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異世界部屋から始まる自由生活! ~仕事疲れの社畜リーマン、チート魔法で人生逆転~  作者: ねこあし


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第四十七話:未来への道筋と星の試練

エメロードと出会い、彼女がこの星の「コア」であり、未来が見えるがゆえの「無力感」という「ズレ」を抱えていることを知った龍馬。彼は、エメロードの手を握り、彼女の希望を「確信」へと変えることを誓った。


「大丈夫だ、エメロード。俺が、お前の『道筋』を照らしてやる。お前の希望を、確信に変えてやる。俺は『調律者』だからな。」


龍馬の言葉は、エメロードの心に温かい光を灯した。彼女の表情に、微かな安堵が浮かぶ。


『マスター。エメロードの『ズレ』は、この星の未来への『道筋』が不明確であることに起因しています。この『道筋』を明確にするためには、この星の『生命の魔力』が、何を望んでいるのかを理解する必要があります。』


ルミリアが、新たな調律の目標を提示した。


「この星の生命の魔力が、何を望んでいるか……か。」


龍馬は、エメロードの手を握ったまま、目を閉じた。彼の『調律の魔法』が、エメロードを通じて、この星の生命の魔力へと浸透していく。


すると、龍馬の意識の中に、無数のイメージが流れ込んできた。それは、この星の過去、現在、そして、エメロードが見ている未来の断片だった。広大な自然の中で、様々な生命が共存し、時には争い、時には助け合う。しかし、その未来のどこかに、大きな「闇」が待ち構えているのが見えた。


「これは……滅びの未来なのか?」


龍馬は、その闇のイメージに、思わず身構えた。


「……はい……。それが……私が見える……この星の……運命です……。」


エメロードの声は、悲痛な響きを帯びていた。


『マスター。この『闇』は、この星の生命の魔力が、将来的に直面するであろう『試練』です。しかし、その『試練』の詳細は、まだ不確定要素が多く、エメロードは、その『試練』を乗り越える『道筋』を見つけられずにいるのです。』


ルミリアが、解析結果を伝えた。エメロードの『ズレ』は、この未来の『試練』に対する『無力感』からくるものだったのだ。


龍馬は、エメロードの手を握りしめた。


「大丈夫だ、エメロード。どんな試練が待ち構えていようと、俺が、お前と一緒に乗り越えてやる。そのためには、その『闇』の正体を知る必要がある。」


龍馬の言葉に、エメロードは顔を上げた。彼女の目には、龍馬への信頼と、微かな希望の光が宿っている。


エメロードは、龍馬をこの星で最も古いとされる『魂のソウルツリー』へと案内した。魂の樹は、聖樹ユグドラシルのように巨大な樹木で、その根は、この星の生命の魔力の源と繋がっているという。


魂の樹の根元には、古びた石碑が立っており、その表面には、この星の歴史が描かれた古代文字が刻まれていた。エメロードは、その石碑に手を触れ、龍馬に語り始めた。


「この星の生命は……かつて……一つでした……。けれど……争いが……生まれ……多くの魂が……傷つき……。その度に……魂の樹は……悲しみました……。」


エメロードの声は、この星の過去の争いを、まるで自身の経験のように語っていた。彼女は、この星の全ての記憶を共有しているのだ。


『マスター。魂の樹は、この星の生命の魔力を集約し、記憶を蓄積する役割を担っています。ここから、この星の『試練』に関する詳細な情報を得られる可能性があります。』


ルミリアが、助言した。


龍馬は、魂の樹に手を触れ、自身の『調律の魔法』を流し込んだ。金色の光が魂の樹を包み込み、その奥深くへと浸透していく。


すると、龍馬の意識の中に、さらに鮮明なイメージが流れ込んできた。それは、この星の生命が、かつて、外部からの「侵略者」によって、大きな傷を負った記憶だった。侵略者たちは、この星の生命の魔力を奪い去ろうとし、その過程で、多くの生命が犠牲になったのだ。


そして、未来の『闇』の正体も、明確になった。それは、過去の侵略者たちが、再びこの星を狙っているという予兆だった。彼らは、この星の豊かな生命の魔力を、再び奪い去ろうとしているのだ。


「これか……。この星の未来に待ち受ける『試練』の正体は……。」


龍馬は、重い口調で呟いた。


「……はい……。彼らが……戻ってくる……。」


エメロードの声は、絶望に満ちていた。


『マスター。この『試練』は、物理的な脅威です。マスターの『調律の魔法』は、生命の魔力を活性化させることは可能ですが、直接的な戦闘能力は持ちません。』


ルミリアが、龍馬の直面する困難を指摘した。


龍馬は、エメロードの顔を見た。彼女は、再び『無力感』に囚われそうになっている。しかし、龍馬は、決して諦めなかった。


「大丈夫だ、エメロード。お前が、この星の心なら、俺が、お前の『剣』になる。この星の生命を守るために、俺が戦う。」


龍馬は、力強く言った。彼の言葉は、エメロードの心に、確かな光を灯した。


「……リュウマ……さん……。」


エメロードの瞳に、涙が浮かんだ。それは、悲しみの涙ではなく、希望の涙だった。


龍馬は、この星の未来を切り拓くため、新たな戦いへと足を踏み出すことを決意した。彼の『調律者』としての真の力は、もはや単なる魔力の調整だけでなく、生命を守り、未来を創造する『守護者』としての役割を担うこととなる。

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