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Dead! Dead!! Dead!!!  作者: quklop
観測者による主観的観測記録
19/98

齧りました。

部屋の中を探し回る二人。


「お、おい瑛太。

これは、もしかして」

「ああ、もしかしなくてもそれは誘拐された二人が残した暗号だよ」


黒い下着を広げて見せる躯呑。

それを凝視してううんと唸るA太。


「あの糞婆と同じくらい………って事はDだね」

「ごくり…。

結構あるんだな、芽衣ちゃん」

「もう少し捜索を続けよう。

もっと決定的な証拠を探さなければ!」


「与那城探偵!」

「なんだね躯呑ちゃん」

「つ、ついに見つけてしまいました。

決定的な証拠です!

…ってかちゃんはやめろ」

「おおお!

…して、なんだねそれは?」

「あたし達が見てもよく分からないって事は、あ、アレだろ。

すっごいやつ…なんだろ?」

「すっごい、やつ。

ごくり」

「お、なんかスイッチついてる。

押しちまえ!」

「ま、待て、待つのだ躯呑ちゃん!

爆弾が仕掛けられている可能性がある!」

「お、お、お、お、おう。

なんか震えだしたぞ?」

「………」

「………」


有る意味爆弾である!

作者にとっては!


「…ほんと何なんだろうねそれ?」

「さあ………うきゅう!?」


パシリという小気味良い音を出して、芽衣が躯呑の頭を軽く叩く。


「一体ここで何をしているんだい?」

「あ、えっと、これはだな、芽衣ちゃん。

その、芽衣ちゃん達が誘拐されたんじゃないかと、思って、え、瑛太と、その……お、おい、あんたも何か言ってくれよう!!」


しかしA太は芽衣がやって来る気配を察して、早々に窓から外へと緊急脱出していたのだった!


「どうして瑛坊がそこで出てくるんだい?

まあ、いいけど」

「へ?」

「今日は許してやる」

「え?」


鼻歌を歌いながらリビングへと向かう芽衣に、躯呑は何かおぞましい物を感じとってその場にへたりこんだ。


「ああなんだ、それかい。

芽衣と二人で、瑛太君のハンター登録をしていたんだ」


食事の席で何故寝室にいなかったのかを話すバース。


「へーへー、びゃーみゃんべせーせーあけありゃふてめーひゃんもいっひょらっあん?」

「こら、木葉!

喋る時は口の中の物を無くしてから喋りなさい。

淑女としての最低限のマナーですわ!

というか、それでは何を言っているのかわかり…」

「あれ、木葉ちゃんには言っていなかったかな?

芽衣はこの街のハンター協会のボスなのさ」

「わかられてた!?」

「だから芽衣の承認があって始めて登録が完了するんだ」


躯呑は一人合点がいく。


「ああそっか、なんか今日の芽衣ちゃんやったら機嫌良いなぁと思ったら」

「ああ、間違いなく瑛太君効果だ」


当の本人は聞く耳も持たず、ただのトーストをただ我武者羅に齧りまくっていた。


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