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アルキメデスは笑う
コラッツ演算の正体は、アルキメデスの螺旋と浮動小数だったのだ。
古典と最新の融合。
エンジニアでなければ気付かない。今にして思えば、風船モデルがいかに正確に特性を表現していたかがわかる。
問題は、0の空間が2倍にしかならなかったこと。これによって法則がわからなかった。ただ、3倍で1はばらばらになってしまうが、それぞれのポンプ機能は生きている。そして、0の空間としての連続性はおおむね保たれていることに気付いた。
アナログで考えていたから、気付いた。
通常は、螺旋の線の部分に目が行く。しかし、反転したことで、空間に着目できた。
いまごろ、あの世でアルキメデスが笑っているかもしれない。