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植物と話のできる令嬢は気持ち悪いと婚約破棄され実家から追い出されましたが、荒地を豊かな森に変えて幸せに暮らしました  作者: 茜カナコ


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24、火山島へ

 港からは、フィアマの火山島が小さく見えた。

「アリスさんは船は大丈夫ですか?」

 ブルーノの質問に、アリスはちいさな声で答えた。

「……乗ったことが無いので、分かりません」

「今日は海も静かなようです。あまり揺れないで済むと思いますが、気持ちが悪くなったら直ぐに教えて下さいね、アリスさん」

「はい、ブルーノ様」


 船は船長と護衛の兵、合わせて4人が乗り込んでいた。

「……ずいぶん少ないですね、ブルーノ様」

「目立ちたくないのでしょう」

 アリスとブルーノが乗り込むと、船はフィアマの島に向けて動き出した。

「海って、広いんですね」

「そうですね。少し、心細くなります」

「まあ、ブルーノ様でも?」

「陸と違って、逃げる場所がありませんから」


 アリスとブルーノはしばらく海を眺めていたが、風が強くなってきたので船内に入った。

「アリスさん、初めての船はどうですか?」

「思っていたより広いですね。でも、揺れていてふわふわします」

 ブルーノは、アリスに微笑んでから部屋に置かれたベッドの一つに寝転ぶように言った。

「寝ていた方が楽ですよ、アリスさん」

「はい、分かりました」


 ベッドは硬く、あまりよく眠れそうに無いなとアリスは思った。

「ブルーノ様は船に乗られることが多いのですか?」

「そうですね……多いと言うほどではありませんが、時々乗ることはありますね」

 アリスは向かいのベットに腰掛けているブルーノを見た。

 森で見るいつものブルーノよりも、緊張しているようだ。


「ブルーノ様、アリス様、食事の用意が出来ました」

 兵士がアリス達に声をかけた。

「こちらの部屋にお持ちしてよろしいですか?」

「はい、お願いします」

 ブルーノが答えた。

 どうやら船の中には兵士達の部屋と、アリスとブルーノの部屋の二つしか無いようだった。

「アリス様、食事は食べられそうですか?」

「……はい」

 アリスはお腹が空いていることに気付いた。ブルーノと小さな部屋に二人きりでいることに緊張していて、空腹であることまで気が回っていなかった。

 ドアを叩く音がした。

「お食事をお持ちしました」

 兵士が持ってきた、かごに入れられていたのはチーズとパンとジュースだけだった。

「船の中で料理をするのは大変ですからね。今回のように一晩の旅ならこんな物でしょう」

 ブルーノはアリスにかごを渡した。

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