ルーキー
[王都南SBフォレスト(王都近場の森)]
11:01
「相手はサーベルベアー=SB、大きさは虎くらいその分速い」
「武器は魔物らしく刃物みたいな牙と爪、胸に刺さったら死ねるな」
「BOXより、耐久はない」
厄介さで言えばこちらの方が上って事か
BOXは3人入れば正直ぼこれるんじゃなかろうか、初動が遅いんだあれは
最高速はあるが加速はない
「これ以上は金とるぜ?」
「十分です」
ニヤニヤとしているギルドマスターは無視しつつ
「とりあえず適当に連携の感覚だけでもやっとくか、エンヤはリュウの後方に」
若干落ち着いた様子の、魔法使いエンヤさん年齢は同じくらいだろうか
「爺さんは適当にくつろいでてくれ」
「俺は適当に斬りこめば?それとも注意をひきつけるだけでいいんですかね?」
「そうだな、それやめてこっちの剣使ってくれ、引き付けるだけでいい」
「一応それなりの値段の剣だ問題ないだろう」
そういって鞘事剣を投げてよこすギルドマスター
ロングソードかな2㌔くらい振り回すのは問題ない
だが無駄に振り回すものでもない、実戦の空振りは余計疲れると聞いた
「じゃあ側面に廻って誤射されないよう立ち回ります、エンヤさん全てを託します」
「・・・はぁあああい!!」
今日一の声の張りを見せるエンヤさん勇者能力かな?
「おうおういいね、新人はこうじゃないとな」
「フォロ(スたぁああぷ)」
眼で訴えつつ何を言おうとしてるのか理解できた為
即止めに入るそれを言われたらそれこそ足かせだ
「俺達はやれる」
後ろを振り返らずに告げる
「5匹いる、俺が突っ込んで4匹かる」
「1匹まで間引いてチェンジだ」
なにかで感知してるのか魔力?気?
意識してからやっと少し離れた位置に魔力を感じる
「いくぜ準備はいいかルーキー?」
「押忍!!」
マスターは突撃し、間合いに入ったのか動きが変わる
水の流れのような動きでSBは倒されてく
正直捉えられない動きをしてる、距離があるから大まかには把握できるが
接近されてあれをやられたら、補足は無理だろう
「いつでもいいぜルーキー?」
無言でダッシュしSBの目の前におどりでる
ベアー要素は一応あった、虎系より若干ごつい
そして爪は人を狩れる位に太い
「無理はしなくていい避けて、流せ」
避けるのはまだしも、流せませんよ・・・受けるしかない
「エンヤの残弾は5発だどうするかはリーダーの勇者様次第だぜ?」
突っ込んでる暇がなく声を出す
「立て続けに撃てますか?タイムラグはどのくらいで?」
「いけますタイムラグはほぼないかと」
「一発牽制気味に、5秒まって胴体狙いを」
fire boltの速度は大体130kmくらいだろうか
トレイヴンさんのはもっとあった気がする
牽制のfire boltが地面に着弾し、気を取られたSBの首を狙い突きを繰り出す
再びこちらに向くSBではあったが、即次弾がSBの胴体に着弾していた
頭狙いで剣を叩きつけ続けて脳天に突き抜けるよう顎下から突く
「ふぅううう、止めいらなかったんですね」
火が消えたSBの腹には着弾箇所を中心にして抉れていた
「そうでもないさ、確実な止めは必要だ」
「そうだ、土壇場であれはないでしょう!!」
「結果よければ全てよしだ学べただろルーキー?」
「それに残弾5発って言ったがなありゃ嘘だ30は普通撃てる」
折れよう無駄はよくない・・・
「i copy」
しかしあれを30も撃てるのか、勝てる気がしないな
「エンヤさんお疲れ様でした」
自然と握手を求め手をだしてしまう
「こちらこそ勇者様のおかげか、自信がつきました」
ついでにダメ押しの勇者ぱわーを願って一言
「あなたならやれる」
握手してくれた、まあ握り潰したらとか考えたのでこちらからは握りはしなかった
「ギルドマスターこの後は例の場所へ?」
「ああそうだなとりあえずギルド戻ろうか、エンヤは清算終わったら好きにしてくれ」
「爺さんはどうする?」
「最後までお付き合いしますよ」
「じゃあとりあえず戻ろう、リュウ覚えときなこれは天馬の翼」
「頭にイメージした場所に戻れる」
[冒険者ギルド1F]
12:10
エンヤさんは討伐したモンスターを清算しホクホク顔で挨拶をして帰っていった
「さあいたいけな少女には見せられない、イベントの開始だぜ!!」
