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僕の戦国記  作者: 三嶋 与夢
それぞれの世界
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鉄砲隊作りたい!

キャラがどんどん崩れる、、、


 見事に騙されてから数週間経ちました。はっきり言って人間が恐いです!お化けなんかよりも生きてる人間に注意しながら生きていかないといけないなんて、、、酷い時代ですよね?


あれからは人を使い魔物の討伐に賊の討伐ばかりか力仕事もしてますよ。人が急に減ったから代わりをするのは前から居る連中で交代で押し付けあっていますよ!優斗なんか何度か倒れたとか、、、本当に何やってんだよあいつは!って感じで誰も労わらない環境で今日も仕事なんですが、更に家は子供も多いから誰かが面倒を見ないといけない訳ですよ。


「はい良く出来ました。次は3+4+8は?」


「あやとさま、お外行きたい!」


「またか!駄目だぞ僕が千代さんに叱られるんだから。」


・・・なんで僕がこんな事を、、、


15人の面倒を見ながら書類を書いたりとか大変なんだけど!両親が偉大に感じられる今日この頃なんですが、城に行くとなんと新参の若武者が多いこと!このまま順調に行けば楽が出来るかとも思っていたらこいつ等なんか使えねー!なんて言うか、、、食うに困らなさそうだからきました!みたいな奴等ばかりだよ何でだよ!


最近の話題は異人が宿で働いているとか、鉄砲って微妙だよねとか、、、織田って言ったら鉄砲じゃないの!だけど考えたらそこそこ魔法が使えるもんだから鉄砲が流行らないんだよ。破壊力も有るし、発動までの時間と上級者が魔法を防げるけのがデメリットだけど鉄砲よりは早いのは確かで元手が少なくて済むから開発も進んでない。


こんなの有りかよ!武田とか対処出来んのかよ!


まあ其れは置いといて、仕事だから城下の見回りに行かないと、




 城下は前よりも賑わっている。勝ち戦の後ってのも有るけど『楽市楽座』が効いてるとか利家さんが言っていたな。歴史の授業以外で聞くとは思ってなかったけどね。それにしても今日は人が多いな?誰かに聞いてみるか、、、あそこに居る町人に聞いてみるか。


「なあ、なにか有るのか?」


「ああ!誰だてめえは、、、なんだお武家様かよ!まあ有るって言えば有るのかね?最近其処の宿屋で働いている新人がなんと異人なんだよ!そいつがまた変な髪の色をしててな、、、金髪って言うらしんだがまあ見世物だなありゃよ。」


「そ、そうか邪魔したな。」


・・・なんか恐かった。だけど異人か、、、見に行ってみるかな。




 確かに人だかりが出来てるな。あの宿屋だよな?覗いてみたら確かに金髪の異人が店の前を掃除している。長い髪は少し乱れていて、後姿からでもわかる凄い身体をしているな、、、胸デケーよ!しかも腰細いし振り向いた顔も日本人に近い感じだし目は青いけど少し垂れた目がまたなんとも、、、!!!!!!


「川上先生じゃないですか!!!」


「えっ!・・・もしかして、、、秋山君?・・・う、うわあああん!!!」


え?何で泣くの先生、なんか僕が悪いみたいになってるから!泣き止んでよ!・・・そうじゃなくてなんで先生が居るんだよ!


宿屋に金を渡して先生を引き取ると茶屋で団子を食べながら話を聞くことにした。移動中も泣くもんだから僕が人買いかなんかと勘違いされてないといいな、、、


「秋山君たちが居なくなった後にね、グスッ!、、、何人かが居なくなってこれは事件じゃないかって、、、それでね警察が教室を調べる事になったんだけど何も見つからなっかたの!だけど授業には使えないから荷物を運んでいたら、、、ハグハグ、、、いつの間にかこんな所に居て、、、」


「そ、そうですか。先生も大変でしたね?」


泣いたり食べたり忙しそうだな。だけど僕ら以外にもこの世界に来ているなら助けたほうが良いのか?一度優斗と話してみるかな、、、まあ川上先生は無害だろう。人気のある先生で教科は家庭科だし優しいし、性格は女子から大分嫌われていたけどな。確か『うそ臭い、計算高い、』だったかな?この天然の先生が?それは無いだろう!・・・待てよ、先生も女だから注意はしないといけないな先輩達なんかまさにそううだったしな!


