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マスターガイスト  作者: 諏訪未来
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第16話 生徒会


<<生徒会室にて>>


「みなさん、やっと相葉直人を連れて来る事ができましたわ。」


柊子は直人の腕を引っ張りながら、生徒会室まで直人を連れてきた。部屋には男女二名ずつの計4名が座っている。


「別に入ると決めたわけじゃないんだけど、、、」


そんな独り言を言っていると、一人の男子生徒が椅子から立ち上がり直人の方に近づいてきた。


「やっと会えたね。近衛さん、連れてきてくれてありがとう。近衛さんの強い推薦があったけど、僕も君にものすごく興味があって、僕からも近衛さんに強くお願いしてたんだよ。入学式で顔は合わせてるから初めましてではないんだけど、挨拶は別にしなかったので、初めましてかな。3年の生徒会会長をしている佐々木海斗です。」


佐々木は手を差し出し、直人と佐々木は握手を交わした。


「VR研にも入ってくれたみたいでうれしいよ。僕はVR研の会長もしているからね。」


「そうなんですか。確かにVR研で会長にはあったことなかったですね。」


「VR研に顔を出したいとは思うんだんだけど、今は新しい学期が始まったばかりで、生徒会としての雑用が多くてね。自分のメインの研究がひと段落しているのもあるけど....そのうち顔を出せると思います。それでと....他のメンバーを紹介すると、3年生がそこの九条さん、2年生が北条くんと長澤さんです。」


みんなそろいもそろって美男美女である。それぞれみな直人に向って会釈した。


「ここの生徒会はちょっと特殊でね、この日本一の学校でも選ばれた人しか入ることができないんだよ。僕も含めてここにいる人はみな特級のAランクで、特級Aに分類された人しか入れないんだ。その人達だけ、この高校の、いや、この日本社会全体の秘密を知ることができるんだ。だから、君も秘密を共有して、日本社会に貢献していってもらいたいとおもうんだ。」


「話がよく見えないんですが....」


「あ~ごめん、ごめん。君が入学式で言っていたように、この国ではAIを使って国の政策を実行したり、人を判定して、より良い生活、経済活動を提供してるよね?そのAIの判断の基となる思考プログラムシステムをここで管理しているんだ。このシステムは限られた場所にしかなくて、日本の国の在り方の基本をきめている。ある意味この生徒会は日本を動かすために重要な役割を果たしているんだ。」


「でも、なんでそんなものがここに?」


「東京帝都高校は日本一の学生を集めていて、代々、生徒会の役割は今AIがやっているけど、優秀な人材を見つけ出して、優秀な人材どうしの活動をサポートすることによって、日本の発展につなげるというもので、その延長として、この思考システムが置かれるようになったみたいよ。結局のところ、日本を実質動かすのは資金があったり、単純に頭がいいひと握りの人間で、それをうまく混ぜて、いい化学反応を作り出すのがAIの仕事。だけど、AIが人間を支配して、飛躍しすぎるとこまるから、その都度時代に合わせて、その時代を動かす人材がAIに新しい要素を加えているんだ。その新しい要素は年代によって異なるから、この学校にもこのシステムが置かれているんだって。東京帝都大学にもあるらしいよ。」


直人は正直おどろいた。AIの開発・管理は主に近衛グループがやっていて、その運営について、開発企業、政府の意思は働いていたとしても、一般の市民の手の届くものであると思っていなかったからである。


「このAIのシステムはまともなものであるべきだよね。そこで、AIを正しく浄化するにはより多角的観点からの視点が必要となる。新しい要素をこのシステムにいれるためにも、君に是非生徒会に入ってもらいたいんだ。僕らが決める人材の構築の違いによって、この先、いい方向にも悪い方向にもなって行く。そんな中で、君が言っていたように、僕らは幸か不幸か選ばれた存在で、責任がある。君が自分の能力を活かす事は君の義務でもあるんだよ。」


柊子も直人の腕に抱き着き、胸を押し当てながら上目遣いで直人を見つめながら発言する。


「そうですよ。相葉直人。あなたは選ばれた人間なのです。選ばれた人間は義務を果たすものです。それに、わたくしも一緒にあなたを支えるので、何も問題はありません。」


佐々木は柊子の発言に少し笑った。


「それにね、、、このAIのシステムの基本を作ったのは君のお父さんなんだ。」


「もしかしたらと思って、少し君について調べさせてもらったんだ。このシステムの基はもともと相葉博嗣さんの構想を基にしているんだ。これはある意味君の運命かもしれない。君は君の義務をはたしなさい。」


みなの視線が直人に集まる。


少し直人は考こむ。


そして、「わかりました。」と答えた。


その答えに、張り詰めた空気が溶けて、全員の顔が明るくなった。


「それはよかた。さぁもう堅い話は終わりで、お昼にしよう!!僕のマンゴー入りオムライスはある?」


「会長また変なバリエーションたのんだのですね.......



直人は考えていた。日本を動かす事は別にして、これは既存に在る闇を知るいいチャンスなのではないかと。しかも、それは父親に関係している。何か手がかりがつかめるかもしれない.....




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