チートは必須?
なんとか書いてみましたが戦国時代にそこまで詳しく有りませんし駄文です。
歴史と違っても其処はゲームですから、歴史好きな方や武将好きの方は戻って頂いた方が良いかと。
放課後の学校で僕『秋山綾人』と友人の『田中優斗』は誰も居ない教室で携帯ゲームと新作ソフトを取り出して起動しながら取扱説明書を読んでいた。
新作ソフト『戦国記』は戦国時代をモデルにした戦略ゲームだ。魔物や他国を倒して天下統一を目指すのが目的になる。一人の武士となって仕官する所から始まり、独立や裏切り等も有りイベントの多さも魅力の一つだ。
「優斗は何処から始めるの?同じ所からスタートした方が良いよね。」
このゲームは協力プレイも出来るから楽しみにしていた。有名武将も実名で登場しているし仕えて天下統一も良いと思う。
「・・・俺はイベントも多いし織田家かな?おっ!このキャラ可愛いな。」
確かにキャラクターも魅力的だよな。初めてプレイするからわからない事の方が多いから余計に楽しみだ。
「1560年スタートにするか。織田家の家来スタートで特殊スキルは、、、」
そう主人公には特殊スキルが付きゲームで優遇される。僕と優斗は他にも有るけど、、、
「じゃあ、、、僕は『魅力』と『文官』でタイプは平凡にしようかな?成長率が凄いしね。」
何も特技を持たない平凡タイプはその成長率が凄いのだ。成長し続けられる事がメリットでスタート時に苦労するのがデメリットだが。
「俺は『武人』に『統率』で猛将タイプだな!」
戦闘重視だな。知力や政治が低いけど戦場ではかなり有利なタイプだよな。
「其れと改造ソフトは何を使う?新作だから大したのが揃ってないけどさ。昨日調べたらから2つは有るんだ。」
「あれ、さっき調べたら3つだったよ?『ステータス変更』と『経験値何倍』後は『回復力大』だったからさっきダウンロード済ませたけど。」
「マジかよ。まあ『回復力大』はいいや、そしたらさっそくスタートを、、、「君達は一年生?」やば!」
顔を上げたら其処には三年生の『篠原麗』先輩と男子が立っていた。成績優秀でお嬢様な上に抜群のスタイルの持ち主だ。祖母が外国人とかで栗色の髪をした美人だから男子では知らない奴の方が少ない。
「此処は学校だからゲームとか持ち込み禁止なんだけど?」
やばいな〜。篠原先輩は確か風紀委員だったよな?もう一人は、、、三年生みたいだな。
「お前等そんなのまだやってんの?勉強したらどうだ。」
正論だけど見下した態度が腹が立つな!言い返せないけど、、、
「真人の言うとおりよ。其れは没収するからさっさと帰って。」
「す、すいませんすぐに帰りますから没収だけは、、、」
篠原先輩は意外と冷たいな、、、この場は言われた通り帰るけど没収はされたく無い。
「行こうぜ麗、こんな奴等は放っておこう。」
「・・・そうね。ほら早く帰りなさいよ。」
少しだけ篠原先輩に夢を壊された感じがしたが頷いて席から立ち上がると其処にまた先輩が入ってきた。
「二人ともイチャついて無いで早く仕事を終わらせてくれないか?・・・下級生が何かしてたのか。」
『立花楓』先輩!大和撫子で優しそうだが部活では鬼と言われているあの立花先輩まで来たのかよ!
「すぐに帰りますから!」
「待て、今何を隠した?見せてみろ。」
優斗が僕の後に着いて教室を出ようとしたら立花先輩に腕を捕まれた!てか、凄い力なんですけど!
「俺達これから用事が、、、「放課後に残っていてか?」、、、なんでもないです。」
優斗は悪くないよ。立花先輩に睨まれたら僕なら泣いてるな。そのままカバンから携帯ゲームを取ろうとした立花先輩が手を滑らせたのか僕の携帯ゲームを床に落とした、、、その瞬間だった。
「「「「「え!」」」」」
間の抜けた顔で五人が辺りを見渡した。放課後の学校では無いその場所はまるで大河ドラマの中で見る様な場所だった。道はアスファルトでは無く土で、周りには出店や小屋が並んで、、、そう城が見えるからまるで城下町の様だった。
・・・なんでだよ!!!
辺りを見渡していたが自分の格好を見たら更に驚いた!着物を着てる!なんでだよ!
「綾人、お前もかよ!でも先輩は制服なんだよな、、、なんでですか?」
「お、俺達が知るかよ!逆にお前等はどうして着物を着てるんだよ!」
・・・しかも刀まで持っているしまるで侍だな。
「おい!其処の新参二人組どうした。」
振り向いたら其処には背の高い武士がこちらに近づいてきた。・・・誰だよ!
「あ、いえ、えーと。」
僕が考えていたら武士は頭をかいて苦笑いをしながら
「忘れられたか、、、前田利家だよ。昨日挨拶に来てくれたろう。」
・・・え!前田利家さん、、、こんなにイケ面だったのか、、、違うよ!其処じゃないよな。
「す、すみませんでした!」
「良いって、それより其処の三人は何者だ?」
いきなり目が鋭くなった!恐いなおい。
「お、俺も気になったんで調べようかと、、、」
「おい!お前裏切る気かよ!」
先輩が動いた時には首筋に刀が当てられていた。利家さん半端無い!!!
