サラマンダー・スパイラル ~ハクの島編~ あらすじ その1
このお話はにしまの同僚であるハクの過去にスポットを当てた物語です。彼女がどのようにしてオーラス興業に入社したのか、以前はどのような仕事をしていたのか、恋人は居たのか・・・全てをこの物語に書いております。
まだ読まれていない方、読んで頂いた方、全ての方に向けて今日も一発、あらすじを書いていこうと思います。
それでは早速ですが、はじめたいと思います。
あらすじ
↓
1 ハクの島編
ハクは本土から離れた島で生活をしていました。父と2人暮らしで、父が営む土建屋で仕事をしていました。土建屋と言っても島の御用聞きのような存在の会社で、トラブル解決や島の開拓、駐車場経営など様々な仕事を請け負っていました。会社の№2専務の辺見、年上社員のダマテ、同世代のノブハラ、ハネダ、アリタと共に仕事をしていました。父と一緒に会社を立ち上げた風露というおじちゃんも居ましたが、本土での仕事の際不慮の事故で亡くなっていました。平和な毎日を過ごしており、とても田舎ではありましたが、何不自由もない暮らしを島で送っていました。しかし、いつか本土で仕事がしたい、そんな将来の夢をノブハラ達と毎日語っておりました。
最近、島で採れる金属についての仕事が増えていました。ハクの会社も採掘現場員の為の休憩所を作る仕事に取り掛かっていましたが、その金属は大変貴重な物らしく、その利権を横取りしようとする本土の会社の関係で上手く仕事が進んでおりませんでした。ノブハラが調査した所、その本土の業者の裏には怪しい人間達が居る事が分かりました。
ある日ハク、ノブハラ、ハネダ、アリタの若手4人衆は、上司の辺見が夜間だけ特別に営んでいるという島の居酒屋に行きました。ハネダが買ってきた本土の珍しいお酒をみんなで飲もうという事で集まりました。途中仕事の関係でダマテがハクを呼び出し退席。店に残されたノブハラ、ハネダ、アリタの3人は急に辺見からクビを宣告されます。納得のいかない3人は辺見に食い下がります。すると辺見から札束を渡され、ハクを守り島から脱出させるように全員に指示があります。突然何が起こってしまったのでしょうか。
ハクもその頃自分の会社の事務所で、ダマテからこの島から逃げるよう言われていました。ノブハラ達のグループと二手に分かれて隠れながら島から脱出するように進言されていました。しかし金属の利権については会社の問題なので自分も島に残ると強くダマテに言い返し、言う事を素直に聞きませんでした。そこで事務所に父が現れてハクに対して激怒します。兄貴分の言う事を聞けないのであればクビだと言われます。激怒している父が恐ろしく何も言い返す事が出来ず、大泣きでダマテと一緒に事務所から外に出ました。父の最後の姿は背中でした。
ハクの会社へ向かっているスーツ姿の黒い5つの影がありました。リーダーのハイバラ、幹部のイツキ、アカマツ、サキヅカ、テンの5人です。見るからに人相が悪い人間でした。どうやら彼らが島で採れる金属の利権を奪おうとする集団です。それに気づいた辺見が対峙します。どうやら辺見とは昔から顔見知りの関係のようでした。しかし辺見はやられてしまいます。その後、事務所に向かったハイバラの手でハクの父も、残念ながらやられてしまいました。
ノブハラ達も街の中を隠れながら、進みます。そこでハイバラ達の姿が見えました。ノブハラも彼らの事を良く知っていました。自分の兄をハメて多額の借金をさせた人間達であったからです。過去の因縁が蘇ります。ハイバラが一時的にその集団から抜けて一人になった為、その動向を調べる事と、ハクの居場所を突き止める事、そして島脱出の為の道具探しの為に3人は一時的に分散して行動します。数分後に目途をつけて3人しか知らない島の秘密基地に集まる事を約束しました。ハイバラを追って街の中を捜索しているノブハラはそこで上司の辺見の亡骸を発見します。そして火事になっている自分の会社の事務所を見ました。むせび泣くノブハラ・・・。いくら泣いても状況が変わる事はありませんでした。
ハクは兄貴分のダマテと会社の裏口を出て、そのまま島中にある山へ向かっていました。そこで事務所の火事を確認しました。更に下を見下ろすと、点々とある無数の火が坂道の途中で見えました。そこで今日の生活の中であったおかしな点に気付くのです。普段と全く違っていた日常を一緒に過ごしていたダマテとすり合わせると、今島がこんな危ない状況になっている一つの原因が浮上してきました。そういう話をしていると松明を持った島民が襲い掛かってきました。まさかの島民・・・突然の事でハクは状況を信じる事が出来ませんでした。ハク達は島民やハイバラ達をかわして島から脱出しなければなりません。ダマテの話だと島のどこかに隠しボートがあるというのです。そのボートに乗って島から脱出するようにノブハラ達も辺見から指示を受けていました。唯一の連絡手段であった携帯電話も妨害電波が出ているのか使用が出来ない状況になっていました。山の闇に紛れて逃げる2人・・・・。
島で大爆発が起こり、大体ハイバラやハクの位置はおおよそ把握できていました。ノブハラは秘密基地で予定通りアリタと合流。秘密基地での荷物纏めはアリタに任せ、自分は秘密基地奥の森にあるキャンプ場に行き道具を纏める役にありました。しかしタチの悪い島民の密告により、アリタは死亡。どうやらハイバラはハクの父や辺見だけでなく、反対している私達全員を殺すつもりでいるようです。どうする事も出来ず一時ノブハラとハネダはキャンプ場の小屋へ隠れる事になりました。無謀でもなんでもいいから戦おうと誓いました。男としての戦いなのです。避けて通る事は許されません。
山へハクとダマテが逃げ込んだ事がバレてしまった為、山側へ一気に島民達が流れ込んできます。ハクとダマテ、ノブハラとハネダの2チームが現状存在する事になります。
覚悟を決めた4人は戦います。(戦いのシーンは大幅に省略します。)
全員の思いは一つです。全てはハクを島から脱出させる為なのです。ハイバラやハイバラの部下達が島民を引き連れて襲い掛かってきます。
肝心な脱出用のボートですが、全員具体的な在処を把握しておらず、結局の所ノブハラがカギを握っていました。ハクの父との思い出を回想し、思わぬ所で見つけ出します。ハクを育ててきた兄貴分のダマテは残念ながらここで命を落とします。年長者が居なくなり全員不安を隠せません。しかし生きる為には全員乗り越えていかなければならない試練でした。いつかこうなることが分かっていたような年長者達の行動。ハクやノブハラ達への最後の命令になってしまいました。
これが島内での出来事です。この時点でかなり長くなってしまったので、ここで一旦切り上げます。
これ以降のあらすじも書いておりますの次話へお進み下さい。
この作品が面白いと思ったらブックマークと感想をお願い致します。
広告下の☆☆☆☆☆→★★★★★評価を宜しくお願い致します。
作者のモチベーションアップになります。
作者のエイルはブログもやっております。
是非、立ち寄ってみて下さい。
https://eirblog.com/