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僕の戦国記  作者: 三嶋 与夢
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18/28

魔王とか欲しい、、、そうすれば人類は纏まる筈!

敵の騎馬隊の侵入を許した本陣では激しい戦いが続いていた。精鋭で突破をして雑兵がなだれ込んでくる中での戦闘になるが此方も周りは精鋭揃いだから向こうも後一歩で手が届かないと想っているだろう。


「こっちは時間を稼げば其れで勝ちに近づくんだけどな!」


襲い掛かってきた雑兵を斬り捨てながら周りに注意を払うと、、、こっちもギリギリの様だな。


俺にまで兵が襲い掛かってきたんだ。周りに余裕なんて有る訳無いか、、、ん?この雑兵なんで手にリボンなんて巻いてるんだ?


「大殿!敵の大将が逃げ出しましたが鉄砲隊は撃破致しました!我等の勝利にございます!!!」


大声で叫ぶ伝令の声に敵の雑兵が逃げ出すと後は精鋭達を囲んで討ち取ったり捕らえたりとそんな光景が繰り広げられた。


「追撃せよ!なんとしても謀反人共の首を取るのだ!斎藤や桐原を捕らえたなら褒美は倍くれてやる!」


「「「おーーー!!!」」」




追撃は敵にしてみれば最悪だろうが手を抜けば明日は我が身だ。追撃で多くの将兵が討ち取られていく中で斎藤や桐原に石田まで捕らえられたが、、、もう一人は誰だ?


「あ、秋山君でしょう?私よ!藤島早紀よ、、、同じクラスだったじゃない?」


藤島早紀(フジシマサキ)』、、、ああ!『()』のクラスに居たな!確かよく聞こえる声で陰口言っていたあの藤島かよ!


・・・苦労したんだろうな、、、顔は陽に焼けて黒く、、、元から黒かったな?髪なんかバサバサしてるから山で会ったら魔物と間違って斬り捨てていたかも、、、其れに前歯が無いし眉毛も、、、あれ?元から化粧で誤魔化していたかな。


そう思うと服だけ豪華な藤島だな、、、


「大殿如何いたしますか?さらし首が妥当でしょうが、、、それにこやつ等の家族にも責任を取らせねばなりません。」


「お待ち下さい!」


一豊と話していたら数人の武将が俺の前で膝をついて頭を下げた。・・・山中鹿介等の元尼子家の連中か、、、

石田はなんだか不貞腐れて此方を見ていないが、お前が一番関係しているんだけどな!


「この石田を我らの手で討たせて頂きたい!何卒お願い申し上げます!」


名前が挙がった石田は何事かと此方を見ているが明らかに他人事の様にとらえていた。


「・・・秋山、誰だよそいつ等は?」


ドゴッ!


・・・近くにいた兵に殴られて吹き飛ぶ石田を見て捕らえらるた全員が青い顔をしている。斎藤はなれていそうなのに顔色が悪い。


まあ、捕らえらたなら俺もこうなるだろうな、、、気持ちでは覚悟をした積もりでも、俺もまだ覚悟が足りていない様だな。


「我々をどうするつもりだ!」


そんな中で叫んだのは桐原か、、、


「捕らえておいてある程度片付いたら首を斬る。まあどう斬るかの問題だよ?」


そう、、、大罪を犯したのだだから当然だが流石に忍びないな。後でアリスに相談の手紙でも書くか?


「山中達にはその時に石田は任せる。・・・これで良いか?」


「有り難く、、、」


大の男達が泣いてるがこの時の為に家に仕官した連中だしな。しかし何時の間にか傍に忍びが来ているな、、、アリスのお使いか?


「大殿、、、主よりの手紙です。」


いやいや大殿とか言ってないかこいつは!手紙を受け取り確認すると、、、


「何と書いてあるのですか?あの方が手紙を書いたなら何か有るのですよね?」


・・・確かにこいつ等を捕まえた時の事が書かれているな。


「桐原は危険だから即首を斬れと、、残りは城に連れて来いと書いてあるな。」


其れを聞いた斎藤が安心したのか緊張を解いた様だが、俺よりも恐いんだがなアリスは、、、


「何で私だけが!この計画の主犯は斎藤だぞ!私は従っただけで、、、」


叫んでいた桐原を無視して手で合図をすると首が物理的に飛んだ。・・・さほど何も感じないものだ、、、慣れたのだろう。


「城に戻る。この後は何が起こるかわからん。備えだけはしなくてわな。」


「「「はっ!」」」





 城に帰るとすぐに軍議が開かれた。最も情報不足で何も判断できない為に明智を討つかどうかの話になったがすぐに無駄になった。


「明智が降伏か、、、丹羽様も独立し滝川様も独立、、、まあ武田が侵攻してきて徳川と共に敗北しているから誰かの下に付くだろうがな。」


「主だった方々も独立した様にございます。柴田様はすぐに長浜を攻めたとか、、、その指揮は田中様が執られていますな。」


最早元重臣達による陣取り合戦だな。家の家臣の話を聞きながら考えるが、、、京を攻めると丹羽様とぶつかる。だがこのままでも何時かはぶつかるだろう。そんな時に限って碌な知らせが来ない!廊下を音をたて近づくのは俺の嫁さん(笑)だ。部屋に入るなり大声で喚き散らす!


