第7話 星(ふず)
あっという間に放課後。
なんか今日、授業の内容がぜんぜん入ってこなかった……。
終業のチャイムとともに、ダッシュで帰り支度をする。
「太陽、なんか用事があるの?」
「え? あ、うん、ちょっと家のね」
「ふーん、あとで星ちゃんに聞いてみようかな~」
「へ? あ~、いいんじゃない、ウン」
安里 星、オレの3コ下の妹で、小学生は隣の棟だから、一時的に助かったが、このあと、どう切り抜ける?
なんか今日、美紅、やけにオレに絡んでくるな~。
「用事はやく終わったら、いつものところにいるからおいでね~」
「う、うん、わかった」
ようやく解放されたので、急いで家に戻って、学生服から私服に着替え、道具を持って朝、彼女と会ったウージ畑に向かう。
「おじー、こんにちは」
「あい、てだ、急いでどこ行くの?」
水牛のマツコに乗ってゆっくり、反対側からやってきたのは、道夫おじー。マツコの飼い主で、島の観光案内をやっていて島では一番顔が広い。
「てだ、今日あたり〝ハイムルブシ〟みれるはずよ」
「うん、夜、行ってみるよ」
道夫おじーと別れて、ウージ畑、例のミステリーサークルのところに行ったが、ミステリーサークルごと忽然と消えていた。
え? 夢でもみてた?