「珍現象とトイレ女人間説希望の光」
では、早速、続きです。
トイレ女上階説が完全否定されたことで、
トイレ女化け物説が、
再び勢いを盛り返したことは、
皆様が予想されるとおりです。
そして、
それとは別に、
トイレ女の噂が広まってせいか、
世間では珍現象が起きたのです。
それは、
まず、
だいたいの男が、
美人の女にぶつかっただけで、
何も言わずに、
逃げるということが多くなり、
逆に、
ぶつけられた女の方は、
ブスに限って、
「私はトイレ女ではありません」
と
堂々と大声で訴えるという珍現象が起きたのです。
「てめえの顔見て言え。
どこがトイレ女だ!
いてえじゃないか」
などと、
トイレ女ではないと大声で言った女に対し、
そういうことを言い返して、
ブス女に逆切れされてぶん殴られる男も続出しました。
しかし、
それでも、
振り込め詐欺と同じなんでしょうか、
トイレ女にひっかかる男はいなくならなかったそうです。
そうして、
このままトイレ女化け物説が席巻するかと思われる中、
ついに、
トイレ女人間説に希望の光が.......
はい。見えたのです。
それは、
ひょんなことがきっかけでした。
被害に遭った男から話しを聴いた精神科医がちょっとしたことに、
気づいたのです。
そのきっかけは、
その精神科医の妻の次のような一言でした。
最近流行りの
「あなた、
今度から座っておしっこしなさい。
周りが汚れて掃除が大変なのよ」
という
男にも座りションしろという、
いわば命令のような一言です。
その一言で、
その精神科医ははっとしたのです。
トイレ女の部屋に連れ込まれた被害者の男たちから
聞いた話しでは、
トイレ女の部屋のトイレに入ったとき、
便座の上の蓋自体が閉じられている場合と、
既に、
便座が上がっていた場合のいずれの場合しか
なかったからなのです。
ご理解いただけますよね。
くどいですが、
一応説明しておきましょう。
もし、
トイレ女が女であれば、
トイレの蓋ごと閉じられているか、
便座が下りているかのいずれしかないのです。
女のクセに立ちションするワケないですから。
はい。
そうです。
その精神科医の証言がどこからか漏れて、
トイレ女はやはり女ではなかった!
という結論が、
ネット上多数を占めてしまうことになった次第なのです。
はい。
ですが......
続きはまた。