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異世界部屋から始まる自由生活! ~仕事疲れの社畜リーマン、チート魔法で人生逆転~  作者: ねこあし


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第六十五話:砂漠の再生と旅の再開

地底深くで暴走する「過去の遺産」、すなわち生物兵器の調律を終えた龍馬は、全身の魔力を使い果たし、その場に力なく倒れ込んでいた。しかし、彼の顔には、この星の未来を救ったという、確かな達成感が満ちていた。


『マスター! お疲れ様でした! この星の生命の魔力も、徐々に回復しています!』


ルミリアの声が、喜びと安堵に満ちて響いた。彼女の言葉通り、生物兵器の活動が停止したことで、周囲の空間から吸い取られていた生命の魔力が、ゆっくりと大地へと戻っていくのを感じる。


その時、龍馬の傍らに、アルカナが膝を折って座り込んだ。彼の瞳は、もはや『絶望』の光を宿しておらず、代わりに、深い『感謝』と『希望』の光に満ちていた。


「……リュウマ……。お前のおかげで……我は……真の『知』を得た……。そして……この星は……未来を……取り戻した……。」


アルカナの声は、震えていた。彼が長年抱え込んできた『不信』と『絶望』が、龍馬によって完全に癒されたのだ。


龍馬は、ゆっくりと体を起こした。彼の体からは、まだ疲労が残っているものの、心は満ち足りていた。


「よかった……。アルカナ。お前の知識は、この星の未来を創るためのものだ。今度こそ、正しい未来へと導いてくれ。」


龍馬の言葉に、アルカナは深く頷いた。


その後、アルカナは、自身の知識を惜しみなく解放し、この星の再生に尽力した。彼は、これまで秘密にしてきた古代の技術や知識を公開し、この星の住民たちと共に、荒廃した大地を回復させていった。


彼の知識は、水を生み出す技術、植物の成長を促進させる方法、そして、かつての文明が失った「生命との共存」の知恵など、多岐にわたった。住民たちは、アルカナの指導のもと、失われた文明の光を取り戻し、新たな生活を築き始めた。


灼熱の砂漠だった大地には、わずかながら緑が芽吹き始め、空には、かつてのように生命の魔力が満ち渡っていく。龍馬は、その光景を、塔の上から静かに見守っていた。


『マスター。この星の『歪み』は、完全に調律されました。そして、この星の生命の魔力は、以前にも増して安定しています。』


ルミリアの声が、満足げに響いた。


数日が過ぎた。この星の再生は着実に進み、生命の活気が戻りつつある。龍馬は、この星での使命を終え、次なる旅立ちの準備を始めた。


塔の入り口で、アルカナが龍馬を見送りに来ていた。彼の顔には、以前のような疲弊した表情はなく、代わりに、未来への希望に満ちた、穏やかな笑顔が浮かんでいた。


「……リュウマ……。いつか……この星が……真の楽園となった暁には……再び……訪れてほしい……。」


アルカナの声は、静かだが、深い願いが込められていた。


「ああ、約束する。きっとまた、来るよ。」


龍馬は、アルカナの手をしっかりと握り、別れを告げた。彼の心には、アルカナとの出会いと、この星の再生を見届けた喜びが深く刻まれている。


龍馬は、ルミリアと共に、次元転移装置を起動させた。青白い光が彼を包み込み、体が再び無限の次元の狭間へと旅立つ感覚に襲われる。


次に彼の目の前に広がったのは、これまでとは全く異なる、広大な宇宙空間だった。無数の星々が瞬き、巨大な銀河が渦巻いている。その中には、まだ見ぬ次元、まだ助けを求めている魂があるかもしれない。


『マスター。次の目的地は、まだ特定されていません。この広大な次元の海から、マスターが導かれるままに進んでください。』


ルミリアの声は、穏やかで、龍馬の新たな選択を全面的に支持している。


「そうだな。どこへ行こうか……。この広大な宇宙には、まだまだ俺の知らない世界が広がっているんだろうな。」


龍馬は、希望に満ちた表情で言った。彼の旅は、管理者からの使命を終え、彼自身の意思によって、無限の次元へと続いていく。彼は、ルミリアと共に、これからも、世界のどこかで助けを求めている魂を探し、その歪みを調律し続けるだろう。彼の旅は、終わりを知らない。それは、無限の可能性を秘めた、壮大な冒険の物語として、これからも続いていくのだ。

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