない。
考えるだけ馬鹿らしい。
うん、とても一般的な意見だと思う。
だが、一度落ち着いて聞いてくれ。
いいか。
異世界は存在するんだ。
……いや、そこまで驚くとは思わなかったよ。
ほら、口を開きすぎて顎が外れてるよ。
えっ?なんで会ってないのに君の様子が分かるかって?
いちいちうるさいやつだなぁ。
しいていうなら、俺には秘められし能力がある、ってことかな。フッ。
……ちょっとまって、ちょっとまって!いきなり他の小説に移ろうとしないで!
ごめんなさい(泣)能力があるなんていうのは嘘でした。
でっ、でも前まではあったんだからね!ちゃんとした能力が!
……ほんとだってば!「会話力上昇」とかいう地味な能力だけどね!
信じてないような顔つきだね。
それじゃあ、仕方ない。
教えてやろうじゃないか。
異世界のすべてを!
驚きすぎて腰を砕くなよ!
動揺しすぎていきなり腕立てとか始めるなよ!
頭がついていかなくていきなり……
もういいって?
君は少しせっかちすぎるようだ。
まぁいい。
今からお話しするのは、異世界に行ったとある男の話である。
なんつって格好つけちゃったけど(てへぺろ
それでは、
「フラ恋」開封!!!
作 サテュロス