第3話 あははっ ウージ畑がいっぱーい♪
沖縄の離島に暮らす安里太陽、15歳。親父もおふくろも沖縄本島の都会なところの出身だが、オレが小学1年生の頃に、脱サラして、この何もない島に家族で移り住んできた。
「お、ミサイル消失したんだって、よかった」
親父がテレビで流れてる情報を、スマホで今日の夜の天気を調べていたオレに伝えてきた。
まあ、わかっちゃいるが、ホント迷惑だよな。
でも部品とか万が一、落下してきたら、大騒ぎでしょ?
二枚目のトーストを口にくわえたまま、学校に向かう。
今日は30分近く早起きしたから、久しぶりあそこに寄るか?
近所の観光客用の水牛車を曳いている「マツコ」を飼っているいる牧畜をしている家を訪ねる。おじーに断わりを入れて、マツコにエサをやる。
マツコは目が優しくて、とてもおとなしい。ウンチはデカいがそれは、ご愛嬌。
エサを食べているマツコをひとしきり撫でたあとに学校へと向かう。
ウージ。
標準語はさとうきびで、そのウージ畑が両側に広がっており、まだ6月なのでそこまで背丈は伸びておらず、オレの身長より少し高いくらいだ。12月に入ってくると3メートル近くなるのでこれでもまだかわいい方だったりする。
「おーい、だれかー助けてくれー」