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39.

王子様の生誕祭は冬の初め、前世の暦で言う所のクリスマスあたりの時期だった。

秋の終わりごろから雪が降り始め、あっという間に視界のすべてが真っ白に染まったフェンネル領を離れ、私は今、王都へ来ている。

・・・勿論、好き好んで物見遊山に来たわけではない。

物見遊山だったら良かったんだけどねぇ・・・

いよいよ本日開催の王子様の生誕祭へ出席するため、遥々王都までやって来た、というわけ。

遥々、なんてもったいぶったけど、実際は領地のお屋敷から王都の公邸への移動は一瞬だった。

文字通り。

領地のお屋敷と王都のお屋敷とは物理的には相当な距離があるはずなのだが、領地のお屋敷の地下にある一室に転移魔法陣が敷かれており、それと対になる陣がある王都のお屋敷へ一瞬で移動できる、というからくりだ。

地点Aと地点Bのみの二点間移動しかできないうえ、登録者のみが起動できる設置型魔術式という魔法の一種らしいのだけど、登録者である母さんが魔力を流すだけであとは陣が全自動でやってくれるらしく、朝領地のお屋敷で目が覚めて、昼にはもう王都いる、というまるで魔法のような・・・いや、魔法なんだけど、とにかく魔法みたいにすごい移動法・・・いや、魔法なんだけど・・・ああ・・・言いたいこと分かってもらえるかしら?


ミアーニャによると、陣を敷く・・・魔法陣を構築する専門の魔術師がいて、その専門職に頼んで任意の2地点に対になる陣を描いてもらい、特定の人の魔力でのみ起動するように設定するので、その登録者がいなければいくら魔法陣があってもただの模様だし、登録者はただ魔力を陣に流すだけで陣に仕込まれた効果が発揮され、特別難しいことをする必要は一切ないらしい。

ということはお屋敷内を直接繋いじゃっても、母さんが起動しない限りはただの床の模様だから、たとえば王都のお屋敷もしくは領地のお屋敷からその反対のお屋敷へ招かれざる客の侵入を気にする必要はないし、一芸特化の魔女でも魔法陣起動に必要な魔力量さえあれば自分の一族に与えられた以外の力が使える、という事だ。


この国は興りが北からの入植者なので、もともとここに住んでいて何らかの功績で爵位を賜った貴族たちは、基本的には王都(アウェー)ではなく領地(ホーム)に居ることを好む。

なので、有力な貴族のおうちにはたいてい移動用魔法陣の電源として、雇われ魔術師がいるらしい。

・・・じゃあ、母さんが嫁いでくる前はうちも誰か雇ってたのかしら?その人は解雇されたのかしら?と疑問が湧いたので父さんに聞いてみたところ、「いや?魔術師は雇ってないなぁ。王都までなら獣形で三日ほど走り通せば着く距離だから、強いては要らないか、と思ってな。不眠不休ならもうちょっと早いぞ」とあっけらかんと言われた。

ちなみに、適度に馬を休ませながら馬車を使って、夜はどこかに泊まって、と通常のやり方で王都まで行こうと思うと1週間以上かかるそうよ。

父さんには領地から三日走り通して、その後王都で用事をこなせる体力がある、って事よね。

どうしよう。我が父ながら理解の範疇を超える生き物だわ。―――これが、脳筋。


そんなわけで、王子様のお誕生日を祝う夜会への出席のため、現在は父さん母さんお兄ちゃんと一緒に王都のフェンネル公邸にいる。

私になってからこの方、ずっと箱入り娘だったので実質お出かけはこれが初めてだ。

家から家にテレポートするのをお出かけ、と呼べるのだとしたら、だけど。

旅装に着替えるでもなく、部屋着のまま要る物だけ持ってすっと来た感じなのよね。

要る物って言っても、例の夜会用ドレスとあと『私』があればそれでいいし、忘れ物したって母さんがいれば一瞬で取りに帰れるし。

ちなみに、ガウェインは王都の公邸までは一緒に来たものの、夜会へは行かずお留守番。

ミアーニャがまだ私のファミリアとして人前に出すには教育不足だと主張し、居残りでお勉強をさせられるらしい。

全ての発端は私だし、ちょっと気の毒だわ。


王都の公邸のことを色々思い出そうとしてみたのだけれど、来たことあるような気がするぐらいでろくに何も思い出せなかった。

なので、多分来たことあるんでしょうけど取り立てて印象に残ることもなかった、というあたりね。

到着したら公邸の方の使用人たち総出で出迎えられて、早々に「お疲れでしょうからお部屋へどうぞ」と案内されて家族と分かれ、連れられるがままにあてがわれた部屋へ来て今から荷物でも解こうかしら、というのが現在。

