5.仲良くて?
ジロジロッという視線を感じる中、今日も登校。
とくに、同じクラスの子の視線がイタイ。
「それは、あんたらが仲良いから」
マミが言った。
「誰よ。あんたらって」
「ha・mu・ta君」
あたしと裕がぁ?!?!
確かに・・・。メアドは交換したし、隣の席だし・・。でも、それだけ。たったそれだけよ?
「どうして?て顔してるな。もう来るだろ」
「おっ!!よつばじゃん。おはよっ!」
・・・…あれかぁー!
「やっぱり、裕はモテるねぇ」
そう、あたしが口に出すと
「違うって、あんたこの空気読めない?ラブラブじゃなくて、どんよりよ。どんより!!」
「そういやぁ、カップル一組もいないね」
「それが原因なんじゃボケー」
マミはちゃぶ台をひっくり返したお父さんみたいだった。
「でもさぁ、両想いっしょ。告れ、告れ〜」
本当に、両想いなのだろうか。両想いじゃなくて、告って、フラレて、気まずくなって・・・…。
あ!逆に、隣の席だし・・・話さなくなることは・・まずないね。
っしゃあ!告るかぁ。