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地区大会

こちらは作者のエイルが運営しているブログで書いていたブログ版作品です。(ブログ版は小説家になろう専用で公開しています。)

エイルブログ → https://eirblog.com/


加筆版はKindleにて公開中です。

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野球少年こばは子どもの頃から明けても暮れても野球でした。外でも野球、家でまんじゅうを食べながらも野球の事をガンガン考えていました。間違えて持っているまんじゅうをボールと間違えて投げてしまう事もありました。(※その後大慌てでまんじゅうを取りに行き、美味しく戴きました。)





田舎育ちのこばは子どもの頃、野球をしたくても自分の地区ではどうしても人数が揃わず、他の地区との連合チームで野球に参加していました。そんなこばの野球人生にスポットをあてた物語です。少々長いですが、ご覧下さい。












カンカン照りのグラウンド。小学校地区大会の決勝戦でした。





スコアは14-13で最終回・・・・。大荒れの試合展開でした・・・・。





2アウト2塁でバッターは・・・








「4番 センター にしまくん」





にしま「・・・・・・・」


左バッターボックスに入るにしま。相手ピッチャーを鋭い眼光で見ます。





みなみ「おいにしまっ!!!頼むぞ!!打てよ!!・・・このピッチャー大したことねぇから!!思いっきり打ってやれ!!」





2塁ランナーのみなみが大きい声で叫ぶ。





きたの「なんだてめぇこの野郎!!」


みなみ「はぁ?ヤジも野球だろうが!!」


マウンドを外し、みなみに詰め寄る相手チームエースのきたの・・・





審判「・・・集中しろ!!お前らいい加減にしないと退場にするぞ!!ここに野球をしに来てるんじゃないのか!?そうじゃなければ帰れ!!」





審判からゲンコツを食らい、かなりきつく注意を受ける2人。





みなみ(・・・なんで俺が殴られないといけねぇんだ・・・。詰め寄ってきたのあいつなのに・・・。)





きたの「・・・くそ・・・後であの野郎ぶっ殺してやる・・・。・・・次のバッターは4番のこいつか・・・・・。・・・こいつを抑えたら俺達の勝ちだ・・・・。・・・こんなに打たれたまま終われるわけがない!!俺にもエースの意地がある!!」





にしま「・・・・・・」





きたの「おらっ!!!!」


ビューーーン!!!





ピッチャーきたのの渾身のストレートがにしまさんのインコースに襲い掛かってきます。








にしま「・・・・・・」





カッキーーーーン!!!





みなみ「よっしゃぁぁぁぁあ!!!!」





にしまが打った打球は高々と舞い上がり、森に吸い込まれていきました・・・・。





みなみ「・・・・・サヨナラだぁー---!!!!!」











わぁぁあぁああああ!!!!





ベンチからチームメイトが飛び出してきます。





きたの「・・・・さ・・・3打席連続・・・・・。なんて野郎だ・・・・。」





その場に膝をつき放心状態の相手チームエースきたの・・・・・。





きたのの後輩「きたのさん・・・・」


きたの「・・・くっそぉ!!ここまで来たのに!!・・・・」





地面を殴り、悔しがる野球少年きたの。








みなみ「地区制覇したぞみんなー!!」


全員「おおおお!!!やったぁぁぁ!!」





スコア 15-14





大盛り上がりのにしまの野球チーム。


もみくしゃにされるにしま・・・・。








監督「・・・・いやいや、お前ら!!!!勝てたけど、何点取られてんだ!!何個エラーしてんだ下手くそぉ!!俺はこんな野球は認めないぞ!!絶対に認めない!!」





半分呆れ顔で怒鳴り散らすにしまチームの監督の姿がとても懐かしいのです。

















その頃・・・肝心な主人公のこばはどこにいるのでしょうか・・・・・・。








こちらも小学生地区大会決勝最終回。


クソどしゃぶりでした。








ザーーーー!!


