表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
植物と話のできる令嬢は気持ち悪いと婚約破棄され実家から追い出されましたが、荒地を豊かな森に変えて幸せに暮らしました  作者: 茜カナコ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/38

35、森での暮らし

 アリスは最初は緊張していたが、ブルーノとの暮らしに徐々に慣れていった。

「ブルーノ様、お風呂はどうしましょうか?」

「ああ、町には公衆浴場があったが、この体では行けないな……。川で体を洗うさ」

「いけません! 風邪を引いてしまいます!」

 アリスは少し考えてから言った。

「庭の隅に、木でお風呂を作りましょう!」

「……それはありがたい」

 アリスとブルーノは庭の隅に木製の風呂を作り、お湯を入れた。


 アリスは風呂が外から見えないように置いた、衝立の外からブルーノに話しかけた。

「ブルーノ様、お湯加減は大丈夫そうですか?」

「ああ」

 ブルーノは風呂の中に手を入れると、にっこりと微笑んだ。

「アリスさんは……外でお風呂に入るわけにはいかないな……」

「ええ、気持ちよさそうですけど。私は町の浴場を使わせて頂きます」


「その時は町まで送りますよ」

「ありがとうございます。ブルーノ様」

 一人で暮らしていたアリスだったが、ブルーノと一緒に野菜を収穫したり畑を耕したり、獣をとったり料理をしたりして過ごす日々は楽しかった。


 ブルーノは朝と晩に剣の稽古をしている。アリスはそれを見ながら食事の準備をした。

 ブルーノとたわいのない会話をしながらとる食事は、アリスにとってもブルーノにとっても幸せな時間だった。

 平和な日々は続き、あっという間に一週間が経過した。


 しかし、ある朝、兵士がアリスの家を訪れ和やかなときは終わりを告げた。

「アリス様とブルーノ様はいらっしゃいますか?」

「はい」

 アリスは急いで玄関のドアを開けた。

「……」

 ブルーノは顔まで布を巻き、目だけが見えるようにした。


「ブルーノ様、アリス様、フォーコが復活したとのことです。レイモンド王子が早急に手を打って欲しいと……」

 ブルーノは眉間に皺を寄せた。

「やはり、か。レイモンドも簡単に言ってくれるな……」

「ブルーノ様……行きましょう」

「ああ」


 アリスとブルーノは王宮に向けて旅立つ準備を始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