正直魔法陣に乗って光ったと思ったら到着なのでお疲れも何もないんだけれど、普段はずっと領地の方に居る主人一家が来たという事でこちらの使用人たちはなんだか少し浮き足立っている感じがする。

ええと、ウワッ!旦那様来たッ!一刻も早く帰ってくれ!って感じじゃなくて、ウワッ!旦那様来たッ!やっと具体的な仕事ができるぜ!!って感じなのよね。

まぁ本邸にもめったに帰ってこなかった主人夫妻だから、王都の公邸なんて存在から忘れられているかも、レベルで来ていない可能性がある。

それなのにざっと見た感じ、本邸と同じくらいの使用人たちがいたのだから、まぁちょっと気の毒ではあるわね。

お仕事が有り余りすぎるのも辛いけど、あまりにもないのもそれはそれで辛いから。


私には一応アルマと、あとミケーラが着いて来てくれてるんだけど、本邸の方ではエルメラちゃんという侍女が一人私の専属になってくれるそうだ。

エルメラちゃんはアルマと同じ15歳くらいの女の子で、それはもう張り切って私の荷物を持とうとしてくれて、しかし私の荷物なんて例のドレスと日記帳と本を何冊か持ってきただけだったもので、しかもそれもアルマとミケーラが持ってくれており、いきなり出鼻をくじかれた形でひどくがっかりしてたわね。

灰色の髪にブルーグレーの瞳のなかなかの美人さんなんだけど、漲るやる気がから回るので、せっかく綺麗な子なのにちょっと残念な感じだ。

最初に会った時、私の後ろにいたアルマとの間に一瞬電気みたいなものが走った気がしたんだけど、それは私の気のせい、という事にしておく。


通された部屋は三階の一室で、中庭がよく見えて日当たりも良好、本邸のお部屋に比べても遜色ないほど広い。

しかも、本邸よりもこちらの王都公邸のほうが規模が小さい分―――とは言え、本邸があれはもうお屋敷っていうかお城なので、公邸も小さいとは決して言えないけど―――使用人の数が変わらないと手が十分に入れられるらしく、居間と寝室と水回り、という豪華3部屋続きだ。

ウォークインクローゼットと言うか、衣裳部屋と言うか、それを合わせると4部屋も私一人に割り当てられている事になる。恐ろしい。恐ろしいわ、貴族。

でも領地の方も、実は寝室がちゃんとあるのよね。

けれど掃除するにしても人手がないのと、一部屋でも十分広いのに二部屋もあると一人じゃ持て余すのと、あと何より重要なことに私に遊びに来てくれる友達がいないので、居間を寝室兼にして使っている。

水回りはちゃんと続きの間のを独占的に使わせてもらってるけどね。



ふんわりした毛足の長い高そうな絨毯が敷き詰められた居間には落ち着いた色味のソファセットと、書棚に書き物机。

白地に小さなバラの花が点々とあしらわれた壁紙だけが多少の可愛らしさを主張しているほかは、上品で優美な大人の女性の部屋、という感じだ。

居間よりさらに落ち着いた色味で、同じく高そうな絨毯が敷かれた寝室には一人寝には大きなベッドと座り心地のよさそうなロッキングチェア。

こちらは休むための部屋という事もあり、壁紙も大人しい。

天井には装飾画の代わりなのか、月と星空のようなものが描かれていて、ベッドに天蓋がないので寝ころぶと絶対に素敵だと思う。

ここで寝るのわくわくするわね。なんかヨーロッパのお城ホテルに泊まりに来たみたい。


美術品の類は風景画が何点かかかっているくらいだけど、居間にも寝室にもお風呂にまで、この冬の時期でもちゃんと花が飾ってある。

ほぼ来ない公邸なのに、いつ私たちが来てもいいようにすべて心地よく整えられていた。


あー、なんかうっすら思い出してきたわ。

お嬢様、あんまり好きじゃなかったっけね、この部屋。

上品で大人びてて、かわいらしさがないからね。


お部屋に通された後は持って来た本数冊と日記帳を適当に片づけて、がーちゃんのための鳥かご―――が、欲しいって言ったら、ルークが作ってくれたのよ。

「鳥かご?・・・ほんとに入るの・・・?」

「・・・入り・・・ます!!」

みたいなやり取りを、がーちゃんと一通りしてからね。

野生の鴉は鳥かごに入れちゃダメだったのかしらね・・・?鳥獣保護法違反?


