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B型の男

作者: あきねこ

私は一人の男を好きになった。


そいつはB型。


気にしない。


好きだから。


すごく自己中な人だった。


でも気にしない。


好きだから。


遊びに誘われると、ドキドキする。


やっぱり好き。


B型の男の家に泊まることが何度かあった。


友達と。


B型の男は自分のベットで。


私は下にひかれた布団で寝る。


隣には何も知らない友達がいる。


友達は疲れて寝ている。


私とB型の男は、疲れているが、一晩中何かを話していた。


とっても楽しかった。


そんなことが何度かあった。


B型の男は、私の脚を触る。


腕を触る。


変なことをしようとか、そんなことじゃない。


ただ触っていた。


私はドキドキする。


そんなことが何度もあった。


友達が帰り、二人っきりになる。


そんなことが何度かあった。


ある日、私はふざけてB型の男のベットに入ってみた。


ドキドキしながら話していた。


B型の男は何もしない。


友達だから。


私はふざけて、キスをした。


ふざけて?


ふざけてとみせかけて、すごく緊張してキスをした。


B型の男は、何かが切れたように私にキスをしてくれた。


私たちの中には何もない。


好き、とか付き合おう、とか何もない。


好き、があるのは私だけ。


少しせつなくなりつつも、私はB型の男にくっついた。


そしてB型の男は電気を消した。


その日からB型の男は私に優しくしてくれた。


私は嬉しかった。


好きだから。


でも、私たちの中には何もない。


私はそれが悲しい。


私とB型の男は何度も何度もキスをする。


いつもそして電気を消す。


すべて終わった後は悲しさが残る。


私はそれでもいい。


好きだから。


私は何も言わない。


言ってしまえば終わってしまうから。


何も言わないまま時がたち、B型の男には彼女ができた。


私は何もなかった顔でおめでとう、と言う。


そして家に帰り、B型の男にメールを送る。


「大好きだよ。」


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― 新着の感想 ―
[一言] 今、私はこの子と同じような気持ちでいる。相手はB型の人。好きだと伝えるのが難しかった。その人の力になりたかった。その人を支える強い人になりたかった。ただそれだけの話。 この作品に自分の姿を投…
2007/05/04 18:05 山下智恵子
[一言]  こんにちは! 先日は評価いただきありがとうございました(^^)  気になる存在を「B型の男」とくくる主人公の感性がとても可愛らしかったです。小説としては少し物足りない印象もありましたが、と…
[一言] 読みやすかったのですが、いまいち展開を掴めませんでした、少しでもいいので会話が入っていたらなと、思いました
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