第0話 ただの前置き的なあらすじ
初投稿なので読みにくいと思いますが最後まで読んでくれると嬉しいです。
温かい布団の中で寝ぼけながらスマホをいじる。
ロック画面に映る時刻は午前9時34分。
学校なら驚くが今日は土曜日。
ふっ、アニメキャラのようなわざとらしい遅刻なんて僕はしない。早起きには自信があるが休みの日はゆっくり眠りたい主義の人間である。
だがしかしなぜだろうか。階段からこちらに向かって足音がする。しかもなぜかスマホに母から着信が3件。なぜなのか全く見当がつかないよマジで。
そしていきなり左側にあるドアが勢い良く「バタン!」という音をたてて開いた。
「いつまで寝てんの!?今日は引っ越しの日だって昨日言ったじゃん!」
「あっ…」
と、いきなり言い放ったのが妹の三木涼菜。中学2年生である。
ちなみに僕は兄の三木涼介。高校1年。
あぁ、完全に忘れていた…。昨日から楽しみにしてたもんなぁ涼菜。目覚ましも存在すら忘れていたよ…。
「悪い!着替えてからすぐ行くから!少し待ってくれ!」
「ホント無能ね…」
無能という言葉が胸に刺さる。僕はあの弁護士ほど無能ではないと思うのだが…。
まぁそんなことはどうでもいい。さっさと着替えて引っ越し準備だ。
とりあえず長袖とジーパンを履いて1階へ向かう。もうすでに相当片付いていた。流石パンダマーク。やりおるな。
僕も朝食を済ませたら手伝わないとな…。
しかし朝食を食べ終わる頃には全部運び終わっていた。思ってた以上にパンダマークは有能だったことにビックリだ。
気づけば2階の僕の部屋もすっからかんだ。
パンダマークの方々は玄関先で一礼してからトラックを発進させた。
そして驚いたことに玄関の外にはたくさんの中学生達がいた。
しかもみんな女子。いいにおいしかしないぜまったく。
「すずっちじゃあね!」
「北海道でも元気でね!」
「もちろん!みんなも元気でね!じゃあね!」
元気よく挨拶をするすず。友達の素晴らしさに心の中で涙を流しながら自分の友達がいない現実に虚しくなり嬉しいんだか悲しいんだかわからない気持ちである。
「はぁ…飛行機何時だっけ…」
「もうすぐに出発するから準備しろ〜」
父の声が聞こえる。もう行くのかよ…。朝からこんな忙しいと本当に辛い。心が萎え死にそうだ。
とりあえず車に乗り込みスマホをいじる。朝したツイートのいいねは6件。微妙すぎだろおい。
そんなこんなで空港に着き、色々と手続きをしてから飛行機に乗り込む。
向かうは札幌。現在は9月の終わりのため雪は降っていないと思うが、これからの時期寒さは厳しくなる。朝起きるのに支障が出ないか少し心配だ。そしてまた新たな高校生活が始まる。次こそは友達1人作ってやる。青春だってしてやるよこの野郎。
だが本当の目的はそこではない。僕の趣味はゲームだ。外に出るのが好きじゃない僕にとってゲームは神様のようなものだ。
しかし僕には大好きなスポーツがある。
札幌にはそのスポーツをするのには完璧な条件が冬は常に揃っている。そのスポーツは幼稚園のころに始めてから練習しまくって今では大会連覇、世界に通用する実力を手に入れた。
もうここまで言えばわかるだろう。
そのスポーツはそう…
スキーである。
そして僕が次に通う学校にはスキー部的なのがあるらしい。
そこに僕が入ればもう僕は有名人だ!うっはうっはの輝かしい学校生活を送ることができる!
さぁ!雪原の王子様はここにいる!待ってろよ札幌!
まだ0話だから甘めに見てくだせぇ…orz