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僕の戦国記  作者: 三嶋 与夢
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先生!獣の耳は歳を『ザクッ!』、、、バタッ!

九尾、、、女ですよ。


色々考えたのですがこんな形に、、、忍者漫画になるのかな?

 九尾との戦いは単純だった。結界を狭めて追い込むだけなのだが、、、大砲も大して効果が無く、魔法は論外!相手が魔力も塊みたいな物らしく効果なし!結界も九尾に押されている為に誰かが押し込むしかない。


「・・・『気』が唯一の対抗手段か、、、と言っても其処までの使い手なんか家では一豊と重次くらい、、、優斗の所はどうだ?」


結界を前にしての話し合いで時間も無いが大砲が撃たれるまでは飛び込むのも危険だ。


「そこそこ居るよ。ただ一番が勝家様で前線には出せないけどな。其れでも10人くらいだな。」


「綾人様!用意が整いました!」


合図の鐘が鳴ると四方から九尾目掛けて大砲が火を吹く。だが結界の中が広い為に当たらない!・・・それでいい隙が出来れば精鋭達の突撃が容易になる。大砲も味方を巻き込まない様にそれなりの指揮官と時間が要るからその時間を稼ぐ!!!


「遅れんなよ!」


「言ってなよ!優斗、尻尾には注意しなよ!」


大砲の砲撃が止むとすぐに兵達も雪崩込むが隠れる場所が無い為にお互いで九尾の注意を引いておかないとすぐにやられてしまう!身体に気を纏い突撃する精鋭達を虫でも払うかの様に尻尾で叩いていく九尾の腹の下に潜り込み、、、優斗と共に槍で叩き上げた!


「刺すより効くだろう!どうだよ九尾!!!」


「なんて硬さだよ!このままだと槍が先に駄目になりそうだ!」


少しでも結界から引き離せれば、、、


「おまけだ!!!」


優斗のもう一撃で九尾が怯むと一斉に追撃が入る。


「結界が狭まった!いける!!!」


そうして狭めていくが、、、九尾が気付いたのか兵士や大砲を無視して結界の壁を目指そうとする。やらせない!近くに有った柱の残骸を掴むと九つの尾の一つを目掛け投げて地面に縫い付けた!結界はその形を崩せないから形を維持しながら狭めるしかない、、、これで少しは、、、!!!


『人間共めーーー!!!また封印するきか!またあの暗闇に追い込むのかーーー!!!』


「っ!こいつ喋れるのかよ!」


「・・・だけどやるしかない!」


そうして縫いつけられた九尾を大砲の集中砲火が襲うが、、、まだ弱らないのか!


『ようやくだ!この時をどれだけ待ち侘びたと、、、許さんぞ!!!』


尾が千切れるのも構わずに壁に向かい突撃をして結界を押し戻しやがった!


『貴様等にどれだけの事をしてやった!救ってやった恩を忘れ!封印し!力だけを搾り取る、、、その苦しみが貴様等にわかるか!!!』


結界が広がる!このままだと維持も出来なくなる!


「しぶてーな!本当によ!ってなんだ!」


優斗が向かうが九尾は身体に炎を纏い兵士達を近づけさせない。・・・何故だ?何故最初からこの方法をしなかった。これなら容易には兵士が近づけないのに、、、まさか、、、


「優斗!離れろ!!!」


『馬鹿め!もう遅い。ここいらを纏めて吹き飛ばしてくれるわ!そんなに消えて欲しいなら貴様等も一緒に消してやる。』


向かう先はアリス達が避難している場所じゃないか!・・・させない!気を纏いながら魔力を使うのは困難だ。どちらも使える者など天下に数人と言われている、、、だけど其れをしないといけないなら!


「狐野郎!!!そんなに死にたいなら自分だけにしやがれ!」


『気』と『魔力』の両方を使いながら九尾の頭を槍で叩きつけた。魔力で防いでいるとは言え長くは持たない。すぐに倒れた九尾を押して下がらせるが、、、立ち上がって踏ん張りやがった!


『そうか、そこに行かせたくないのか。ならば最後の力で結界を破らせて貰う!!!』


でかい狐と相撲するなんて思っていなかったが!こいつがこの先に進んで結界を破ってしまえばなんの障害も無いまま自爆してしまう、、、それだけはさせない!


「往生際が悪い奴だな!不死のくせに、、、」


『不死?そんなものがこの世に有るものか!生きている時を奪われる苦しみが貴様などに!!!』


更に力と炎が強くなるのかよ!このままじゃアリスは助からない。・・・そんな事になるくらいなら!!!


