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「トイレ女」  作者: モップ男
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「トイレ女は実在するのか?」

*何かを期待されている方には、

 今までで一番つまらないかもしれません。

 結局、例の男は、

 完全に精神をやられてしまい、

 病院へ入院することになったのです。


 そして、

 その話しが

その男を診察した精神科医から漏れてしまい、

 ネット上、

 論争になったのです。



 最初に論争になったのは何か?

 ワンピースのことだろう?

 いえ、違います。

 じゃあ、

 トイレからその男が出てきたことだろう?

 いえ、それも違います。

 何故なら、

 そんなワンピースも、

 そんな動画も、

 その男の部屋には残ってなかったそうですから。



 じゃあ、

 何が論争になったのか?

 それは、

 そもそも

トイレ女が存在したのかということなのです。


 

 不存在派の主張は簡単です。

 もともと、

 例の男の精神がいかれていただけだ。

 すべて、

 トイレ女の一件は、

 いかれた男たちの妄想だと。

 はい。

 一見、筋は通っています。

 これまでのトイレ女の話も

どれもインチキくさい話しばかりですからね。

 トイレ女なんて存在せず、

 その女の被害に遭った男

と主張する男全員がもともと精神がいかれていただけだ

という見解は、

 ある意味、

 単純明快な意見だったのです。


 

 しかし、

 この不存在派はごく少数意見にとどまりました。

 その根拠の一つは、

 会社での例の男は普段の勤務ぶりも

生活態度も普通で、

 精神状態がおかしかったような素振りは

まったくなかったということです。

 それから、

 もう一つは、

 その男が発見されたときの状況です。

 その男の勤務席の上司は、

 例の無謀な男が、

 次の日、

 無断欠勤し、

 携帯に出ないので倒れているのではないか

と心配になって、

 その夜、

 その男の家に訪問したところ、

 部屋の鍵は開いていて、

 男が玄関の入り口で下着姿のまま、

 両足を抱えて座り込んだまま、

 ぶるぶる震えて、

 ぶつぶつ何か言っているのを発見したそうだからです。

 普通の男がこんな状況になるのは、

 とんでもない怖い目に遭ったからに他ならず、

 男の発見状況から、

 男は単なる妄想男ではないと、

 何人もの論客が主張し、

 不存在派の意見はほぼ否定されたのです。

 こうして、

 この男は、

 無謀にも、

 百戦錬磨のトイレ女に挑戦したが、

 トイレ女の巧妙な罠にはまった哀れな男である、

 というのが、

 多数的見解となったのです。 

 はい。

 今日はここまで。

 ごきげんよう。

 


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