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『速記をしていたわけでもないオオカミと速記をじゃましたわけでもない子羊』

作者: 成城速記部

 オオカミが、川で水を飲んでいる子羊を見て、何かもっともらしい理屈をつけて、食べてしまおうと思いました。

 オオカミが、子羊に、お前が水を飲む音がうるさくて、朗読が聞き取れなかったじゃないか、と文句を言いますと、子羊は、私は川で水を飲んでいました。川の向こうに朗読者はいませんでしたから、私は、あなたよりも朗読者から遠い位置にいたはずです。しかも、私が水を飲む程度の音で、朗読が聞こえないなんてあり得ません、と言いました。

 オオカミが、子羊に、去年の速記競技会で、俺のことをばかにしたじゃないか、といいますと、子羊は、私はことし生まれたばかりです。それはあり得ません、と答えました。

 オオカミは、面倒になったので、お前を食べてやる、と単純明快に言いました。



教訓:因縁をつけて利を得ようという者は、最終的に力に訴えます。因縁は最初から理屈ではありませんので。


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