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僕の戦国記  作者: 三嶋 与夢
それぞれの世界
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みんなの戦国記

今回は短い上に会話はありません。


 先生の戦国記


 最近の織田家は慌しい。領地が急に大きくなり其れに家臣の数が着いて行っていない。たったの四年でここまで来たのは現実なら不可能だろう。それに大分歴史と違う道を歩く今の織田家は非常に危険だ。桐原に井上は何時から織田家に近づいたのか?まあこの二人は使い潰そう。・・・予定では斎藤から片付ける筈だったのだがそれ以上に厄介になりそうな二人だからしかたがない。


その為に篠原には綾人様から定期的に贈り物を渡していたのだが、無駄にはならないだろうが面倒でもある。斎藤も立花や藤吉郎に紹介された嫁と他にも複数抱えて価値の無い篠原はあまり気にしていないが長引けば何時かは気付くだろう。・・・それならそれで構わないのだけれど。


順調に出世している田中優斗には困りものだ。柴田勝家に肩入れしすぎている。あれでは何か有れば此方と敵対しかねない。柴田家で随一の猛将と言われているのだから実力は低くない上に能力者で綾人様の友人だ。・・・敵対は出来ないな。『敵対』は、な!


其れに比べて斎藤は実にやりやすい。本来なら早くに片付ける予定だったが想像以上に子供だったから放置していたら前にも増してやりやすくなってくれている。朝倉を撃退したと勘違いして、、、そのまま大した経験を積まずにどんどん出世して欲しい物だ。


それにしても立花や井上が武将マニアで好き嫌いが激しくて助かった。藤堂高虎、可児才蔵を早くに探そうとしている他にも明智を毛嫌いして藤吉郎にまで影響が出ている様だが、、、そんな一級の武将ばかりを集めて何がしたいのかわからない。その間に此方は山内一豊を始め多くの部下を手に入れる事が出来た。まさか井上が森を気に入るとは、、、蘭丸狙いであろう。




 しかし中々上手く行かない物だ。浜野親子を使い綾人様には人を使う事と疑う事を覚えて欲しかったのに、人を使うことに関してはこの前の戦で考えてくれるだろうが、、、疑う事を覚えて頂かないと。


浜野安治は私から言わせれば『計算高く卑怯な男』だ。別に計算高いのも卑怯なのも問題ではない。算術も確かに出来て頼りになる。戦には行かなかったがそれは問題ない弱いし役に立たないのは確かだ。だが使える男なのだ。其れなのに首などにするだろうか?考えられるのは『不正を働いて逃げ出した』それくらいだ。わざと綾人様の前で殴った少女に頭を下げて同情を誘う、、、人も良く見ていると言える。


息子の重次が時々鋭い目で父親を睨んでいる事から何か有ったのは確かだろう。重次が武を鍛え自分にも厳しいのは安治の反面教師のお陰だろう。この親子を雇ったのは綾人様の為になると考えたからだが、これでは大事な時に裏切るかもしれない。


・・・まあ最近でも『さん』付けを直さない綾人様に気安く対応しているから周りからは疎まれているな。一番の年長にもなるのだから威張りたいのだろうが、、、其れを利用するか?


あまりご機嫌取りをされても困るし、、、早いうちに何とかするか。安治の妻も千代と揉めている様だし似たもの親子からよくもあんな重次の様な子が育ったものだ。



 それにしても私の前に姿を消した人の中には井上は居なかったはずだが、、、まだ居るかもしれないなこの世界には魔物も居るのだから最悪は食われているだろうが、他家に仕官でもしていたら少し厄介か?この世界の独特の魔法も有って、ただでさえ読みにくい状況でのこのイレギュラー、、、能力者も居るかもしれないな。


浅井が見せた魔法は誰も知らなかった。それにより家は少なくない被害が出たのだ。綾人様の成長には感謝してもそれが同じ世界の同僚か生徒の所為であったなら、、、


浅井は滅亡間近、、、その時がくればわかることだろうが、女性なら斉藤が庇うかもしれないな。




 それと綾人様の正妻を決めなくてはいけない。早く地盤を固めて準備をしないとね。これからは歴史通りにはいかないのだから、、、織田信長にも相談するか?まあ、あくまでも意見を聞くだけだが、、、今は桐原にそそのかされて海外に目が行っているし大した反対もしないだろう。


正妻は少々教育しないといけないから出きるだけ若い方がいいだろう。私は傍に居るだけでいいのだから、結婚は有効に利用しないといけない。・・・他にも側室の候補を探しておくか、繋がりは多い方がいいだろう。






 斉藤の戦国記


 浅井攻めも大分落ち着いたな。まあ向こうは兵糧攻めに苦労しているだろうが、、、早く降伏して欲しい物だ。それにしても、、、藤吉郎様に改名を進言したがまさか断られるとは思わなかった。確かに派閥がでかくなり過ぎて反対派の柴田から名をとる事は得策では無いだろうが、ここまで歴史が狂うともう歴史の知識は邪魔かも知れないな。


今の俺は木下家の重臣と言っても間違えでは無いのだから確りしなくては!・・・この前に紹介されたねね様の縁者との結婚も決まったが立花の反対にも困ったものだ。決まったものは変えようが無いじゃないか!


俺も部下が増えたんだから確りした妻に家を任せないといけないのに、、、あいつ等は本当に女子か!飯は不味いのは何とかしたい!掃除もいい加減では示しが、、、


篠原の方は特に何も言わずに従ってくれるのに何でわかってくれないんだ立花は!最近では俺の為にとか言って部下を探して来てくれたが、、、立花の趣味じゃないだろうな?どいつもこいつも顔のいい有能な奴ばかりを多く連れてきては笑顔で高待遇を約束して!!!こっちは戦場で必死に戦っているのに、まさか浮気をしてるのか?・・・無いな。川上先生みたいに軽い女じゃないだろう。あの人は軽いからな、、、





 桐原の戦国記


 この世界は多少の違いは有るが私の知っている歴史と告示していた。多少の違いも先に来た連中が好き勝手にした為に起きたのだろう。この時代ならまだ日本が世界に出て戦える!その歴史を私が創るんだ!そうこの桐原浩二が覇者となる。私の知識はこの日この時の為に有ったのだと理解した。この平行世界で私の帝国の為に信長を利用して織田家を手に入れたのだ!もうすぐだ!すぐに近代的な軍を作り上げ日本を統一しそして世界を、、、


だがその前に徳川家康や明智光秀が障害になるだろう。秀吉はいまだに藤吉朗のまま、、、斉藤が何かしたのだろうがその所為で天下取りから脱落したならやりやすい!


私は日本の為にこの命を使って世界を、、、





桐原先生の立場は元々川上先生の立場でした。・・・8人か、、、まだ増えます!

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