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第5話 1日だけ
「はぁぁ、死ぬかと思った」
「あ、じゃオレはこれで」
『ガシッ』
「待てぇーい、どこへ行く?」
「え? 学校に」
この世のものとは思えない絶世の美女。
最近SNSで流行っているAI美女のさらに上をいく美しさ。
だけど……。
なんだろう。その美形という特徴をプラマイゼロにしてしまうオーラを感じる。
「願いをひとつ、なんでも聞くって言ったやん」
「なんでも?」
なんでもといっても少し謝礼をくれるとかそんなオチでしょ?
いいよ、知らない人からタダでお金とかもらったら、なんかコワいし。
あ、でもお金とかじゃなければいいのか。
うーん……。
「本当になんでもいいの?」
「うん、いいの」
「じゃあ、彼女になって」
「なぬぅーー? それはちょっと……」
「なんでもいいって言ったよね?」
「うぐっ、言いました」
まあ彼女になれって言っても、無理でしょ?
それにこの子、観光客でしょ、都会の話を聞きたいし……放課後にちょっと遊ぶくらいなら。
「今日一日だけならどう?」
「一日だけ、か、よかろう。ただし条件がある」