キセキ
この前、弟の誕生日だったから書きたくなった実話です。
―弟なんていらない
弟が産まれるまで、私はずっと思ってた。
でも、今は違う。
弟がいない世界なんて、考えられないから。
私は、小さかったからあんまり覚えてないけど…
弟が産まれたとき、病院のほとんどの先生が集まってたんだって。
―産まれてすぐ死ぬ可能性がある
腎臓が悪かったから。
それに、産まれたあとも、1年持てばいい方だって言われた。
障害だって、持ってる。
知的、身体、どちらも一級の手帳持ってた。
でも、弟は9歳。
今月9歳になったばかり。
数え切れないほどの病気を持ちながら頑張って生きてきた。
右の腎臓は、もう弟にはない。
産まれてスグ、消滅した。
その上、左の腎臓が悪い。
随分前、弟に新しい病気が見つかった。
その病気は、まだ前例が前年に初めてでたばかりの病気だった。(=世界で2件目…らしい。…多分)
―どうして?なんで弟ばっかり病気になるの??
正直言って、神様を恨んだ。
―なんで私じゃなかったの?
私だって、幼稚園の時に慢性特発性血小板減少性紫斑病(ITP)に罹ったけどさ…
弟は…色々病気を持ちすぎてるよ。
またさらに新しい病気。
二分脊椎のL3。
このレベルは"歩けない"とされている。
さらに、弟は筋肉の病気、ミオパチーってのも持ってて、筋力がかなり弱い…
でも…弟、歩いてるんですけど。
走ってるんですけど。
ジャンプしてるんですけど。
それに、普通二分脊椎を患っている人は、排便尿の感覚がないって言う。(レベルが高い場合)
でも、ちょっとだけ、弟は感覚があるみたい。
導尿って言って、管を通して尿をだしてるんだけどね。(導尿をしなきゃ、腎臓に尿が溜まって、感染症を起こしちゃう)
他の子は、痛みも全く感じないの。
でも、弟は違った。
痛みを感じてる。イヤがる。
弟を通して、いろんな人に出逢えた。
今では、とっても感謝してる。
"ありがとう"じゃ伝えきれないくらいに。
これからも、いろんなキセキを起こしてよ。
数々の病気を乗り越えてきたみたいにさ。
あと…弟なんかいらないって言って、ゴメンね。
リアル、実話ですよ…?
よく…意味分からなかったと思いますが…
読んでいただき、ありがとうございました♪