表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「トイレ女」  作者: モップ男
39/64

「トイレ女が殺された?」

 

では、

しばらく上品に続けさせていただきます。

えー、

 突然、

 「殺されたトイレ女はやはり女だった」

との衝撃的とも思える内容の書き込みが、

 某巨大掲示板になされたのです。

 が、

 最初は、

 誰も相手にしていませんでした。

 有名人が死んだ、

 というのはガセネタの典型だったからです。

 ですから、

 ほとんどがスルー状態でした。

 同じネタが何度も

しつこく書き込まれたのですが、

 ほとんどスルーされ続け、

 少し具体的になったところで、

 ソースを出せ!

 の指摘の書き込みがされ、

 結局、

 ソースが出ないまま...

 いつのまにか...

 まさに、

 いつものガセネタのパターンでしたのです。

 しかし、

 数日後、

 誰もが忘れた頃に、

 書き込みそのまんまの

 

「殺されたトイレ女はやはり女だった」


 というマヌケな見出しが、

 某新聞社のホームページのニュース速報に流れたのでした。

 これには、

 ほとんどの隠れトイレ女ファンと

 アンチトイレ女派はびっくりしました。

 ハッカーのいたずらだ

という説も真剣に議論されましたが、

 結局、

 本物のニュース速報だったのです。

 そして、

 そのニュースが本物ということになったら、

 ネット上の好き者たちは、

 そのトイレ女の顔写真探しと、

 氏名探しに奔走したのでした。

 こうして、

 ネット上では、

 いわゆる、

 トイレ女祭りになり、

 殺されたトイレ女と思われる女の、

 住所、

 氏名、

 顔や身体の画像などがあちこちの掲示板に

書き込みや投稿がされたのです。

 しかしながら、

 最初のうちはガセばかりで、

 有名タレントの何人かの顔写真が

トイレ女の顔として投稿されたり、

 ふられた男がふった女への嫌がらせとして、

 その女の住所、氏名、顔写真などを投稿したり

していただけだったのです。

 ただ、

 冷静な人間はネットに踊らされず、

 じっと待っていたのです。

 トイレ女は被害者なので、

 いずれ顔写真も氏名も

絶対に公表されるはずだったからです。

 はい。

 そして、ついに...


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