表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/16

第4話 抜けた

 誰だ?

 ウージ畑の中から声がする。

 女の子の声?

 

 ガサガサと、さとうきびをかき分け声のした方向へ進む。


「おーい、そこの人間助けてくれーッ」


 ウージの畑の中にミステリーサークルのみたいな小さな円形の広場ができていて、その真ん中で、地面に頭が刺さっているひとを発見した。


『ささっ』


「あ、逃げようとしてる? 頼む~~ッ」


 なに、このひと……。

 地面に頭が刺さるってなに?

 古めかしい格好。授業で習った弥生時代とか女性が着ている服を身につけている。

 この小さな島。島民、皆、知っているのに見たことがない。

 この島で唯一の民宿に泊まっている島外の観光客かな?

 にしても、頭が刺さっている説明はどうする? どういうこと。


「なんでも、いうことをひとつ聞くからお助けを~~ッ」


 ちょっと泣き声になった。

 とりあえず、頭が地中に刺さってるって、窒息でもされたら大変なので、抜け出すのを手伝う。


「いきますよー? さん、にー、いち」

「ふんーーーッ……ちょっとぉ」

「あっゴメン、さん、に、いち、ぜろといった後に引っ張ると思って」

「それでいいから早くしてくれーーッ」

「じゃあ、あらためて……さん、にー、いち、ぜろ、うおぉぉ」


『スポッ』


 抜けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