勇者襲来
[王都 120km地点]
10:00
あれから5日依頼と気の修練の為に森に突入している
森に入る前思い出した親父の習慣を真似して驚いた
習慣とは森や山に入る前に血を垂らし、自然に挨拶するという物
今からはいりますよろしくと
親父本人もどういう意味があってやってるのか忘れたそうだ
代々うけついできたものなんだろう、神事?なんていうのだろうか?
血を垂らしてみたら、垂らしたあたりの植物が成長した
最適化の中のイレギュラーか?ヴラドさんが剣についた血を綺麗に拭いてた事
執事の人がなにかに警戒してた事を思い出す、そういうものなのか?
体が痛い、なめていた、布団でぬくぬくしてる現代人に直寝はきつい
クッションになるものがあればいいが丁度いいものはない
ここにきて集中と無、とても両立できそうにない悩みが浮上
座禅と共に剣と拳の基本動作も継続している
「なあガルお前が使うやつって魔力なんだよな?」
「わう?」
ガルの使う技ともいえる物は、それこそアニメや漫画でみる気を使った物に似てる
ならばそういう使い方は出来ないものか、魔法ではなく
まあいい今は気だろう、座禅を始めてからなにかの囁きが聞こえてる気がする
ヒソヒソと、聞き間違いで虫やなにかの音かもしれないとも思う
無こそ武の境地と多く眼にしてきた、だが現実は集中しなければ事をなせない
修行を続ければいつか両立できるだろうか?
丁度始めた座禅に答えがあるような気がする、聞きかじった言葉を頭に思い浮かべる
自然と一体となる、人もまた自然の一部、意識の開放、全てを見る
精霊とはなにか多分根源の力が気ではなく、それぞれの元素なのだろう生物?
魔力とは対抗する為に作られた力(仮)、気とは根源の力
そして何も考えず深く深く周りの力だけに意識を向ける
眼は開いてないが、魔力と気が見える
「אתה איש אמיץ, אנשים. אתה מתחיל להבחין בנו」
ん?
「אנשים」
はっ???なにもいない念の為ガルを確認する、ダイジョウブだ野生の本能を忘れた格好してる
・・・・ははっ、深くかんがえるな今はこれでいい
少しずつ強くなっていく。それが良いんだ、あの人は言っていた
[王都 スクルス教会]
10:30
「まさかこの時代に2人目とは、一体何がおこるというのか」
アークビショップ、オラクル・ミラクルは啓示を受け困惑していた
「神に呼ばれし者よーーーーーー」
今2人目の勇者が召喚された
「召喚おつかれさん、姫とかじゃないのか残念」
表れた勇者にオラクルは眉を潜める、あまりいい存在には感じないと
「ささっとすませてくれ、やる事があるからな」
驚くべきはその魔力量であろう、1人目の気のいい勇者とは比べるまでもない量を有していた
「とてつもない魔力を感じます流石は勇者殿ですな
お名前を聞いても?」
「ああ?ああ、おれはリョウ・タカツキ」
「タカツキ殿ですね、私はオラクル・ミラクルと言います
このスクルス神教会で教皇を」
「ああそういうのいいから、大体神から聞いてるから済ませてくれ」
「おお、これは失礼したこちらが、規定の品になります」
賢者の写本、1万G、ゆびわ、アイテム袋
勇者のコインは在庫がなくそしてある理由もあり渡すのは保留されていた
かわりに1万Gという破格の金額が渡される事となった
「わからぬ・・・神に説明をうけたと?・・・・
リュウ殿はそういった感じではなかった、それにあの魔力・・・・」
オラクル・ミラクルは不安を感じていた
しかしすげーなとんでもない力を感じるし、魔法も頭に浮かんでくる
そして俺は勇者様だ、わらいがとまらねぇ・・・・
さて、先輩に挨拶しておかなきゃな神の頼みだし
どんなチート能力もってるか楽しみだ、あっちかまってろ先輩さんよ
魔法を容易く扱い飛び立つ新たな勇者
どんなチートか期待したが、なんもねぇありゃなんだ
確かに俺の攻撃を耐えるんだ弱くもねぇが、強くもねぇ・・・・
ボコボコにしてやった
「参った、リョウの勝ちだ強いな君は」
「ああん?なんだそりゃ」
「事実だろ?」
「ん?まあな、俺の方が強い圧倒的にな」
「ああ、そこまで行くのに何年かかるやら」
「勇者なんだ意外と速く追いつくかもな?」
調子がくるう、同調しちまう、だが同郷なんだあたりまえかもしれない
「日本食食べたい、リョウのせいでおもいだしちゃったぞ責任取れ」
「あああ、それなんとかしねーとな」
死活問題だしょうがねぇ
「まかせた期待の勇者様」
「馬鹿やろうリュウも探せ」
「修行おわってからかな、ごらんの通りなんで」
やはりなんか調子狂う
「用すんだから、俺は行くぞ」
「そうだ、それだけの力があるんだ悪になんか傾くなよ
ちょちょいと人助けすれば、リョウは即認められる俺と違ってな」