出来上がってきた鳥かごは伯爵家次男が作ったと言われてもちょっと信じられないような完成度の、細い錬鉄でできたドーム状の大きなもので、お願いした通り出入り口には扉がついていないものだった。

別に閉じ込めたいわけじゃないので、自由に出入りできる仕様だ。

中には止まり木と植物でできた寝床があり、お水とご飯は都度出すため設置はしていない。

程よく水分が飛んだ蔦のようなものを綺麗に編んだ寝床はガーランドさんが作ってくれたらしく、本人は認めなかったけどお礼を言ったところ、かなり照れていたと後でルークに聞いた。


そんな経緯で手に入れた鳥かごをソファのサイドテーブルとして用意されたらしい小さな丸テーブルに設置する。

これで私の荷解きは完了。


その後贅沢にも三人の侍女にかしずかれてお茶を頂いてから、憂鬱な夜会出席へのお支度が始まった。










怪物ランドこと常闇王国(サンレスキングダム)、その首都、夜都ユースティリオス。

王都と言うだけあって、そして建国後最初に作られた都市だけあって、歴史と風格のある建物が立ち並ぶ美しい古都だ。

最初に建設された王城、輝月宮と贈り名されたその宮殿を中心に郊外へと何度も都の範囲を広げていった過程が、ところどころに残るかつての城壁の名残で見て取れる。

王城から波紋上に広がっていった街は、現在では500年ほど前に建造された一番新しい城壁の外にまで及んでおり、小高い丘の上に建てられた王城は、王都の一番端からでも遠景に美しく映える。

特に輝く月の宮の贈り名は伊達ではなく、光り輝くような夜の姿は一見の価値がある。

以上、書庫にあった紀行本(ガイドブック)からの引用。


フェンネル公邸及び他の貴族屋敷があるのは一番古い城壁跡のすぐ外側。

一番古い城壁は、この夜都の黎明期、まだ小さな砦が一つあるきりだった時のものだそうだ。

それの内側に住める、というと、それこそネフィヤールの渡りに付き従った最初期からの入植者で、ある程度の地位の者たちに限られる。

たとえば宰相のローヴィル家がそれだ。

そして最初期の城壁の次に、いくらか王都らしい体裁が整い始めた頃の城壁。

これの内側が建国以降初期段階でネフィヤールに臣従した者たち、周囲に住んでいて土地の支配者の元を離れ、王国の一部になることを望んだ者たちの家が立ち並ぶ。

商業地区もあるそうだけど、事情が事情なので主に貴族屋敷が多いわね。

そのさらに一つ向こうの城壁になると、王都が発展し始めてから流入した庶民の層が厚くなる。

この辺からが、地方から来たおのぼりさんが気楽な感じで観光できる王都、ってところかしら。

そして郊外へとだんだんと裾野を広げていろんな人々の生活区になっているわけだ。

まるでこの国の歴史が年輪のごとき層になってそのまま表れているようで、なかなかに面白い。

ああ、自由に街歩きできたら楽しそうなんだけどねぇ。


壮麗な貴族屋敷が立ち並ぶ、緑の多いその地区をゆっくりと流す馬車の中で、私は車窓の景色をため息とともに見つめていた。

大通りには街路樹が植えられ、白い石畳が真っすぐに王城へと延びていく。

道の両脇には少し奥まったところに貴族の屋敷が点在し、どれもとても立派な石造りの建物によく手入れされた庭が門扉や生垣の隙間から見える。

ざっと見た限り貴族が多い地域だけあって治安はよさそうで、夕闇迫る道を行くのは大小様々な馬車と、身なりのいい使用人らしき歩行者あるいは、彼らを乗せた堂々たる騎馬たち。

全てがヨーロッパの古い映画を見ているようで、まさにため息が出るような何とも素敵な光景だ。

最初はこの辺を軽く歩いてみて、慣れたらもう一つ向こうの壁の方へ行ってみたいものだわ。

絶対庶民地区の方が楽しいものね。


「緊張してるの?」


私のため息を勘違いした母さんが、隣から少し心配げにこちらへ声をかけてくる。

車窓から車内へ視線を戻すと、大きな馬車の中にフェンネル一家勢揃いの状態だ。

正面に座るお兄ちゃんも初めての夜会の私に気遣わしげな視線を向けてくれており、その隣の父さんは私のため息をどう解釈したのか、分かるぞ、と言う風に同情的な笑みと頷きを寄越してくる。


