渡鳥は飛ぶ
新幹線の窓の外を、渡鳥が飛んでいる
南の方角に向けて、列を成して飛んでいる
北風から逃げる彼らは、住みやすい環境へと移動する
私は今東京から大阪へ移動している
頭を下げに、1人で新幹線に乗っている
夕方には東京に戻らなくてはいけない
北風と同じ方向に向かって進んで行かなければならない
暑いコーヒーを口に含み、ため息と一緒に出る吐息
自分を騙してこの場に留まる姿を渡鳥はどう見ているのだろうか
移動しなければ生きていけない渡鳥
移動せずに死にゆく私
どちらも同じなのだろうか