「あの、先生さえ良ければ家に来ますか?部屋は狭いですけどまだ有りますし。」


「良いの!うん行く!宜しくお願いしますね秋山君!」


・・・本当にこれで裏があったら僕はしばらく立ち直れなさそうだ。口に餡子をつけて喜んでいる先生『川上アリス(カワカミアリス)』を見ながらそう考える。ハーフの先生で英語はそこそこ出来たよな?確か今年で二十、、、


「早く行こう秋山君!」


「・・・そうですね。」




 帰ったら千代さんに頼んで先生の面倒を頼んで部屋で書類を片付けていた。先生を見た千代さんの驚いた顔をみて一豊さんが笑ったら連れて行かれたが気にしない。あれは夫婦のコミュニケーションだから他人が口を挟むものではないからだ。・・・さらば一豊、君の事は忘れない!


冗談はここまでにして仕事をしていたら明日の予定は魔物討伐になっている筈なのに来る書類には織田の姫様たちからのシャンプーの催促と柴田勝家様からのシャンプーの催促に、、、全部シャンプーかよ!


勝家様もお市様に献上する気だな!この間から使者まで使って催促に来たから、材料の植物が無いと言って追い帰したな、、、ステータス変更で作った植物を磨り潰して作らせたけど需要と供給が釣り合わないよな。石鹸なんかも作ったけど、こっちも品薄なんだよね。まつさんには送っているけど、、、


しばらく外に出てみるか?確かそんな仕事が、、、これだこれ!他国の情報の収集の仕事、、、行き先は何処でも良いのか?そんなわけ無いよな。今後は美濃攻略の筈だから美濃の情報を集めにいくか!




 許可を取って美濃を目指すことになったが、、、何をしたら良いんだ?適当に噂でも調べるか。農民に話を聞いたり城下で物売りに化けて色々聞いてみたがあまり良い情報は無いな。斉藤家の親子の不仲説くらいか、、、あれ?この後は確か織田が美濃を攻略する筈だよな?なんで攻略したんだっけ?


休暇を終え、、、仕事を終えて尾張に帰ると信長様に報告しに行く。斉藤家の親子の不仲説のついでに血の繋がりの怪しさとか噂話を伝えて最後に僕の感想を伝えてみた。


「・・・斉藤家は近いうちに内乱になるかもしれません。城下など雰囲気が殺気立っております。」


「ふん、大した情報は無しか!・・・だが秋山、お前は何で同盟国の美濃を調べに行った?普通は次の目標の京の周りに居る国を調べに行くのが普通だが。」


あれ?美濃は取る予定は無いのかな。


「次の目標は美濃かと思っておりました。」


信長様はうれしそうに笑いながら膝を叩いている。・・・なんか恐い!


「そうか、お前は美濃狙いと考えたのか!確かに美濃は豊かで魅力的だが、、、取れると思うのか?」


「取れます。」


だってそう言うシナリオだったもの!歴史の教科書にもそう書いて、、、書いてたかな?


「ハハハ、愉快な奴だ!・・・確かに豊かな美濃を取らねば天下は狙えんか、、、報告ご苦労だった。」


下がった後はなんだか不味いことをした気がしたけど、お咎め無しなら問題ないと切り替えて家に帰った。



帰りには優斗の屋敷に顔を出した。これからの事を話したかったからだ。先生の事もだけど鉄砲の事や美濃の事で考えないといけない。


「秋山だけど、優斗いる?」


屋敷の玄関で仕事をしていた人を捕まえて優斗が居るかを確認して上がると何やら真剣な顔をして本を読んでいた。・・・似合わないな!