「そんな事は言われなくてもわかってる、のんびりがんばんな
俺は活躍してハーレム王国つくってやるからな」
「ははそりゃいい、それより悪いがポーション取ってくれ」
「ああ」
「しかしほんとになにもねーのかチート能力?」
「ないしこっち来る前に神にもあってないからな、神にあったのは
こっち来てからだ」
それでリュウとの会合は終わった
わからねぇな、チートがないってのが、俺はもらったのに
あいつが外れで俺が本命なんだろう、まさに選ばれしものだな
チートスキル
魔法の王・・・圧倒的魔力と魔法適正を有する
俺は中級までの魔法をマスターしている
勇者(魔) リョウ・タカツキ 18歳
魔法の王
2次世界出身
彼の元に賢者は現れなかった、そして勇者コインも結局渡されなかった
「処理しようか迷ったがリュウと会話したせいか正道に戻りおった
不思議じゃのう、賢者の魔道書と照らし合わせれば新たな勇者が
イレギュラーに見えるが、リュウがそうじゃないとも言い切れん
一体どちらがイレギュラーかわからんのう」
[迷いの森]
10:00
勇者襲来から2日後リュウは迷ってた
「しかし、強かったな新しい勇者まるで好敵手を求めた俺へのプレゼントのようだ
そう思わんかねガルよ!!」
「わう、わうわうわううううわうんん」
あいかわらずしゃべろうとしてるが意味がわからない
「このやろ、この、このやろ」
めちゃくちゃになでてやる、野生を手放して尻尾を振り腹を見せる
「さて現実を見るお時間ですここどこだろ」
「わう?」
5個目の依頼を達成したまではいいが、その後気が付いてみたらどこだかわからない
体内の方位磁石が狂ってる、多分磁気みたいなのがわるさしてるんだろう
5個目の依頼は森の奥で取れるという不思議草、様々な効果を併せ持つとか
「まあいいか、どうせ修行ある程度までいかなきゃリョクリンにはいけないしな
師匠にぶっ飛ばされる」
「わう」
「ヘックシュ、弟子殿が私のいい事を噂でもしているのでしょうか?」
11:10
最終系は見えている、逆算すればいいだけとは一体誰が言ったのか
まったくわからない
座禅を組んでまた精神の奥にもぐりつつ気と魔力を感じる
眼をつぶれば自然と聴力が増す、これは決して思い違いではない
眼の見えない人は聴力が、耳が聞こえない人は眼が
それぞれ機能を増す、単純だその分の力を別に廻すからだ
そして俺はそれを実体験で知っている、あの聴力と視力をうしなった体験で
生命活動に全てまわした体験で、ふむ、なるほどなるほど
気配を感じる事は元の世界でも一般的だ武道をやらなくても感じる事ができる
見えてないようで、空気の流れや体温の変化人が発するなにかを感じているのだろう
空気や体温に敏感な生物も存在していた
つまりそういう事なんだろう、それを気、魔力、自然の力を使い強化して
認識すればいい
なんだ簡単じゃないか!!
世界が広がる気がした、気がしただけだが
「ゆうしゃーーー」
「ひとー」
「うしゃーーー」
なにかいるいや、精霊?
まだだ、もう少しだけまってくれ、きっかけがあり、認識し、発現する
勇者リュウの周りは、光り輝いていたそれを認識できたのはガルだけだろう
この先はないのかまだ眼を開けてはいけない、終わりなんてないと先をみつけろ
魔力と気を纏えるならば自然の力も神聖な力もなんだってできるはずだ
勇者は自然の力さえ味方にする・・・・
神聖魔法も使える・・・・
さらに潜っていく己の中にある力を求め
「ぺろぺろぺろぺろぺろぺろくぅうううううん」
ペロリストーーーーーーーーーー
つい眼をあけてしまったがまあ今日はここまででいいだろう
「飯か、今日は狩りをしよう」
狩りをしたまではいいが、肉はあまり旨くなかった処理のしかたがわからない為だろうな
ガルは旨そうに食っていた
雑草を見つめ思ってしまう天ぷらにしたら雑草すらくえるのではと・・・・
考えないようしていたはずの、お約束的故郷の味への渇望がリョウという
ハプニングのせいで噴火寸前に至った
なんとか振り払い、また少しだけ火の前で座禅を組む、今日はここまでと思ったが
なんとなくやってしまう
12:30
どうもうまくいかないとすぐにやめた
「やっぱエルフに会うべきなんだろうな」
「わう」
「やっぱりかぁああ、今のはわったぞ」
「わうわ、おぉうわううう」
その一言がペロリストのなにかに火をつけたようでペロペロされる
されながら座禅を組む、捨てていた集中を試す
一つの事に集中し、他を感じなくなるまで必要なのは集中する物だ
今回は気にしてみた
流れが魔力と違うのがわかる、木の揺れを感じる
遠くはわからないのか?意識を遠くに向けていく
???俺は目をあけた、なにか馬鹿でかい物が見えた、感じた




