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金田先生

 ミーちゃん先生の本名は、金田(かねた) 美香(みか) というらしい。

”ミーちゃん先生”とはうちのクラスの女子たち(双葉が主犯だと思う)が勝手につけ、先生もしぶしぶ許した呼び方だ。


 確かに、あだ名のような名前の方が親近感が湧くし、同い年同士だから、悪くはないと思う。それに、あだ名+先生 とすることにより、しっかりと立場を明確にしている。

 1時間目は、そのミーちゃん先生こと金田先生の英語の授業だ。授業が始まるまでの数分間、みんなは自由に過ごしている。



「やっぱり、英語なんだな」



俺は九鬼に向かって言った

言う は、語弊があるかもしれない。ボソリとつぶやいた。まあ、九鬼はしっかり拾ってくれるからどちらでも問題ない。


「でも、飛び級しまくって今教師をしてるんだから、どの教科でもそこらの大人以上はできるだろううね」


 と、九鬼は答えた。

その時、スマホが振動した。

メールか?少しして気づいたが、周りの生徒達もスマホに目を落としている。つまりは、学校からのメール。九鬼が、隣で


「なんじゃこれー!」



 と、叫んだのはそのわずか5秒後だ。端的にいうと、俺らの学校は、今しがた私立になった。

どっかのバカな校長や教師達によりだ。


 ついさっき、ミーちゃん先生の件を問題視する人間がいたらしく(一組の連中だな)、私立にすればいいとかいう謎の独断と偏見により、俺らの高校は私立になった。しばらくすると、ミーちゃん先生が教室に入ってきた。


そして言い放った。


「私のせいで色々大変になっているけど、大丈夫!私立になっても今までとなんら変わらないように校長先生がしてくれるらしいわ。つまりは、だだの名前だけ私立ね」


 と… ふと、気付いた。この人やっぱり同い年なんだなぁと声が若いって言うか同じ世代。あと、割とはにかんだ笑顔が可愛い。


「さあ、切り替えて、授業をしましょう!」


 なんか、黒板に対して体が小さくて、てか黒板の一番上を果たしてあの先生はふけるのか…別に先生の身長が低いわけではない。むしろ同い年の平均より少し上くらいだ。だか、同い年の女の子から授業を受けるの凄い違和感を感じるし、不思議な感じだ。これからは毎日がこうなのだ。早く慣れなくては…

いつも真鍋先生がしていた事を大まかに前の方の席に座っている子達(俺は、黒板側から見て左端の列の後ろから2列目)に聞き授業を始めた


”OK,let's start today's first class !”


 ただ、それを言っただけなのに、アメリカ育ちのミーちゃん先生の発音が流暢(fluent)すぎる為、聞き取れていない生徒もいた。そして次の


”How are you doing?"


 で、クラスの半分が脱落した。そんな感じでミーちゃん先生の授業が始まった。始まってしまえばすんなりで、教え方は上手いし、英語もゆっくり話してくれれば何を言っているのか大体はわかった。

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