「・・・綾人か、珍しいよなお前が来るなんて、なんか用か?」


「実はな川上先生が居ただろ?・・・今家にいるんだ。」


「なんで?」


「・・・いや、もっと驚こうよ!まあ他にも来ている奴らが居るかも知れないんだけど、、、」


なんか落ち着いてるな優斗の奴、


「・・・大体はわかったけどさ。鉄砲の事は俺達じゃどうしようもないな。無理してまで鉄砲隊を作る必要が説明できねーし。」


「そうかな?元の世界じゃ何処の軍隊も持ってるよ。」


「魔法が有るからな、、、下手に強力だから必要性を感じないんだろ。美濃の方は確か木下藤吉郎の一夜城で有名だから任せれば?」

確かに鉄砲隊は金が掛かるから其れよりは魔法を使うよな。だけど今後を考えたらなー。


「綾人も大変そうだな。美濃の事に、シャンプーまで作らないといけないしな(笑)」


「・・・優斗も作れるんだから手伝いなよ!金にはなるよ。」


「俺は良いや。やる事が多くてさ、訓練に部下の動かし方とか、、、勝家のオッサンに叱られたよ。部下を殺すなら上手に殺せ!ってさ。」


・・・なんか酷くないかその言い方は、


「嫌な奴だな勝家って!」

「うーん、そうでもないぜ。なんかすぐに頭に血が上る人だけど、部下は着いていってるし、何より真剣なんだよ。」


「真剣?」


「顔に似合わず凄い勉強してるし、訓練も欠かさない。・・・厳しいんだけど何て言うのかな、、、わかんないけど部下は大事にしてるぜ。」


「本当にわかんないな?」

「俺も悩んだんだけどさ、多分俺の所為で死ぬ奴らとか出て来たらわかるのかもしれないって。・・・嫌だけどな。」



優斗の屋敷を後にして歩きながら考えた。勝家のオッサンは何を言いたかったのかな?そのままの意味なのか、違う意味があるのか、、、僕も優斗の様に悩むのかな自分以外の命の事で自分が生きる事しか考えてない僕が、、、




魔物の討伐に出ていて思うがなんでこのゲームには魔物が出て来るのだろう?別に必要ない気がするのは僕だけだろうか?盗賊に山賊さらに海賊と人間も悪さをしているのに、、、


「秋山様どうされました?」


「いや、忙しいなと思ってさ。」


一豊さんが尋ねてきたのを適当に返答する。ゲームの話なんてしたら病気だと思われかねない!


「そういえば、前に家で預かっていた、、、名は忘れましたが、木下様の所の斎藤とか名乗る奴が引き取りましたが、何でもかなりの切れ者とかで既に木下様の信頼が厚いとか。」


「・・・切れ者?木下様に拾われたのにか。」


「ええ、皆が噂しております。木下には過ぎたものと、信長様も一目置いているとかで。」


何をしたんだ先輩達は?僕が美濃に出ている間になにか動きが有ったのかな。




それから数日は先輩達の事が頭から離れなかった。この世界に来てから先輩達はろくに活動してなかった、、、いや、僕等にばれないように動いていたのか?


最初は気にしてなかったけど渡したお金は大金になっていた筈だし、他にも売り捌いて金を得ていたとしたら何を買ったんだ?


服は無いな何時も同じ様なものを着ていた。装飾品もしてなかった。・・・食べ物にしては大金過ぎるし、、、まさか鉄砲か?


「千代さん!最近噂の斎藤って奴は何で有名になったんだ!」


「何ですか急に!・・・斎藤殿は、、、確か鉄砲で有名になりましたね。何でも三列に並んで撃つとか、、、そんなに凄い事なのかと思っていましたが、、、凄い事なのですか?」


・・・そうか!やっぱり鉄砲かよ!しかも撃ち方まで、、、だけどこれからはどうする気だ。下手に戦術とかばれたら、、、いや、よそう。


「・・・凄い事だよ。本当に凄い事さ。」


「秋山様?」



先輩達は凄いよチートなんか無いのに自力とは言いきれないまでも十分凄い。


僕等はこれからどうしたら良いのかな?鉄砲は織田で流行りそうだし他国にも広がるな。鉄砲隊を作るか?そんな金は無いけどチートを使えば、、、怪しまれるな、最悪なのは牢屋の中で一生ステータス変更の日々だろうな。



目的の一つは達成したんだ。気持ちを楽にして目の前の仕事でも、、、


「秋山様それはそうと連れてきた異人、ありす殿の事ですが、、、」


「・・・何かしたの?」


「いえ、問題はありませんよ。前の二人より働く方ですし子供に読み書きを教えるのも上手です。ただ、」

「ただ?」


「・・・秋山様はありす殿の事をどうお考えですか?」

「・・・はあ?」


話がまったく読めないんだが?


「いえ、聞かなかった事にして下さい。其れでは失礼致します。」


残された僕はどうしたら、、、ああ、仕事に戻らないと!



先輩達も頑張っていますね、、、斉藤先輩の仕官先は狙っていた設定です。そうすると残り二人の行動が酷い事に!

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