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新しい時代での作家によるTwitter活用法 ~まんじシステム導入法

Twitterで投稿、また、togetterでも引用されていますが、まとめたモノは初投稿となります。

漫画家、作家のTwitterというよりは、結果、宣伝の場となっていることは余り良くない印象である。しかし、これは仕方がない。

ただ、お金の臭いがする話となると、どうしても斜に構えてしまうのはどのビジネスであっても同じ事である。


だが、売り物を如何に価値あるモノに見せて、お金を使わせるのかが商売である。


さて、そんな中で最近は少し特殊ともいえる方式で、Twitterでシェアを獲得している作家がいる。その作家のTwitter活用法は他の作家、しまいにはとあるレーベルも参考にしているのか、フォロワー間のシェアを上手く取り込んでいる。


さて、その作家の名は『馬路まんじ』である。一部の界隈では名前が売れている存在であり、彼(彼女?)を取り巻くフォロワー間では確固たる存在感を示している。


今回、その作家のTwitter活用法を分析して行こうと思う。



1.“エゴサではなく、リサーチを リサーチから、ファンへ取り込む”


馬路まんじ氏は自身の関係するキーワードからTwitterでリサーチしているのは事実である。

また関連ワードから、ファンになりそうな人を見つければ、まずフォロー。そして、次に関連ワードをつぶやけばいいね、RTを行う。


これだけで相手に『馬路まんじ』という存在を植え付けるには十分である。


そして、気になった相手は馬路先生の作品に直接、行かなくとも、まずはTwitter上での発言をチェックするだろう。


それであの内容というか、コンテンツである。

馬路まんじ氏のTwitterは詳しくは書かないというか、書けないほど混沌としている。ただ、それでも人を引きつけられるほどの魅力がある。

気になる人はTwitterを確認して頂ければ、すぐに理解できるだろう。


この空気に気に入れば、相手もフォロワーになる。最終的には作品も気にする。これで先生のコンテンツ、コミュニティに入ることとなる。


この方法だが、近いビジネスモデルがある。

Amazonの「チェックした商品の関連商品」である。


つまり、自身のコンテンツに興味がありそうな人物へアプローチしているのだ。エゴサというよりもダイレクトマーケティングである。


ただ、このやり方は地道な作業であるため、効率はよくはない。しかし、生産性を生まないエゴサと比較するまでもない。

また、自身に一定の知名度、実績がないと実行は無理。馬路先生の場合、書籍化作家という肩書きである。

ゆえに皆が皆、同様な真似は出来ないが、多少のアレンジが必要となる。


馬路まんじの芸風ばかり目立つが、そのTwitter活用法を含めて戦略は意外に教本的、定石通り。

ここから学び、自身のコンテンツへの活発化を図るのは氏以外でも無理のないことなのだ。



2.“作者自らの行動を誘導する ファンへの宣伝活動”


馬路まんじの代名詞に「まんじめし」がある。むしろ、氏の作品よりも有名な“作品”と言えかもしれない。

ただ、これは本人からすれば、本来はタダの飯テロ程度の行為だったかもしれないが、ファンからの突っ込みが入るようになった。


何というかインスタ映え一切ない、突っ込み所しかないある種、前衛芸術的な出来だったから…


ただ、馬路まんじは恐らくここで気が付いたのであろう、これはコミュニティのネタになると。だから、次々と突っ込み所のある「まんじめし」を提供した。そして、ファンも突っ込みを入れる。

見るていただけのファンも突っ込みやすい雰囲気にツッコミを入れる。それでコミュニティの一員になる。


また、「まんじめし」以外にもコラ画像を作者自ら提示して、半ば大喜利として扱われている。

コラ画像の賛否はひとまず抜きにしても、コラ画像は画像のインパクト、た作りやすさで、ファンの導入はしやすい。


馬路まんじはファンを楽しませると同時に、その行動がオープンであるTwitter上では奇抜な行動は拡散され、新たなファンを生むことを理解して、Twitter上で活動しているのである。それが天然か、意図的か分からないが。

ただ、受けると思い継続している点からも意識的な行動であるとは思っている。


また、氏のTwitterのいいね欄にはタイムラインには似つかわしい、真面目なモノも含まれている。かなり埋もれているため見つけるのは難しいが…

その点を見てもかなり意図的にTwitterを使い熟している。


ただ、問題はこれでは馬路まんじという奇抜なTwitter芸人のファンしか生まない。

自身の作品に対する、ファンを生み出すにはどうするのか?