「何故出陣しないのですか!父上や母上を、、、更には兄妹まで殺した連中の家族を捕らえなさい!同じように殺してやるのです!」


「・・・落ち着けよ。大体、織田家から独立した連中の居る土地をすんなり通れないだろうが。」


「あなたは仮にも織田家に仕えていた身で有りながら、、、」


頭に血の上った家の嫁さんの説教を聞きながら考えたが、、、明智を降伏させた丹羽様や斎藤を捕らえた俺が確かに一歩抜きん出ている状態だがこんなのもう関係ないだろうな。何時かは裏切ると世間ですら噂をしていたのだから、、、こうなれば無理やりにでも京を手に入れるか?




 その後は嫁さんを宥めてアリスの部屋に向かう。其処では娘が動き回り遊ぶのを楽しそうに見ているアリスと忍者(笑)の皆さんがくつろいでいた。・・・忍者は働き時だと思うんだよ俺は!


「どうしたのそんな顔をして?今後の事なら場所を変えましょうか、、、志乃をお願いね。」


「「「御意!!!」」」


『まだ見ていたいが仕方ない、、、急いで済ませるぞ。』


「・・・クオも志乃には甘いよな。」


そのまま部屋を変えて座る頃にはアリスの顔が妖しく微笑んでいた。何か悪い予感がするな!用意された酒をアリスが注いでくれる。トクトクと音を立てて注がれた酒を飲むと話が始まる。


「何処を攻めるか悩んでいるのよね?・・・堺は欲しいのだけれど今は止めましょう。他を全て敵にしたら勝てないでしょうから。それならいっそ、、、四国と九州を攻めましょうよ。」


「四国に九州を!」


「これから激戦を繰り広げても周りには強敵ばかり、、、家も変わらないけれど疲弊するならより多くの領土を手に入れましょうよ。」


『京は混乱しておるようじゃしな。先程の報告では力が無い元織田家の重臣達には不満しか無いそうだが?』


「・・・力を手に入れろと、その為に西を手に入れるのか?」


酒を注ぎながら頷くアリスは更に付け加える。


「これからは動いていかないと、、、あなたが無理に領土を広げるから誰もあなたとは組まないわよ。違うわね、、、組めないのよ。折角のこの機会に一番邪魔なあなたを潰しに掛かる筈よ。其れこそ一時的に協力してでもね。」


「上手く行くのか?それに其れだと先ずは家を攻めそうなんだが?」


「織田家だけでの話じゃないわよ。他にもたくさん居るでしょう?武田に上杉がその代表よ。」


「・・・争っている間に俺は西と戦をするのか、、、」


『簡単だと考えるなよ。西にも厄介な者達が居るのだからな!・・・死んで志乃を泣かすでないぞ。』


あれ?なんかクオが優しいな!デレか!ツンが終了したのか!


「やれば出来るじゃないの!クオもこれでツンデレを理解したわね!」


「まって!何してんだよ!其れよりアリスは何がしたいんだよ!クオまでツンデレにしたいのかよ!」


クスクスと笑うアリスに和みながら酒を注いでやりアリスとそのまま飲んで話をした。戦の話でなく最近の事や昔の話をして笑うとクオがからかって来る。そんな時を過ごしていたら何時の間にか寝ていて起きたら朝だった。布団に寝ていたから運ばれたのかな?




 すぐに軍議を開き四国や九州攻めの話を進めると城の中が慌しくなる。最初に海で揉める事の多い四国を攻める事になりそのまま準備に取り掛かったので城中で慌しくなった。その所為だろう、、、また嫁さんが騒ぎ出す。


「どうして四国を攻めるのですか!京に向かうのが普通です!今すぐに、、、」


部屋で書類仕事をしながら相手をしている一豊に感謝しつつ仕事を進める事にした。・・・彼女はこれからどう扱えば良いのだろう?まだ幼く利用価値もこれから下がる俺の嫁さんをアリスはどうするのだろう?そんな事を考えた自分もこの世界に慣れてきたのだろうか、、、今は嫌だとは思わない。ただ悲しいとは思うのだ。前の世界から遠ざかるこの感覚は酷く悲しかった。




まるで旅立つ様な、、、別れる様な、、、そんな感じだ。・・・ホームシックなんだろうか?

練習の為の作品なのですが上達したら書き直したいです。

・・・上達すればですけどね!

次回の更新は未定になります。ストックが無いもので、、、話的には川上先生の話にしたいと思っています。

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