「いや、緊張してるってわけじゃないんだけど・・・」


せっかく異世界来たし、大きな街で楽しそうだし、ちょっと一人で街歩きしたいです!なんて言えないわよね。


「分かる分かる、面倒だよなぁ。父さんもあんまり得意じゃないから、ほどほどで帰ろうな」


父さんが同情的な笑みのままでそう言って、私を安心させるようにまた頷く。

私も、とりあえず温い笑みを返しておく。

父さんはそれで十分に私と分かり合えたと思ったらしく、うんうん、と何かを噛みしめるように頷いて、適度なところで帰ろうなぁ、と繰り返している。


・・・なんとなく分かってたけど、やっぱりこの人社交や政治にはあんまり向いてない感じね。

国境の最前線で侵入者をぶん殴らせたらこの国の頂点レベルでも、お城で開かれる夜会という戦場ではからきしなのかもしれない。

白地に銀糸で刺繍や縫い取りが施された礼服に、濃い青のマントを羽織った姿は貴族と言うか軍の偉い人っぽくて、堂々たる偉丈夫の風情だ。

我が父ながらかっこいいわね、とは思うけれど、心理戦とか裏のあるやり取りとかは苦手そうだものね。

父さんの正面、私の隣に座る母さんは貴婦人のドレス姿。

菫色の襟ぐりの開いたドレスは、流行のスカートがたっぷり広がるお姫様ドレスなんだけど、色味が落ち着いていて手袋や靴やその他小物を黒でまとめたおかげですごく大人っぽくて、けれども9歳のこどもがいるようには見えない妖艶な美女の仕上がりだ。

二人並ぶととても落ち着いた雰囲気の大人なカップルに見えるけれど、内実が二人とも“がーーーっとやってうおーーー!”だからね・・・ナイスカップルには違いないけど政治力と言うと、下手したらお兄ちゃんの方が上かもしれない。


正面のお兄ちゃんは思ってても言っちゃいけない本音をぽろっとこぼした父さんに若干呆れを含んだ視線をやってから、また私に気づかうような表情を向けてくる。

まぁ彼の心配通り私の政治力こそ、誰あろうこの中で最弱を誇るのだから無理もない。

けれども磨くわよ。徹底的にね。

でないと死ぬものね。


心配げな彼に微笑み返すと、兄も少し心配を顔からひっこめてくれる。

今日は大事な日だし、絶対に失敗はできない。

だからまずはあまり兄に心配をさせないところから始めなければ。


ダンスのレッスンにいそしむ日々の間に、ゲームについて一つ思い出したことがあった。

アンジェラが王子様ルートに乗った時、ミザリーが語っていたこと。

そのルートでは勿論ミザリーが王子様の婚約者に収まっていて、悪役令嬢のお仕事を一生懸命頑張っていたわけだけど、彼女が王子様を()()()()のがこのお誕生日のお祝いパーティだったのだ。

語ってたわ、あの子。

初めて会った王子様が素敵で、どうしても彼を自分のものにしたかったからあらゆる努力を惜しまずに働きかけて、見事に婚約者の座を勝ち取ったとかそんなことを。


であれば、私の選択肢は一つ。

絶対に王子に興味があるそぶりを見せない。

目立たず、騒がず、フラグは立てない。

名付けて、オペレーション:ウォール・フラワー。

――――そのまんまね。



やがて馬車は粛々と王城への最後の城門を潜り、軽快な馬の蹄の音を響かせながら城の車寄せへと到着する。

お城の使用人によって馬車の扉が開かれるとまず父さんが少々大儀そうに馬車から降り、母さんに手を貸して次に降ろす。

お兄ちゃんは一人で身軽に降りて行き、やれやれと思いつつ私も続く。

スカートがシェリーが選んだ初期のデザインよりふんわりしているので、足元が絶望的に見えない。

けれど父さんの手を借りて反対側からお兄ちゃんも誘導してくれたので、うまくステップを踏んで降車できた。

スカートのすそでも踏んで転倒したりしたら、またパンツだものねぇ。

さすがに慎重になるわ。


馬車から出ると冬らしくピリッと冷えた空気に迎えられ、思わず背筋がしゃんと伸びる。

王都は雪こそないけれど、真っ白になった領地と比べてもなかなかに底冷えしている。

馬車の中から遠くに見えていた時から思っていたけれど、近くで見る王城は輝く月の宮、と贈り名された通り、とても美しい佇まいだった。

怪物ランドのお城だから、ちょっとこう、おどろおどろしい感じかしら、なんて思っていたけれど、実物はアレが近い。あの、例の―――シンデレラのお城。

白亜の壁に何本もの尖塔を備えた大きなお城で、レンガか何かで建てたものを漆喰でも塗って白くしているらしく、継ぎ目のない美しい白のところどころにとられた窓から中の暖かな光が漏れる様子は、まさに月に建つ宮殿、という風情。

それが月光を背負うように建っているのだから、確かにこの夜景は一見の価値がある。


入り口にはギリシャの神殿を思わせる列柱が並び、その間の階段を少し上ると立派な装飾が施された扉がある。

今は客人を迎えるために大きく開かれており、内側から音楽と楽しげな人々のさざめきが聞こえてくる。

案内の従僕に従い、父さんと母さんの後ろをお兄ちゃんと並んでついていくと、赤いふわふわのカーペットが敷かれた廊下を少し歩いて一旦中庭を抜け、大広間とでも言うしかない広いパーティ会場へと案内された。


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