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テーマ詩集:果樹園

渋柿と甘柿

作者: 歌川 詩季

 やわらかさも、好みがわかれます。

 とろとろより、かためがいいなあ。

 あいつら うまくやりやがった!


 渋柿と 断ぜられたおれたちは みごとに干され

 もし これでちっとも甘くならなかったら

 柿のくせに用無しだ! (X 洋梨(ようなし)


 柿はみんな その内に

 渋さを(はら)んで実っている

 その渋みを うまく隠せたあいつらは

 甘柿なんて もてはやされて


 その本性(ほんしょう)を うまく隠せたあいつらは



 あいつら へたうちやがった!


 甘柿に 熟したおれたちは (だいだい)色を()でられ

 でも やっぱり芸術より 食欲の季節

 柿だけど秋の味覚 (X 夏期(かき)


 柿はみんな その丸を

 渋さを囲んで結んでいる

 その渋みを うまく隠せなかったあいつらは

 渋柿なんて (うと)まれて


 その本性(ほんしょう)を うまく隠せなかったあいつらは

 タンニンが水溶性か、不溶性か、らしいです。

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― 新着の感想 ―
[一言] いつもの対比構造がとても美しいです。 評価されるかどうか、という視点はあるにしても、食べられるか食べられることがないか、どちらが勝ち組か、っていうのは難しい問題ですね。 ミノタウロスの皿、…
[一言] 柿の渋みは、 1度不溶性になれば、 そこから水溶性になることはないので 本性を隠すというより 本質を変えることが出来たって感じですよね 柿を人に見立てるなら 例え本性を隠してうまくやっても…
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