大雨が選手たちの小さな体を打ちます。





1-0 1点リードで、マウンドには、こばが居ました・・・・・。





2アウト満塁・・・・。ピッチャーとしてはなんとか凌がなければなりません・・・。





こば「・・・くぅ・・・・なんなんだこの雨は・・・・。今日は確か晴れの予報だっただろ!!」





雨天を見上げてきつそうな表情のこば。





見かねて同期のショートのナナイ、サードのバーフィー、1個下後輩キャッチャーの深津ふかつがこばに声を掛けます。








深津「こばさん、ここまで長かったですがあと一人です。落ち着いていきましょう。」





ナナイ「こば、ここで1点でも取られたら、雨天で再試合になるはずだ。絶対ここで仕留めよう!」





バーフィー「こばの実力だけでここまで勝ってるんだ。最後までこばの野球で勝つんだ!」





みんなの期待で今日まで何試合も投げ続けているエースで4番のこば。(背番号1)。





連日の試合で疲労困憊でした。いつ肩や肘を痛めてもおかしくない状況でした。しかし、弱音なんて吐いてる場合ではありませんでした。自分以上のピッチャーがもう・・・というか交代出来る選手がいませんでした。








ここで抑えれば勝ち。1点取られれば雨天中止。2点取られれば、こばのチームは負けになります。





こばのチームにとって初めて、野球人生にとって初めての地区大会決勝。優勝に王手をかけています。














こば「ここで負けるわけには・・・・・・・・・・いかんのじゃ!!」





・・ズルッ!!!





しかし気合とは裏腹に雨で足が滑ってしまい、全く力のない球を投げてしまうこば。





こば「しまっ・・・」





キーーン!!!


相手バッター「走れー!!!!!」





サードとピッチャーの間に小フライが上がりました。





バーフィー「ああああ!!・・・こばー!!!」


ズテッ!!


フライを捕りに飛び出した際、雨で思い切り転んでしまうサードのバーフィー・・・。








深津「こ・・こばさん!!!」





こば「くっそー!!!」





ズサァァァー--!!!!





泥の水たまりに思い切り飛び込むこば・・・・。














こばは泥に顔をつけながらグローブを空に向けました。


審判が駆け寄ります・・・








アウトー!!ゲームセット!!





なんとかグローブの先っちょにボールが収まってくれていました。








ナナイ「やったぜ!!こばー!!」


バーフィー「やっぱ俺が見込んだ男!!」





深津「こばさん大丈夫ですか?!靴脱げてますよ?!そんな事あります?!」





泥だらけのこばはみんなから讃えられました。





仲間の力を借りて泥濘から脱出し、スパイクを履きなおすこば・・・・。








総合的に見ても相手が完全に上、こちらの連合チームは決して強いチームではありませんでしたが、6年生最後に地区大会を初めて制覇しました。みんなで頑張って練習した甲斐がありました。これも良き思い出です。





今日は大雨で毎回ランナーを出す厳しい戦況でしたが、ピッチャーとしてはなんとか1点もやらずに、ギリギリ完封勝利。打撃ではホームランを1本打ちました。やぶれかぶれでこれまでやり続けた甲斐がありました。





バーフィー「こばのホームランとピッチングで勝つなんて、俺達もう要らないな(笑)」





誰よりも嬉しそうなバーフィー。





こば「頼むぜバーフィー!次は絶対にコケるなよ(笑)」





ワイワイと話す野球少年達。





ナナイ「それよりこば、きつかったけどなんとか県大会だ。・・・少し引退が長引いたから、長引きついでに優勝しちまおう!!」





こば「ああ!!次も勝とうぜ!!」


パーン!!!


ナナイと思い切りハイタッチを交わす。














小学校から野球を始めてから毎日欠かさず練習をしていました。相手は強く、上には上が居て甘くはありませんでした。何度も負け、帰って猛練習。たとえ勝っても、帰って練習。遊びを我慢して練習。他の友達はTVゲームをしているのに自分は野球。学校の楽しい行事や家の用事すら行かれない事もありました。





これだけ様々な事を犠牲にして日々練習をしているのに、それでもまだ地区大会。ようやく地区大会。…所詮、地区大会なのでした。

作者のエイルはブログもやっております。

是非、立ち寄ってみて下さい。

https://eirblog.com/

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