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魔女狩りに遭ったら、大魔法使いになれと言われました  作者: めしあん
学園編

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幕間 ノア視点2

エリナが学園に来てから半年が経つ。


今日は、少し時間ができたので自室の片付けをしていた。

物が散乱してしまっていて、さすがに整理しないといけない。


整理していると、単純作業だからか、考え事も浮かんでくる。


エリナは、知らない環境でも懸命に頑張っているし、最近は笑顔も増えてきた。


最初の頃は視線が合わないことが多かったが、最近は話しかけるとキラキラとした瞳で返事をしてくれる。


喫茶店でエリナと話した時、彼女が楽しそうに学園の話をするのが少し羨ましかった。

僕は、なんとなく魔力が多かったから学園に入って、なんとなく大魔法使いを目指している。

でも彼女は、明確な決意を持って学んでいるし、大魔法使いを目指している。


彼女が、一部の生徒から白い目で見られているという話を聞いた。

僕の判断が軽薄だったな、あの時は。


初めから魔法が使えた僕と違って、彼女は使い方を一切知らなかった。

危ない目に遭わせてしまったのに、彼女は自分のことよりも僕のなんでもない傷の方を心配していた。


生活費を稼ぐために魔獣を倒しに遠くまで行くことも増えた。

特にやりがいは感じていない。

割りがいいからやっているだけだ。


床に散乱した服のうち、破れている物や血がついてしまったのものを袋にまとめた。


毎回出発前にエリナはとても心配そうにしているので、別の仕事で稼ごうか考えたこともあった。

でも、他のことを探すのも少しめんどくさいし、きっと給料も今より低くなる。

そう考えると、このままでいいかと思った。


彼女が努力を重ねるたび、彼女が僕のことを心配するたび、少し胸が痛む。

そんなに頑張らなくてもいいのにな、なんて思ってしまう。

その姿を見るのがなんだか苦しい。


それに、そんな彼女の姿を見るたび、僕自身も大魔法使いになることを投げ出せなくなっていく。


ほとんど捨てるための袋にまとめ終えただろうか。


気がつけば、外は西陽が差し始めていた。

彼女は今日も僕が出した課題をやっているんだろうか。


今度、彼女になにか土産でも買って帰ろう。

そんなもので誤魔化そうとしている自分にため息が出た。


窓から冷たい風が流れ始めた。

ランプをつけて窓を閉めた。


部屋は静かだった。


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