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異世界部屋から始まる自由生活! ~仕事疲れの社畜リーマン、チート魔法で人生逆転~  作者: ねこあし


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第六十三話:地底の遺産と目覚める脅威

アルカナから、この星の地中深く眠る「過去の遺産」、すなわちかつて文明を滅ぼしかけた恐るべき兵器の存在を知らされた龍馬。彼は、アルカナと共に、その新たな「歪み」に立ち向かう決意を固めた。


『マスター! アルカナの記憶から、その『過去の遺産』の正確な位置を特定しました。それは、この星の地殻のさらに奥深く、核に近い場所に存在しています!』


ルミリアの声が、龍馬の心の中で響いた。その声には、未知の脅威に対する緊張感が滲んでいる。


「星の核に近い場所か……。かなりの深さになりそうだな。」


龍馬は、目の前のアルカナに視線を向けた。老いた彼の体に、そんな過酷な旅ができるだろうか。


「アルカナ。その場所へは、どうやって行くんだ?」


龍馬が尋ねると、アルカナは塔の地下へと続く隠された通路を示した。


「この塔の最下層から、その『遺産』へと続く道がある。しかし、その道は、長い年月によって崩壊し、多くの危険が潜んでいるだろう。」


アルカナの声は、微かに震えていた。彼もまた、その「遺産」の恐ろしさを知っているが故の、恐怖を感じているようだった。


「大丈夫だ、アルカナ。俺がいる。俺が、お前をそこまで連れて行ってやる。」


龍馬は、力強く言った。彼の言葉に、アルカナは静かに頷き、龍馬と共に地下へと続く通路へと足を踏み入れた。


通路の奥は、闇に包まれていた。龍馬は、自身の『調律の魔法』で光を生み出し、道を照らした。通路は、岩盤がむき出しになった洞窟のようになっており、崩れ落ちた岩や瓦礫が道を塞いでいる。


『マスター。通路の魔力反応が非常に不安定です。これは、かつて『遺産』が活動した際の影響でしょう。周囲の岩盤も脆くなっています。』


ルミリアが、警告を発した。


龍馬は、崩れかけた通路を慎重に進んだ。彼は、自身の魔力で瓦礫を取り除き、時には、不安定な足場を自身の魔力で補強しながら進んだ。アルカナは、龍馬の隣で、時折、道しるべとなる古代の紋様を指し示しながら、黙々と歩みを進めた。


しばらく進むと、通路はさらに深くへと続いていた。周囲の温度は上昇し、龍馬の肌をジリジリと焼くような熱気が満ちてくる。そして、どこからともなく、微かな「うめき声」のような魔力の波動が聞こえてきた。


『マスター! 『遺産』からの魔力反応が、さらに強くなっています! これは、まるで『生命』が、深い眠りから目覚めようとしているかのようです!』


ルミリアが、緊迫した声で告げた。


「生命……? 兵器が、生命だと?」


龍馬は、その言葉に眉をひそめた。兵器に「生命」の反応があるというのは、これまでの経験からも、尋常ではない。


その時、地面が激しく揺れ始めた。天井から岩石が落下し、通路が崩壊する。龍馬は、アルカナを庇いながら、崩れ落ちる瓦礫から身を守った。


「……目覚めたか……。」


アルカナの声は、絶望に満ちていた。


揺れが収まると、通路の奥に、巨大な空間が姿を現した。そこは、まるで地底に広がる巨大な都市のようだったが、その中心には、禍々しい黒い光を放つ、巨大な構造物が存在していた。それは、無数のケーブルとパイプで繋がれた、機械と生命が融合したかのような、おぞましい「生物兵器」だった。


『マスター! あれが、『過去の遺産』です! 魔力反応は、想像を絶するほど強大です! このままでは、この星の生命が、全て吸い尽くされてしまいます!』


ルミリアが、危機を訴えた。


生物兵器は、まるで呼吸をしているかのように、ゆっくりと脈動している。その脈動に合わせて、周囲の空間から、微かな生命の魔力が吸い取られていくのが分かる。


「……愚かなる……生命よ……。我を……目覚めさせた……報いを……受けるがいい……。」


生物兵器から、重苦しい声が響き渡った。その声は、この星の過去の記憶と、そして、全てを破壊する純粋な「殺意」に満ちていた。


『マスター! 彼の『歪み』は、過去の文明が、その力を制御しきれなかったことによる『暴走』です! 彼は、もはや自らの意思を持たず、ただ『破壊』を求めるだけの存在となっています!』


ルミリアが、生物兵器の正体を解析した。それは、かつての文明が作り出した、制御不能な『破壊の化身』だったのだ。


龍馬は、光の剣を構え、生物兵器へと目を向けた。その体から放たれる生命の魔力が、金色に輝き、彼の存在は、この星の全ての生命の希望を背負っていた。


「お前は、ただの兵器じゃない。お前も、この星の生命の一部だ! その歪みを、俺が調律してやる!」


龍馬は、生物兵器へと向かって突進した。彼の『調律者』としての真の戦いは、今、まさに始まろうとしていた。それは、過去の過ちを正し、この星の未来をかけた、壮大な戦いとなるだろう。

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