「怪しい奴らだな、、、調べてみるか。どこかの間者かもしれんしな。」
「そんな!」
篠原先輩が慌てているけど良いのかな?真人先輩が助けを求めているけど目も合わせないなんて、、、恋人同士では無かったのかな?
其れよりもこの場を何とかしないと先輩達が連れていかれるのは気が引けるし、、、まさかこの世界って!
「あ、あの!前田様このせん、こやつ等を家来にしようかと声をかけたのです。」
「家来にか?確かにお前達には世話する者すら居なかったが、、、コイツ等は怪しすぎるぞ?」
「優斗はそう思ったかも知れませんが、間者にしては間抜け過ぎます。其れに使えるかも知れませんから。」
そう言うと利家さんが刀をしまってくれた。まだ怪しんではいたけど。
「間抜けが使えるのか?まあ良い。秋山が面倒を見るのだから責任は取れよ。其れと其処の三人は秋山に感謝するのだな。」
その後は帰る為に利家さんに着いていき道を忘れたといって案内してもらった。面倒見のいい人で助かったよ!
優斗とは隣同士で利家さんの家にも近かった。色々聞いてみるかな。
だが問題は、
「なんなのよ!」
「俺が知るかよ!」
「前田利家とは、、、戦国時代なのか此処は?」
家で預かる三人の事だよな、、、元の世界に帰れるのかな?無理な気もするが此処がゲームの世界とか言っても信じてくれないよな。僕だって取扱説明書に前田利家のキャラクターが載っていなかったら気が付かなかっただろうしね。
家には殆ど何も無い。服も二着か、、、食べ物も少ないし金も少ない。ハハハ、ハァ、なんか疲れたから寝るか。
起きたら夢だったとか有りそうだしな。
起きてもどうやらゲームの世界の様だから帰れそうに無いな。そんな事を考えながら朝起きて準備をした。
・・・先輩達は寝ているな。僕が外に出るとまだ朝早いのか周りは静かだった。井戸とか使った事ないんだけどどうしたら良いのかな?
「あら、早いのですね秋山様は。」
「へぁ!」
驚いて振り向くと其処には女性が笑顔で立っていた。誰ですか?
「お忘れですか?千代です。山内一豊の妻です。」
「ああ、お早うございます!」
慌てて頭下げたよ!ビックリしたよ本当にさ。その後は簡単な話をしていつ頃城に顔を出すとか服装はとか話をして別れた。
井戸の使い方は見れたからなんとかなって良かった!もう喉がカラカラだったしね。先輩達にも持っていくか。
だけど先輩達が起きないから優斗を起こして城に向かうと新参者だからか指導役の人が着いて仕事を教えてくれるので大助かりだ。
雑用と訓練が仕事の様で訓練場では多くの武士が技を磨いていた。
「お!矢が思う通りに当たるぞ!」
優斗はすぐに弓矢をマスターしたが僕は、、、
ヒョッ・・・トスッ
外れてばかりか、、、ステータスの差かな?他には思い付かない。僕も優斗も帰宅部で運動は苦手だったし、、、
ヒュッ、、、トスッ!
お!僕も当たる様になってきたな。
その後は面白い様に当たるから遣り過ぎて身体が痛い。片付けて帰ればなんだか家が騒がしい。
「何ですか貴方達は!仕えていながら働きもしないで!」
恐る恐る覗けば利家さんと、、、奥さんかな?が先輩達を正座させて叱っていた!利家さんは奥さんをなだめていたけど、、、
「お、俺達がなんであんな奴なんかに!」
「・・・まったく、秋山殿もこちらに来なさい。」
「は、はい!」
ばれてましたか。利家さんが首を振って、、、諦めろと言いたいんですか?なんとかしてくださいよ!
「本来なら口出しする気は無かったのですが、あまりにも度が過ぎます!秋山殿もしっかりと教育しなくては駄目なのですよ。」
「すいません。」
最近になって謝りぐせがついてきたな。
「田中殿もそうですが秋山殿もしっかりしてもらわねば困ります。ただでさえ人が急に増えて大変なのですから、、、」
織田家が尾張を統一したから人が集まって来て大変だとか、まともじゃないのも多いから近所付き合いが大変だとか、色々教えていただきました。まつさんストレス溜めてますね!
まつさんと利家さんが帰ってからは緊急会議ですよ!僕の所為にする三人に謝りまくりで何か言えば殴られ、もう嫌です!
「・・・わかりました。では自由にすれば良いじゃ無いですか。出ていって貰って結構です。」
「なっ!なんで俺達が出ていかなきゃいけないんだよ!お前が出ていけよ!」
「・・・この家は織田家の物らしいですから僕が出ていけば違う人が来るだけですよ?それに僕は織田家の家来なんで、、、」
先輩達が焦りだした。先輩達には頼れる人がいない。だから此処から出ていけば最悪野宿だ。治安の悪い場所で野宿なんて僕等には自殺行為だよね。
「だったら俺が仕官する。麗も立花も面倒見てやるから心配するな!」
そう言って今日だけ泊まる事になって次の日には金を持って出ていった。
・・・酷くね?
こんな感じで書いていきたいと思っています。