『貴様は!!!そんなにしてまで行かせないつもりか!』


「あいつを、、、『アリス』だけは!!!」


互いに光を放ちながらぶつかり合う中に、、、アリスが結界の中に入ってきた。


「な!さが「もう良いのです。」・・・え?」


「・・・九尾よ、、、私の中で生きなさい。出来るのでしょう?本来のあなたはそうして生きてきた。」


『いまさら!!!』


「あなたは魔力の塊、、、ですがその身体を長いこと維持するのも大変な筈です。甲賀や伊賀の忍者の皆さんに聞きました。・・・崇められていたのですね。」


『そうだ!散々利用しておいて、、、裏切ったあの者達の子孫が生きていたのか!許さぬ!そいつ等も殺してやる!!!』


「あなたは強力過ぎたのです。・・・そして気付かなかった。あなたを討伐する為に当時の武士や公家が攻めようとしていたのよ。その為に、、、生かす為に封印してその技術も伝えなかったの。」


何の話だ?聞いている話とぜんぜん違うぞ!


『其れがどうした!その為に何故あんなにも長い時を必要とした!!!』


「・・・あなたが居なくなっても討伐は実行されたそうよ。天に仇なす妖狐として、、、生き残った人は数える程しかいなくて封印を当時は解けなかったのよ。そうして今まで守るだけになったのだけれど、、、大砲の砲撃で本当に偶然に封印が解けたそうよ。間違っていれば、あなたごとこの世から消えていたはずだもの。」


『信じられ、、、!!!』


周りには忍びだろうか、、、多くの忍びが頭を地に着けて土下座をしている。その内の一人の老人が


「『クオ』様には大変な迷惑をかけました。・・・ですが我等一族けっして恩を忘れてはおりません。それですまないとも理解しております。どうか我等の命を捧げますのでその怒りをお静め下さい!どうか!」


「私があなたを受け入れます。あなたには休息が必要でしょう?」


炎を消した九尾から光の粒が出ている。まるで消えるかの様に薄くなっていく光景を見ているだけしか出来なかった。その光がアリスを包むとアリスが崩れる様に倒れそうになるので受け止めた!


『・・・凄い女子だ。男であれば天下を取れたであろうに、、、其処の若造の為に良くやるも、の、、、だ。』


まるで夢でも見ている感じだった。そうすると雨が降り出してきたが、、、少しだけ暖かい様に感じながらアリスを抱きしめていた。いまだに土下座をする連中には『空気を読め』と言いたい所だが、、、





 こうして九尾退治が終わるとその扱いを巡り口を出す者が現れたが、、、アリスの契約書?の所為で黙る事になる。成功しないと思ったのだろうか、、、『最高権力者』の印まで押してある。まあ、被害が出ない様に管理する責任も押し付けられたが、九尾を制御出来ないと判断したんだろう。アリスも力を使い過ぎた九尾は回復するのに何百年と必要だと言い、調べたら大した力も無くなっていてたから許されたんだろうが。


だけど!これは無いと思うんだ!!!


「どうして忍者の皆さんが着いてくるのかな?」


「ああ、私が居る所にいたいと言うから許可したの!」

『・・・同じく。』


「九尾は何処から声を出してるのかは置いておくとして、、、いいのかよ?」


馬に二人乗りをして話しているが、、、実質3人!!!


「・・・いいの。其れより怪我は大丈夫?」

『あれだけの事をして生きているのが不思議だがな。』


「少し痛いけど、、、なんか夢中で、、、その、、あの、、、」


『さっさと言えこのへたれ!』


「お前は黙れよ!お前が居るから照れるんだろうが!」


クスクスと笑うアリスが手綱を持つ手を上から握る。少し火傷のあとが残っている所を撫でながら


「嬉しかったわよ。・・・あんなに必死に守って貰えて、、、ありがとう。・・・それと『クオ』!次に良い所で邪魔をしたら『油揚げ』の話は取り消すからね?」


『!!!・・・気を付け様!』


この二人?の間に何かの約束事でも有るのか?兎に角、無事で良かった。織田家は京の復興費用を持つ筈だからしばらくは無茶をしないだろう。・・・その皺寄せが家に来ない事を祈るか。


勝家様や光秀様も不参加組みに払わせる積りで居るみたいだし『俺』もその方向で二人に協力して行くか。


今回の件で明らかに織田家は割れたな。逃げ出した連中は独立の意思が有ってあんな事をしたんだろう。俺の知る歴史だと光秀様が一番に裏切りそうなのに、、、この辺も考えていかないとな。


『先程から何か考えている様だが、、、似合わんな。』

「本当にね。」


何なんだよこの狐は!しかも見えてるのか?この不思議生物め!



感想での意見で書くのを止めた小説にも手を出そうと思います。設定から作り直すので戦国記の更新が遅れるかも?

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