「リュウ殿が男の子から大人の男になる一大イベントですな」
みかねたのか受付嬢筆頭エリーさんがドロップキックで登場した
無視して冒険者ギルド内で適当に飯を食う、パンとシチューとステーキ
エリーさん曰くマスターのおごりらしい、違うよね
購買のおばちゃんを思い出して、おねぇさんご馳走様と言っておく
このての世辞は地味に後々効いて来る
樽の中に逆さに入って動かなくなったギルドマスターと
「どうしてなんでしょう」
と終わりなき問いかけをしつつ髭を一本一本むしられるアークビショップを見つつ
平和だなあ天気いいなぁ(曇ってきてる)
「聞きたかったんだが初手ミスったら残り3発でどうするつもりだったんだ?」
「簡単でしょう、咬まれるか爪で胸を貫かれてる所を撃ちこんでもらうだけですよ」
「ああ・・・」
「オラクルさん前提の話ですが、新人僧侶がどの程度できるのかわからないんで
許容範囲でしょ?」
[王城監獄前庭]
13:10
国の騎士?につれられ、死刑因らしき男が現れる、目隠しに鎖付
勇者とはそこまでなのか、それとも死刑因てのはその程度なのか
国が一応関わってるんだよなこれ
勇者が勇者として必要とした、異論を挟む余地のない意見はすんなり通る
怖い事だ、それとも何か別に要因があるのか?
「あの受付嬢はあれじゃなバカチンに似てる容赦ないところが」
どうやら髭はヒールで戻るらしい
「悪乗りがすぎた、ただそれだけだ!!」
「えーとよくわからないんですが最後の祈りとかあるならお願いします」
とっと進行させる
「・・・・死に行くこの者が迷わぬよう導きたまえ」
実際聞いた事はないが、よくあるだろう祈りの言葉を聴きつつある事を思い出す
ギロチンで首を落としても人は暫く生きている、実際に実験した者がいる
「目隠しを取るべきか否か、この人を背負う体でいくべきか」
「勇者の能力わすれんなよルーキー?」
なるほどこんな時にも効くのかあれ・・・どう作用するかはしらないが
忠告が入ったのだからろくでもないのだろう
今の所俺には足かせにしかなってないな
「あーあんたの罪はしらないし、知ろうとも思わない」
そこで心臓を一突き、多少のた打ち回る死刑因すぐに絶命する
心臓はめちゃくちゃ痛いと聞いた事があったのでやってみた
タイミングは中途半端でわざとだ狙ってやった
やっぱ法の枷っての大きかったのかなと考えてしまう
「やる奴だとは思ってたがえぐいな、心臓かよ」
「そんな事よりマスター剣と拳を習いたいんですが」
「ああわかった手配しとく、それとな10日後くらいに王に謁見だ覚えてなくてもいいがな」
顔も罪も知らないが、あんたの人生を終わらせたのは覚えておくありがとう
[冒険者ギルドF3マスタールーム]
14:23
「エリー、武道家で暇そうな奴いるか?」
「えーと」
「それは、リュウ殿に教える前提ですか?」
「ああ、そうかそういや厳しいな道場生まれじゃないとな
我流なんて望んじゃいないだろうし」
ふんふん、ちょっと興味ある
「いねーわそんなやつ俺の記憶じゃ」
「厳しい所申し訳ないんですが、できれば女性でお願いします」
各職の技を披露された時を思い出した
女性という異性の盾がないと、自分をおさえられそうにない
あの力は俺のだ
「なんだ、興味なさそうな顔して実はあれかこのやろう」
「ほんと、そういういいんで止めてもらっていいですか?」
「馬鹿マス、樽とく?」
「oh・・・・」
「あ、いるいる拳士だけど一人確かホクトだっけ」
ぱらぱらと書類を確認するエリーさん
「えーと・・・浸透系道場主の息女の方ですね、年齢も近い17歳です」
「それでいこう連絡取れるか、俺の名義で依頼書だすか」
「素行に問題有り・・・という記述が気になりますが?」
「あーなんだ、えーと」
俺を意味ありげに見るマスター、よからぬ事を考えてる人の行動だったと認識している
「大丈夫だな?うん勇者様だし」
「・・・わかりました、トレイヴンさんが適任でしょうから任せます」
「という事で、がんばんな剣の方は、3日後の17時くらいに地下に来い」
「押忍!!」
しかしホクトの拳士・・・・
その日はそれで解散となった
ここに来て性格付けが足を引っ張った形に、女性ばかりだすのも勘違いされかねないが
ホクトについては男にするかもしれませんが、名前的にまずいかな