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僕の戦国記  作者: 三嶋 与夢
望んだ世界は
22/28

色々と気付かない事って多いよね!

今回も短いです!最早完結させる為だけに書いてる感じがしてきています!

 里見攻めの準備を急ぐ中で秋山家の重臣達も忙しそうにしていた。実質後方支援も入れての10万もの動員には金も物も大量に必要なわけですぐには動けない。配備している新式の銃は全てが魔法銃で大砲も持ち出して兵士の質も高いだろうが、、、これだけやっても負ける時は負けるんだろうな。


この世界には魔物が居る為に武器は大事だ。その為に研究もしているわけだが最近はおかしいことに気付いた。魔物の出現のわりに人死にが少ない事と、クオの様な規格外な連中の多さだ。


九州では2匹を討伐したし四国でも1匹、、、これは封印している連中を省いた数になる。その為に大砲も改良も急がせていたが最後には精鋭の武士達の投入しか手がなかった。


・・・まるでゲームその物だが、、、ゲームにしては、、、いや、この話は止めよう。




 難しい事を考えているのもこの状況からの現実逃避に他ならない。・・・布団の横で眠る妹と同じ顔の少女が今日の夜に来た時は逃げ出そうとして忍者に阻まれた。


奴等は既にアリスの犬だ!当主の俺よりアリスに従って、、、まあ、正しい判断では有るだろうがな!


そんな訳で寝かしつけて何とかした俺は紳士だろう!・・・紳士ってなんなんだろう?兎も角だ!横で寝ている妹としか思えない嫁さんの頭を起こさない様に撫でる。昔は仲が良かったと思うが、、、何時からだろうお互いに目を逸らして無視をする様になったのは?


懐かしい事を考えていたら、、、不意に撫でていた手を止めてしまった。


・・・・・・おかしい。何でこの子の額に傷の痕が有るんだ?偶然か、、、俺の妹と同じ場所に傷の跡を見つけた俺は誰かが近付いてくるのに気が付いた。


「もうすぐ夜明けか、、、何の用だ?」


襖越しに家臣が答えた内容は、、、


『はっ、柴田家の者が数名国境を越えてきており殿に面会したいと、、、急ぎの様でしたので』


「わかった会おう。・・・下がれ。」


この時期に柴田家が?武田や上杉との繋がりに焦ったか、、、





朝も早い時間に広間にいけば優斗がそこに座っていた。


「お久し振りです秋山様、この度は突然の、、、」


「挨拶はいいよ。・・・何の為にお前程の重臣を使いによこしたんだ?」


「・・・正直に言うなら従属したい。」


此方の重臣達が騒ぐのを抑えて俺は考えた、、、此方も有り難い話では有るが何が目的だ?


「近畿地方を渡す代わりに東海地方の領土はそのまま柴田家が治めたいんだが?」


「・・・近畿はまだ治めていないだろうに、、、」


「里見家を攻めるにはその方が綾人もやりやすいだろう。」


「貴様!!!無礼であろう!」


「よい、、、確かに其方の方がやりやすい、、、それなら柴田家を攻めても良いんだ。」


「「・・・」」


互いに無言のまま時間だけが過ぎていく。


「此方も厳しくてな。・・・友人としての頼みだ。頼む!」


その後の会議でも賛成が多く、里見家を攻める前に近畿を!となった。


元から西田と戦う為に始まる戦だ、、、陸路も確保していたいし統治にも問題が有ったしな。





だけどアリスがその話に難色を示した。はっきりとはしないが嫌な感じがするらしい。・・・珍しい事も有るんだな。


すぐに出陣したが疲弊した大名ばかりで相手にもならなかった。そのまま京を手に入れるまで時間もかからなかったが、、、上杉がこれに激怒した。


「・・・義が無いか、、、」


「我が主君もお怒りです!何卒兵を引きすぐに西田を討伐せよと仰せです。」


京の宿泊先に来た使者を見て思うんだが、、、舐めてないかこいつ等?


「命令される義理は無いな。・・・当家はこの後は里見家を討伐する。」


「朝廷の命にございますぞ!」


「武田との同盟が有ってな、、、其れに兵だけ出させて何も手に入らないのでは家臣も納得出来ないのでな。」


「・・・化け狐に憑かれたとは本当のようですな。」


・・・今何ていった。こいつは今何ていった?頭に血が上るのを感じるが止め様とも思わない!刀を取って使者を斬ろうとしたが家臣に止められた。


「離せ!!!離さんか!」


「いけません!相手は使者でございます!」


ゆっくりと立ち上がる使者はこちらを見た後に嫌な笑みを浮かべた。


「此方は狐に憑かれた者とは戦えませんな。・・・其れでは。」



帰る使者を睨み付けその顔を覚えた。何時か殺してやる為に、、、




 京では兵を引き連れ行軍をしたが意味が有るとわかっていても正直疲れる。・・・上杉め、、、何時かこの手で滅ぼしてやる。最近特にこの事で腹を立てていたが時期に柴田家も此方と合流する。其れまでに気持ちを落ち着けないとな。


宿泊先でも接待やら面会やらで正直こんな事なら天下など欲しくなくなるが、、、これも責任なのだろう。一度城に戻り里見攻めの準備に取り掛からないとな、、、麗も二人目がお腹に居るし何か土産でも買って、、、


「・・・殿、里見家が西田と同盟を結びました。」


何時の間にか後ろに居る忍者の報告を聞きながら考える。・・・やはり繋がっていたな。だが此方も15万を超える兵士を動員しての討伐だ。そう簡単には負けないだろうけど、


「それと、、、アリス様が『気をつけろ』と仰せです。」


「???・・・何に気をつけるのだ?」


「其れは伺っておりません。」


気をつけろ、か、、、里見も西田も手を抜くことは出来ないしな!気を引き締めていくか。




 城に戻れば其処には数多くの祝いの品が積み上げられていた。・・・正直ここまでの事をした気がしないのにこんなに祝われてもな、、、


「「「おめでとうございます!!!」」」


部屋に行けば家族が頭を下げてお出迎えをしてきた。苦笑いになりつつ座れば子供達が寄ってきて其れをあしらう。




・・・今にして思えばこの時が、、、一番幸せだったのかもしれない。



最近暗い話ばかり考えています、、、最後はハッピーエンド?にする積りなんですけどね!

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