答えから言えば、これはレビュー動画になる。馬路先生のファンとなり、作品にもファンとなれば、「まんじめし」やコラ画像の延長として“ファン自身による宣伝活動”をするのは当然、こういった形となる。


だから、馬路まんじはコラ画像同様、宣伝となる動画を認めることになる。


ちなみにVTuberの場合、これは切り抜き動画に相当する。VTuberの配信をそのまま転載することは当然禁じている。だが、それに準ずるはずの切り抜き動画が許される。それは宣伝効果が高いからだ。

また、“ファン自身による宣伝活動”を認めることは今のコミュニティの広がりには重要なのである。



3.“信頼されるキャラクター”


多くのフォロワーを抱えることでコミュニティを形成する事自体はまだ簡単である。

例を挙げれば、わずかな情報だけでもアプリゲームに事前登録が人が集まる。ただ、問題はコミュニティを維持し続けることである。


人を集めるのはまだ宣伝でもどうかなる中で、真に勝負すべきは中身になってくる。


先でも作者自らの行動がファンを誘導すると語ったが、そもそも作者にそれだけの中身が無ければ、ファンも行動には到らない。


そして、アプリゲームでも同様、人間の中身は短期的に大きく変わる事無い。別に悪い意味ではない。


ゆえに多少手を変えて面白いことは提供は続けられるだろう。しかし、180度違うモノをすぐさま用意する事はできない。ゲームとて売れるから別のジャンルに転向するのは容易ではない。

継続的に続けるには、中身も大事だが“信頼される”ことも重要になる。


もっとも、“信頼される”は相手からの一方通行であってはいけない。なぜなら、一方通行であれば相手に何をしてもいいことになる。

自身も律し、“信頼されるキャラクター”を演じ続ける必要がある。


最近、藤岡弘、氏が子供達と一緒に出てくる様子を見ていると、氏という知名度、ブランドだけではなく仮面ライダー、本郷猛というブランドも今だ守っているとつくづくと感じる。


特撮に出た俳優は街中でも子供の目を気にすると言われている。

なにしろ、子供にとって、役者ではなく役、ヒーローとして見ているからだ。それに大人であっても昔、ヒーローを演じていた役者が見る影もなくなったらヒーローごと幻滅しかねないだろう。


自身も律し、“信頼されるキャラクター”を演じ続けるとはそういうことである。そして、そのキャラクターだけでなく、自身が作り出した作品も守る結果になる。



最後に


なかなか、馬路まんじのTwitter活用法は皆が皆に適用しづらく、真似しづらい部分がある。

それに、このTwitter活用法は作家向けというよりはどちらかといえば、VTuberの方が適している様な気がする。コンテンツよりもコミュニティ形成向けだからだ。


それでも美少女文庫もTwitterの担当が変わってから、これに近い活用法を採用している。また、一部の作家も積極的にこの方式を取り入れているのか、フォロワー間でのやり取りを重視するモノもいる。


ただ、それでも作家のTwitterは情報を一方通行に発信しているのが主流である。別にダメとは言わない。

しかし、今のSNS活用法とは余り適していないだけである。とはいえ、馬路まんじのTwitter活用法も今の主流というわけでもない。先にも行った通り、作家向けでもない。


それでも今はクリエーターがVTuberにもなる時代。そして、クリエーターの活動よりも知名度を集めることが出来る存在がVTuberである。

別にVTuberを推奨するわけではない。

ただ、従来のスタイルではシェアの面でも頭打ちである。新たなシェアを獲得する意味では新しい手法、活動の場は大事であるのは間違いない。


そういった意味でも氏のTwitter活用法は学ぶ点は多いと思う。

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